• 加工品・調味料

使えるカレー(フレークタイプ)

いろいろなメニューに使えるフレークタイプ 約20種類のスパイスが奏でる豊かな風味と深いコク

 暑いときは、辛いものがおいしい!カレーライスだ けでなく、カレーうどん、ドライカレー、炒め物や唐揚げの味付けなど、みんな大好きなカレー味のメニューに幅広く使えるのが、この「使えるカレー」です。フレークタイプだから、サッと溶けて、少量使いのときも便利。もちろん味についても、老舗メーカーのカレーのプロが「カレー本来の風味がする」「また食べたくなる」と太鼓判を押すおいしさです。

『使えるカレー(フレークタイプ)』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2011年7月時点)
ハチ食品株式会社 相川一裕さん
   同     松本将明さん
大洋香料株式会社 笈沼恒一さん

日本初の国産カレー粉を発売 PB商品開発でもおなじみ

 「使えるカレー」を手がけているのは、大阪市に本社を置くハチ食品(株)。江戸時代後期の1845年に薬種問屋として創業、1905(明治38)年には日本初の国産カレー粉「蜂カレー」を発売したことで知られる老舗メーカーです。

 自社ブレンドによるスパイスを生かした多彩な商品展開が強みで、現在はカレーをはじめ、パスタソース、スパイスなどを製造・販売しています。

 同社はパルシステムのPB商品※の製造元としてもおなじみで、「使えるカレー」中辛および甘口、『子ども用カレールゥカレー屋さん・2個組』『スパイシーカレー(ルウ)』の4種類のPB商品のカレーはすべてハチ食品製。さらに、PB商品の『クリームシチュー』『チキンブイヨン』『和風だしの素かつお風味』、自社ブランドの『炒めたまねぎ』『麻婆豆腐』など、入れ替わりはあるものの、同社による約30品目がパルシステムの商品カタログを飾っています。

※PB商品…独自開発商品

使い勝手のよさにこだわりおとなも満足の辛みとコク味を

「使えるカレー」はもともと「カレー家族」という名称で、1993年ごろに開発されたもの。同社のパルシステム向けPB商品としては、『チキンブイヨン』『子ども用カレールゥカレー屋さん・2個組』『クリームシチュー』に続く4番目のアイテムでした。「『子ども用カレールゥ』には風味はありますが、辛み成分を抜いています。そこで、辛みとコク味をしっかりつけた、おとなも満足できるカレーをつくろうと開発したのが『カレー家族』でした」(相川さん)。

 今でこそ、酵母エキスなども天然のものが多く出回っていますが、当時はあまり種類がなかったため、調味料選びからまず苦労したとのこと。もちろん、当初から化学調味料および余分な添加物は不使用。使い勝手のよいフレークタイプであることや基本の味は、現在までまったく変わっていません。

 「カレー家族」を「使えるカレー」にリニューアルしたのは2005年。その際には、120g×2袋を1袋250g にし( 現在は 220g)、パッケージをマチ付きに変え、保存しやすいチャックシールを付けました。

 ところが、マチを付けたことでチャックシールの幅が短くなったため、「開きが悪く、中身を取り出しにくい」という声が組合員から寄せられることに。そこで、パッケージを平袋に戻し、チャックシールの幅を広げた結果、「使いにくい」という声は聞かれなくなり、「使いやすい」いろいろなメニューに“使える”フレークタイプと言っていただけるようになりました。

製造には最低でも2日手間のかかるフレークタイプ

「使えるカレー」は、開発当初から原料小麦を国産に限定。「国産小麦を使っているところは希少。うちで扱っているカレーでは、パルシステムのものだけです」(笈沼さん)。さらに、フォンドボー(洋風だし)もパルシステム向けに専用でつくってもらった特注品を使用しています。

 カレーの辛み、風味、うまみを醸し出すために組み合わせるスパイスは約20種類。スパイスの種類が少ないと味が単調になり、多すぎると苦みが出るため、ベストバランスを吟味した結果です。中辛と甘口との辛さの違いは、こしょうやチリペッパー、唐辛子などの辛み成分で調整し、さらに甘口にはりんご果汁を加え、甘みとコク味を出しています。

