社会的な課題や身近なくらしの課題解決に向けて、〔食と農、くらし・福祉、環境、平和〕のテーマに沿って事業活動や組合員、諸団体と連携して取り組みます。

食と農

2019年度〔食テーマ〕食をめぐる課題に取り組みます 。2019年度〔農テーマ〕産直・産地交流・地産地消を通じて、地域を元気にします。

3つの産地協議会 総会

当組合では3つの産地協議会を設立し、環境保全・資源循環型農業の推進、交流を通じて産地、消費地両者の地域発展に寄与することを目的に活動を行っています。毎年総会を開き、産地と消費地が連携し、産直交流をとおして互いの地域活性化を図っていくことを再確認しています。

画像は「第18回小田原食と緑の交流推進協議会通常総会」の様子

産地との交流~(有)ジョイファーム小田原~

(有)ジョイファーム小田原とは20年以上の交流があり、「農」を通じた「食育」「環境」「食のあり方」を問い、都市と農村の新たな交流をすすめるものとして、農業体験などの各種事業を展開しています。当組合とは「小田原食料と農業に関する基本協定」を締結し、協議会を設立しています。

第24回オニオン祭にて

産地との交流~JAいわて花巻(岩手県)~

花巻農業協同組合(JAいわて花巻)は、1994年より産地交流事業を行うなかで、安全・安心な農産物を介し、産地と消費者が直接結びついた事業と運動をすすめています。当組合とは「食料と農業に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。

初夏の交流で生きもの観察

産地との交流~JA新みやぎ(宮城県)~

新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)みどりの地区は、生産者と消費者が一体となって資源循環型・環境保全型社会を構築し、心豊かで快適な生活空間を創造するためにさまざまな交流を行い、両者の地域発展に寄与する取り組みを展開しています。当組合とは2009年「宮城みどりの食と農に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。※2019年7月1日に宮城県北部地域の5つのJA(栗っこ・南三陸・あさひな・いわでやま・みどりの)が合併し、「新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)」となりました。

蕪栗沼でマガンの飛び立ちの様子

県内産地との交流~(有)山口養豚場~

当組合限定の商品『神奈川のすくすくパン豚』の産地である(有)山口養豚場は、自然豊かな清川村にあります。豚がストレスを感じにくい環境(自然に近い飼養形態・衛生管理)での養豚に取り組み、パン飼料の活用など、環境や資源を大切に安全・安心にこだわった養豚が営まれています。予約登録した組合員との料理交流会などをとおして交流を深めています。

パン豚を使った料理で交流

県内産地との交流~(有)小川和男養鶏場~

相模原市にあるパルシステムの卵の生産者(有)小川和男養鶏場の小川さんとは、耕作放棄地を使った畑で収穫体験や近くの相模センターにて卵の料理や学習会を開催するなど、交流を深めています。

たまごの学習会の様子

県内産地との交流~(株)神奈川県農協茶業センター~

当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「足柄茶」を製造する(株)神奈川県農協茶業センター(足柄上郡山北町)とは2018年より交流を開始。「茶摘み体験」や「お茶の入れ方講習会」などを通じて商品への理解を深めています。今年度は台風の影響で産地での交流は中止となりました。

足柄茶についての資料

県内産地との交流~神奈川中央養鶏農協~

パルシステムでも人気商品の『産直たまご』の生産者である神奈川中央養鶏農業協同組合は神奈川県の県央に位置する愛川町にあり、15件の作業所といわれる独立採算の農場が協力して運営をしています。当組合とは卵のパック工場や農場の見学、卵の学習会などで交流しています。

GPセンターも見学しました

県内産地との交流~三浦半島EM研究会~

三浦半島EM研究会は、神奈川県内でも温暖な地域で知られる三浦半島に位置し、EM(有用微生物群)を活用して野菜づくりに取り組んでいる生産者のグループです。「おいしく、健康に良い野菜は土づくりから」をモットーに取り組む生産者との交流が深まっています。

