• 加工品・調味料

毎日のマーガリン

まろやかなコクとほどよい溶け心地おいしさと使いやすさを兼ね備えたマーガリン

『毎日のマーガリン』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】
丸和油脂株式会社 田村将史さん
   同     髙木洋さん

希少な国産油脂「米油」を主原料に開発を開始

 組合員のみなさんから、「塩分がちょうどよくコクもあってバターに負けない味」「パンにつけやすく、おいしい」などの声が寄せられ、2004年に発売以来、安定した人気を誇っている『毎日のマーガリン』。製造元の丸和油脂(株)は『マヨネーズはこれ!(卵黄タイプ)』でもおなじみの油脂製品・製造メーカーです。

 パルシステム連合会商品本部の田中智子主任は開発の背景について、「本品は米油を主原料として使用していることが、大きな特徴です」と話します。

 私たちは大豆油、コーン油などさまざまな原料の食用油を口にしていますが、 その多くは輸入油脂。

 「そのなかで米油は、日本で唯一、国産だけでまかなえる油脂です。本品はパルシステムのPB商品(※)として、国産原料を主原料にして作りたいと考えました」(田中主任)

 丸和油脂で営業を担当する田村さんは、米油の特徴について、「大豆油や菜種 油があっさりと淡泊なのに対し、米油には米特有の香ばしさと、まろやかなコクがあります」と話します。

 マーガリンは一般的には、安定した量が確保できる大豆油や菜種油から作られることが多く、丸和油脂の自社製品でも、希少な米油を原料にしたマーガリンは製造していないとのこと。その米油をベースに、「おいしさと使いやすさを兼ね備えた、毎日でも使っていただきたいマーガリン」(田中主任)であることをめざして、本品の開発は始まりました。

※PB商品:独自開発商品

原料と配合率を吟味し使いやすさとおいしさを両立

 そもそもマーガリンは、常温では溶けにくい動物性油脂から作られるバターに代わって、液体の植物性油脂から作る食品です。しかし、ほとんどの植物油は常温では液体のままなので、マーガリンとして固形にするための加工が必要になります。また、バターは特有の風味がパンや食材の味わいを引き立ててくれますが、同様の役割は、マーガリンにも求められます。この条件をかたちにするために、丸和油脂では原料を吟味し、製造工程にさまざまな技術的な工夫を凝らしているのです。

 「本品には主原料の米油のほかに、パーム油などを使用しています。米油はいわゆるサラダ油ですから、それだけではマーガリンにはなりません。そこで、かたさを調整したパーム油などを、米油に配合して練り合わせることで、原料油脂全体をかたくしているのです」(丸和油脂開発部・髙木さん)

 塗りやすさや口溶けのよさといった使いやすさ、なめらかさやツヤなどの見た目は、用いる油脂の種類やその配合率を調整することで変わってくるといいます。髙木さんは、「本品の場合ですと、主原料の米油に、どのような油脂をどのぐらいの分量で組み合わせてマーガリンとして最適なものに作り上げていくか、そこがメーカーとしての技術力がもっとも問われるところです」と話します。

 もちろん味や風味のよさも重要です。本品のこだわりのひとつは、食塩に粗塩を使っていること。「バターに似た味わいをもたせるためにマーガリンには乳成分を加えます。その乳成分のコクを引き立たせるため、塩にはミネラル分が高く塩角の立たない粗塩が必要だと考えました。その乳成分にも、本品の場合は全粉乳を中心に用いているので、よりバランスのよい自然な風味に仕上げることができるのです」(髙木さん)。

味や風味は変えずにトランス脂肪酸を半減

 ところで、よく市販品で見かける「ファットスプレッド」と「マーガリン」。その違いをご存じでしょうか。JAS規格では油脂含有率80%以上がマーガリン、80%未満がファットスプレッドに分類されます。本品はマーガリンですが、たとえばカロリーハーフなどをうたった ファットスプレッドの油脂含有率は40%前後です。

「マーガリンでは、水分の含有量は17%未満と決められています。一方、ファットスプレッドでは17%以上となり、マーガリンに比べ多くなります。そのため、水分を安定させるために水を抱き込む性質をもつゼラチンや食物繊維が用いられる場合もあります。水分が多ければ安全上のリスクも高まりますから、それを抑えるための添加物も必要になってきます」(髙木さん)

 一見、用途も見た目も同じように感じられますが、マーガリンかファットスプレッドかによって原料の構成は大きく変わるのです。本品は油脂分を基本に、食塩や乳成分などの副原料が、お互いのおいしさを引き立て合うようにシンプルに作られた製品であることがわかります。

 本品のもうひとつの特徴は、トランス脂肪酸の低減に積極的に取り組んでいることです。トランス脂肪酸とは添加されるものではなく、前述の、油脂を硬化する工程で生成されるもの。マーガリン類に限らず菓子パンやクッキー、フライドポテトなど、私たちがふだん、口にする加工食品には多少なりとも含まれています。

「ただ、本品では従来の製造方法を見直し、さまざまな技術を新たに組み合わせることで、それまで100gあたり2gだった含有量を、2012年からは1g以下に低減しました」(髙木さん)

 田中主任はこのリニューアルについて、「トランス脂肪酸については組合員のみなさんからもお問い合わせをいただき、パルシステムと丸和油脂さんで話し合いを重ねてきました。苦労したぶん、味は変えずにトランス脂肪酸を低減するという当初の目標を実現できたのではないかと思います」と話します。

 一般市場ではマーガリン類の縮小傾向が続くなか、発売以来、売り上げをキープしているという本品。組合員のみなさんから根強い支持をいただいているようすがうかがえます。コクのある風味を生かしてバターは料理に。手軽に利用できおいしさも兼ね備えた本品はトーストやサンドイッチに。毎日の食卓で、ぜひご利用ください。

みなさんから寄せられた好評の声

  • 「毎日のパン作りや料理にもフル活用。まさに“毎日”マーガリン!」
  • 「いつも使っていて、飽きない味がいい!」
  • 「3歳の娘が“これだいすきなの!”と言うほど気に入っています」

『毎日のマーガリン』ができるまで

丸和油脂(株)の製造スタッフのみなさん

  1. step01

    配合1

    原料(水、全粉乳)を80〜90℃で殺菌後、食塩を混合します。

  2. step02

    配合2

    食用植物油脂(米油)、食用精製加工油脂(ヤシ油、パーム油、米油)、乳化剤(植物レシチン)などを混合溶解します。

  3. step03

    予備乳化→殺菌

    (1)を(2)に添加し、予備乳化のあと、殺菌工程へと移ります。

  4. step04

    冷却→練り合わせ→充てん

    予備冷却のあと、5〜10℃に急冷し練り合わせます。容器に充てんしてでき上がり!

    なめらかになるよう練り合わせて充てんします

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『毎日のマーガリン』 380g

※本ページの内容は2014年11月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページの内容は2014年11月時点の情報です。
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