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五目ずしの素

6種類の具材はすべて国産 食感や彩りのよさにも、とことんこだわりました

 節句の祝いや子どもの誕生パーティーなど、華やかなごちそうがほしい食卓にぴったりの五目ずし。「でも、一からつくるのはちょっと大変…」というとき、便利なのが『五目ずしの素』です。5種類の野菜も、油揚げもすべて国産。化学調味料、保存料、着色料は使わず、味や食感にこだわってリニューアルを重ねました。季節の行事のイラストをちりばめた、明るい色合いのパッケージも好評です。

『五目ずしの素』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2011年5月時点)
真富士屋食品株式会社 橘川義弘さん(代表取締役専務)
    同      酒井隆士さん
    同      山崎智也さん
株式会社にんべんフーズ 寺田増郎さん

レトルト釜に入れることで殺菌プラス味の均一化に成功

『五目ずしの素』が誕生したのは、 20年ほど前のこと。当時、パルシステムではほかの「五目ずしの素」を取り扱っていましたが、その商品には「均一に味が付いていない、 かたい具材とやわらかい具材がある、酢がたっている」などの意見が寄せられていました。そこで、「もっとおいしいものをつくりた い」と考えた当時の商品担当者は、『便利つゆ』や『だしパック』を扱っていた(株)にんべんフーズに相談。 同社が、びん充填ラインをもっている真富士屋食品(株)に製造を委託する形で、新しい『五目ずしの素』の開発が始まりました。

 真富士屋食品(株)は、静岡に本社・工場をもつ1954年創業の食品メーカーです。自社製品のほか OEM(相手先ブランド製造)も多く、めんつゆやラーメンスープといった液体スープ、ふりかけなどの乾燥食品、おでんなどのレト ルト食品を製造。パルシステムに1990年からふりかけを供給するほか、全国の生協との取引や学校給食も手掛けている会社です。

 同社では、『五目ずしの素』の具材が均一なかたさに仕上がるよう、1992年から開発をスタート。約6カ月かけて、200回以上の試作を行いました。その結果、 たどり着いたのが、調味液で下味をつけてびん詰めし、レトルト釜に入れて加圧加熱処理をする製法です。そもそも『五目ずしの素』 自体は食品衛生法上、殺菌工程が必要な食品ではありません。「それをうちでは、味付けの仕上げのためにレトルト釜に入れています。 このひと手間をかけることで、下味が均一にしみ込み、具材の食感も一定するわけです」(橘川さん)

りんご酢で酸味をまろやかに具材は「国産」「生」にこだわる

『五目ずしの素』は発売以来、非遺伝子組換え原料への対応や酢の変更など、4度のリニューアルを経ています。

 酢については、化学調味料を使用していないため、「酢がたちやすい=酸っぱさが気になる」という声も。そこで、酸味の苦手な子 どもにも食べやすいよう、もともと使っていた米酢から、口あたりのマイルドなりんご酢に変更しています。製造工程上でも配慮を欠 かしません。具材を煮るときは、砂糖やしょうゆなどの調味液のみで煮て、りんご酢(調合酢)は充填時に手作業でびんに入れていま す。「直接加熱しないので酢が飛びません。だから、まろやかでツンとこないんですよ」(山崎さん)

 もっとも大きく変わったの は、2006年10月の3度目のリニューアル。まず、具材はすべて国産に。「無漂白の国産かんぴょ うの確保は、とくにむずかしかった」とのことですが、メーカーが奔走して産地と交渉し、5種類の野菜(人参、たけのこ、れんこん、しいたけ、かんぴょう)を国産に限定することができました。

 なお、具材には収穫期が限られるものがあります。たけのこは、年に1度の収穫で年間使用量を確保した水煮を使用。れんこんは、 生の原料を仕入れて加工している ため、手に入りにくい時季があり、夏場のキロ当たり価格は冬場の2倍以上。それでも生にこだわっているのは、具材のシャキシャキ感 を大切にしているからです。

大きめカットで食感を生かし崩れないよう手作業で充填

また、野菜のカットを大きめにし、れんこんはいちょう切り、人参は短冊切りに変え、ボリューム 感を出しました。工場では、この大きめの具材が崩れないよう、充填の際に機械ではなく、手作業でびん詰めしています。