大根の収穫を体験

産直産地との交流~三里塚農法の会~

2019年5月31日、(株)ジーピーエスと交流産地の三里塚農法の会を講師に迎え、「こだわり野菜の生産者と交流会」を開催。パルシステムの野菜全般やこだわりの”コア・フード野菜”についてお話をうかがいました。コア・フード有機野菜セットと、産地の方が持ってきてくださった野菜をグループごとに調理し、ボリューム満点の野菜ランチをみんなでいただいて交流しました。

生産者を囲んで記念撮影

産直産地との交流~青年農業者交流会~

産地の様子や農産物について青年農業者と語り合い、交流を深めようと企画された2年に1度の「青年農業者交流会」。今回は2019年11月8日、川崎市麻生区の納豆メーカー (株)カジノヤの畑にて大豆の収穫を行いました。当日は、(農)村悟空(千葉県・野菜全般)、さんまる柑橘同志会(和歌山・柑橘、にんにく)、(農)庄内協同ファーム(山形・米、枝豆)、やはた会(山梨・桃、ぶどう、すもも、キウイ)、JAふくおか八女(福岡・野菜全般、果物、茶、産直大豆調整豆乳)、(農)和郷園(千葉・野菜全般)、佐原農産物供給センター(千葉県・野菜全般)から青年農業者11名が集まり、組合員と交流しました。

青年農業者のみなさんと

産直産地との交流~浜の母さん料理教室~

2020年2月12日、大和市文化創造拠点シリウスにて、北海道野付の女性生産者と交流する場として料理教室を開催。野付漁協の取り組みや野付産のパルシステム商品についての紹介がされ、たくさんの料理を教わった参加者は、ただ、おいしい食材をいただくだけではない、その後ろにある取り組みを知り、「ほんもの」の味を実感することができました。

ほたての開き方のコツを聞きます

NPO法人小田原食とみどり

NPO法人小田原食とみどりは、農業体験を中心とした交流事業をとおして、都市と農村を結び地域活性化や環境保全と地域資源が循環する社会づくりをめざす非営利活動団体です。小田原地域の耕作放棄地を活用し、農業体験 「農の学校」などを企画・運営しています。当組合は、小田原地域での耕作放棄地を活用した農業体験や生産者との交流企画などの業務を委託しています。

小田原玉ねぎを作ってみよう!(植え付け)の様子

組合員ボランティアと『つながるゆめ納豆』

当組合では、神奈川県内でお互いのもつ資源を活用して新しい商品や事業を生み出す「農商工消連携」に取り組んでいます。納豆メーカーの(株)カジノヤが借りている耕作放棄地を当組合との共同実験農場として、神奈川中央養鶏農協の鶏糞を肥料に使い、組合員もボランティア参加して神奈川県の在来種となる津久井大豆の栽培を行っています。この取り組みは、当組合の独自商品『つながるゆめ納豆』として結実しています。

ボランティアのみなさんで記念撮影

タオルを贈る運動

「生乳の風味が生きた牛乳を飲みたい」という想いと、「おいしい牛乳作りには、清潔なタオルが必要」という生産者の言葉をきっかけにスタートした「タオルを贈る運動」。34回目となった2019年度は、5月6日から17日の2週間で当組合の組合員から9,572本のタオルと1,072枚のメッセージが寄せられました。

乳房の清拭にタオルは欠かせません

公開確認会

「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめたい」との組合員の声で1999年に始まった「公開確認会」は、消費者である組合員が産地を訪れ、農畜産物の生産方法や安全性への取り組みを直接確認するパルシステム独自の取り組みです。生産状況などを正確に把握するため、組合員は事前に「監査人講習会」を受講してから産地に赴きます。栽培の記録や書類の整備、栽培のこだわりなど、生産者の日ごろの努力を監査人である組合員自身が確認することで、生産者と消費者(組合員)は深く理解し合い、課題を共有し、産地のレベルアップと更なる安全性の向上をめざすきっかけとなっています。

生産者から棚田の米作りの説明を受ける様子

食に関する上映会や講演会、学習会

パルシステムでは「“選ぶで変わる”『ほんもの実感!』くらしづくりアクション」に取り組んでいます。食を取り巻くさまざまな課題について、いっしょに考え、選択するヒントにしていただきたいと食の知識を深められる企画を開催しました。

