エコ・産直発芽玄米 岩手ひとめぼれ

白米よりも栄養のある玄米を、手軽に食生活に

◆発芽玄米とはどのようなお米ですか

東谷　玄米は米のもみがらをとっただけのもの。さらに米ぬかと胚芽を取り除いたものが白米です。発芽玄米は、玄米を水につけて0.5㎜ほど発芽させたものです。植物は発芽するとき、自分で栄養素を作り出す性質があります。米はそのとき、うまみも増すのです。芽が伸びてしまうとそれらが失われてしまうため、発芽玄米は発芽させたらすぐ、栄養価が高いうちに生長を止めます。

◆白米との栄養価の違いは

東谷　玄米のぬかには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルや食物繊維が、白米に比べて多く含まれています。最近では白米より糖質も少ない点も注目されています。また発芽玄米は、玄米よりギャバ（アミノ酸の一種）も増えるなど栄養価が高いのが特徴です。ただ、炊く前に長時間浸水させるのが手間だったり、ボソボソとした食感が苦手という人も多いです。それを食べやすくしたのが本品です。

玄米を発芽させた発芽玄米。 右上の突起が芽

産直産地のエコ・チャレンジ米を使用

◆市販の発芽玄米との違いは

古川　原料が、作り手や栽培方法が明らかな産直米で、化学合成農薬と化学肥料の使用を慣行栽培基準の５割以下に削減したエコ・チャレンジ米『岩手ひとめぼれ』という点です。産地のＪＡいわて花巻では、畜産農家から出る堆肥を投入して土づくりを行い、稲刈り後のわらを畜産農家に提供するなど、資源循環型農業に取り組んでいます。パルシステム神奈川とは長年の交流がある産地ですので、組合員のみなさんのほうがご存じかもしれません。まさに顔の見える産地の米で作った発芽玄米です。

JAいわて花巻（岩手県）の産地風景

東谷　発芽玄米には、発芽後乾燥させるドライタイプと乾燥させないウェットタイプがあります。流通量はドライタイプが９割で、ウェットタイプはわずか1割ほど。本品はウェットタイプです。市販品に多いドライタイプと比べると、米粒が割れにくいのでプチプチとした食感が失われません。浸水の必要がなく、すぐ炊ける手軽さも魅力です。

◆どのように製造していますか

東谷　産地から届いた玄米を洗って、25〜30℃のぬるま湯に20時間つけ、発芽したら湿ったままパック詰めします。その後、殺菌と発芽の進行を止めるために高熱加圧殺菌します。

◆製造するうえでのこだわりは

東谷　玄米をぬるま湯につけたままだと、発酵臭が出てしまいます。最初のころはこのにおいがとれずに困りました。試行錯誤の末、ようやく発見したのが、ぬるま湯につけている間は水を流し続けることです。ここは、岩手県北上山系からの伏流水が豊富な場所です。その地の利を生かし、タンクに入れているひと晩で2000リットルの水を使い、浸水させています。

発芽玄米をつけるタンク。20時間 ぬるま湯につけて発芽させます

白米といっしょに炊いて。 カレーやチャーハンにも合う！

◆おすすめの食べ方は

東谷　発芽玄米には玄米特有のぬかのにおいがあり、最初は食べにくいと思う人も。まずは、白米２合に本品1パックを加えて炊くのがおすすめです。もちろん発芽玄米100％でもＯＫ。私は当社に入社したときから、発芽玄米だけでもすんなり食べることができました。プチプチとした食感があるので、カレーライスやチャーハンにも合うと思います。

古川　本品はそのまま白米と炊くだけなのでとても手軽。食物繊維もとれるので、腸活に取り入れてもいいのでは。玄米食に挑戦してみたいという方にも、ぜひ試してほしいです。

リゾットや混ぜごはんにも

パルシステム神奈川　おすすめ商品

産直エコ・チャレンジ米を発芽させて栄養価アップ

『エコ・産直発芽玄米岩手ひとめぼれ』120g×20袋