 油揚げについても、パルシステムでおなじみの豆腐メーカー、共生食品㈱の製品に限定しました。 「この油揚げは、揚げ油(菜種油)にも非遺伝子組換え原料を使用しているのがポイントです。原料大豆だけなら、非遺伝子組換えのも のはわりと調達しやすいのですが、『揚げ油も非遺伝子組換え』という条件のクリアには苦労しました」(寺田さん)  さらに、2009年2月の4度目のリニューアルでは、調味料のしょうゆをうすくちに変更。これで仕上がりの色合いが鮮やかにな り、人参の赤がより映えるようになりました。

 こうしたリニューアルのほか、「『五目ずしの素』をより使いやすい商品にしたい」とテスト販売にトライしたことも。「2004年9 月から約1年半、びん詰めと並行して袋入りも販売しました。袋の方がコストダウンでき、割れる心配もないので、使いやすいと思っ たのですが…」(橘川さん)。ところが、袋入りよりびん詰めの注文数の方がかなり多かったため、結局、取り扱いはびん詰めのみに戻 りました。

忙しいときは混ぜるだけハレの日は華やかにトッピング

 リニューアルを重ね、よりよい商品へと成長し続ける『五目ずしの素』。「マイルドな酸味で食べやすい」「具材が大きめで、存在感 もしっかり」など組合員からの評価も高く、2010年度の注文数は2004年度の約2倍に。商品カタログの表紙や特集でひなまつ りをテーマに『五目ずしの素』をとり上げる2月4回には、毎年、7〜8万セット(2びんで1セッ ト)の注文があるほどです

「炊き立てごはんに混ぜるだけですから、常備しておけば、サッと使えてとても便利です。今後は、産直原料を使うことも考えていき たいですね。共生食品さんの油揚げと同じようにコラボレートできれば、また面白いものができると思います」(寺田さん)

「食卓が華やかになる五目ずしが、手軽にできます。私もパルシステムの組合員で、6歳と3歳の子どもの父親です。原料にこだわっ た安心でおいしい『五目ずしの素』は、子どもにもぜひ食べさせたい商品です」(酒井さん)

 忙しいときも、簡単に五目ずしができるから、あとはお吸い物だけあればOK。味付け油揚げに詰めて、五目稲荷にするのもおすす めです。錦糸卵やえびなどをトッピングすれば、さらに豪華な一品に。ふだんの食事から、ちょっとしたお祝いごとや、おもてなしの 席まで幅広く使える『五目ずしの素』、ぜひ買い置きをお忘れなく。

『五目ずしの素』製造工程はここがポイント!

  1. step01

    具材を煮て下味をつける

    ニーダーと呼ばれる大釜に、れんこんなどのかたい野菜を先に入れ、ほかの具材を加えていく。一度に煮る 量は2000食分。最多で1日4回、計8000食分作る。煮上がったら、異物除去のため、磁石を内蔵した金属桟を通してから容器に移す。

  2. step02

    手作業で充填する

    70g のりんご酢(調合酢)をびんに入れてから、煮上げた具材を手で詰める。「手のひらの感触で、だいたい130g(1びん分の具材の重量)がわかります」(山崎さん)。重量検査をして微調整し、びんのふたを閉める。酢の充填からふた閉めまですべて手作業で行う。

  3. step03

    レトルト釜に入れる

    レトルト釜に入れるのは、「殺菌」と「味を均一にいきわたらせる」ため。一度に1400〜1500個のびん を釜の中に入れ、117℃で30分、加圧加熱殺菌する。

  4. step04

    液もれをチェックする

    殺菌・冷却後、びんを逆さまにして箱に詰め、2日間置く。ふたがしっかり閉まっているか、液 もれがないかどうかをチェックする。

  5. step05

    シュリンク包装で仕上げる

    シュリンクトンネルを通し、温風加熱で熱収縮フィルムをかける。まず1びんずつ、さらに2びんを1セッ トにし、8000食(4000セット)を半日で仕上げる。

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『五目ずしの素』200g×2

※本ページは2011年5月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページは2011年5月時点の情報です。
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