多くの組合員が参加した 「食品添加物と食品表示講演会」の様子。関心の高さがうかがえました

ランチ交流会

当組合では、パルシステムの商品や取り組みについて、もっとよく知ってもらうために2018年度より各エリア活動地域にて「ランチ交流会」を開催しています。2019年度は、神奈川県内10カ所の地域にて開催しました。

「お料理セット」をみんなで調理

神奈川県内の小学校で「お米の授業」

当組合では、米作りや農業の大切さを伝えるために、毎年県内の小学校を対象に「お米の授業」を実施しています。2019年度も県内10の小学校を対象に5年生の社会・総合の課題授業のなかで実施しました。また、今年度は交流産地のJA新みやぎとJAいわて花巻から生産者を招いた特別授業も行いました。

田植えの様子

青空マーケットinあさお

「青空マーケットinあさお」は、県内でつくられる商品や、当組合がすすめる農商工消連携の取り組みを地域の方に紹介する場となっています。このほかにも、県内や地域で地場野菜を育てている生産者や地域のお菓子のお店など、パルシステムの産地・メーカー以外からも参加していただき、地域のさまざまな団体、世代の人々が集い、交流できる場となっています。

青空マーケットinあさおの様子

センター祭り

毎年数カ所の配送センターでセンター祭りを開催し、組合員や地域の方々と交流しています。商品の試食や活動の展示を通じてパルシステムの取り組みを多くの方々へ伝えています。2019年度は横須賀センターと横浜中センターでセンター祭りを開催しました。

「横浜中センターまつり」の様子

「パルゆめつなごう展」(2019年商品展示会)

2019年11月16日、横浜市西区のパシフィコ横浜にて「つくり手の想いを あなたへ 未来へ」をテーマに「パルゆめつなごう展」(2019年商品展示会)を開催し、約2,300名の来場者でにぎわいました。パルシステムの取り組みと重なる部分が多い「SDGs(持続可能な開発目標)」。今回は、来場者のみなさんに「SDGs」をさらに身近に感じていただくために、随所に持続可能な社会をつくることをめざした17の目標を掲示。「SDGs」クイズラリーの実施や「私たちのSDGs宣言」のブースを設け、2030年に向けて自分や家族のために、地域のために、地球のために一人ひとりができることを紙に書き「宣言」していただきました。

おとなも子どももみんなでSDGs宣言!

2019年度の「食育推進企業・団体」に認定

(一社)日本食育学会は、食育推進基本計画等に基づく積極的な食育活動を通じて、国民の健全な食生活の実現に多大な貢献をしている企業・団体等組織(以下「食育推進企業・団体」)を認定する制度を設けています。2019年度の「食育推進企業・団体」として、当組合を含む11企業・団体が認定され、6月8日に福岡女子大学で認定式が行われました。

認定式にて日本食育学会の田島会長(左)と当組合の井上業務執行理事(右)

「横浜市食の3Rきら星活動賞」を受賞

食品ロスの削減や横浜市と協力して食品ロス削減の啓発チラシを配布するなど、率先して啓発活動に取り組んできたことが評価され、「横浜市食の3Rきら星活動賞 啓発部門」を受賞しました。

表彰式にて当組合の藤田理事長(左)と横浜市の小林副市長(右)

意見書など

農林水産分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の 情報提供等に関する具体的な手続きに対する意見

2019年7月22日、農林水産省に対し「農林水産分野におけるゲノム編集技術の利用により得られた生物の 情報提供等に関する具体的な手続きに対する意見」を提出しました。

ゲノム編集技術応用食品等の食品衛生上の取扱要綱及び届出に係る意見

2019年7月22日、厚生労働省に対し「ゲノム編集技術応用食品等の食品衛生上の取扱要綱及び届出に係る意見」を提出しました。

「2020 年度神奈川県食品衛生監視指導計画(素案)」への意見

2020年2月17日、神奈川県健康医療局に対し「2020 年度神奈川県食品衛生監視指導計画(素案)」への意見を提出しました。

新たな「食料・農業・農村基本計画」に関する意見

2020年2月27日、農林水産省に対し、新たな「食料・農業・農村基本計画」に関する意見書を提出しました。