 また、使い勝手にこだわったフレークタイプゆえに、製造に手がかかるのが「使えるカレー」の特徴です。「固形タイプは、原料を1tの釜に入れ、一連のラインで生産できます。一方、フレークタイプは、約400kgの釜に原料を入れる順番を考え、時間を見ながらタイミングを計って、手で投入していきます。まさに手作り、非常に細かい作業です」(相川さん)

 しかもフレークタイプの場合、加熱混合した原料を容器に移し、ひと晩おいて固めたあとに削る作業が必要なので、製造には最低でも2日はかかります。このように手間と時間をかけたていねいな仕事が、「サッと溶けて使いやすい」「必要な分だけ使えて便利」という組合員の満足の声につながっているのです。

 現在、中辛は隔週で、甘口は「コトコト」が4週に1回の登場です。中辛の注文数は年間で役17万袋、甘口は10万袋。その量は、なんと年間約60t。「400kgの釜で、ひと月13回くらい煮ると(=4t)、それが1年で約60tになります」(松本さん)

「市販のルウとは混ぜないで」いろいろな肉でうまみを満喫

 「使えるカレー」を手がける担当者から組合員のみなさんへのお願いは、「できれば市販のルウとは混ぜないでほしい」(相川さん)ということ。

 その理由は、「使えるカレー」は化学調味料を使わず、添加物にも気を配っておいしく仕上げているからです。カレールウを何種類か混ぜて作る場合は、「使えるカレー」の中辛と甘口を混ぜて辛さを調節したり、パルシステムのほかのPBカレーと混ぜたりとアレンジ してみてください。

  「私たちが扱っているのは、加工品や調味料です。野菜や果物などと同様に、組合員の方にはぜひ、商品カタログを最後までじっくりと見て、選んで、味わっていただきたいですね」(笈沼さん)。「作り手の姿が見えるような商品でありたいと思っています。一般のカレーより手間暇をかけている、人の手を何倍もかけて作っているという自負がありますので、安心して味わってください」(松本さん)

 ちなみに、カレーに使う肉は、関東では豚、関西では牛が主流だそう。この「使えるカレー」は、関西のメーカーが仕上げているので、ふだんのカレーは豚肉派や鶏肉派という方も、おいしさがいっそう引き立つ牛肉で、いつもと 違う関西風の味を楽しんでみませんか。

『使えるカレー(フレークタイプ)』ができるまで

  1. step01

    具材を煮て下味をつける

    油脂、小麦粉、調味料を加熱混合。 「たとえば100kgの原料なら3分ごとに20kgずつ投入するなど、時間や温度を見ながら、人の手で行って います」(相川さん)。ルウの場合、水はいっさい加えない。粉を油脂で練り、練りごまのように硬めに仕上げる。

    約400kgのルウができる、 スチームとIHのハイブリッド釜

  2. step02

    冷蔵庫冷却

    釜の周りのフロートに水を注入し、ルウを冷ましたあと、約10kgずつ容器に移す。冷蔵庫に入れ、ひと晩 おいて固める。

  3. step03

    フレーカー

    使いやすいフレーク状に削り、ふるいにかける。10kgずつポリ袋に入れ、X線異物検査をして充填工場へ。

  4. step04

    充填

    (1)10kg 袋を開封し、フィーダー(供給装置)に投入する。

    (2)コンピュータで自動計量して

    (3)220g ずつ充填

    (4)毎分約40個のスピードで包装。X線異物検査、金属探知、ウエイ トチェックを行い、出荷する。

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ルウの油脂が暑さで溶けないよう、とくに夏場の開封後は冷蔵庫で保存を!

『使えるカレー・甘口(フレークタイプ)』 『使えるカレー・中辛(フレークタイプ)』

※本ページは2011年7月公開し、2015年11月一部更新しました。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページは2011年7月公開し、2015年11月一部更新しました。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。