• 魚介

礼文島船泊の産直・ 旬の真ほっけ切身干し

人が住む日本最北端の離島、北海道礼文島。その沿岸で育つ真ほっけは、肉厚で脂ののりがよく、干物にも最適です。産直産地・船泊(ふなどまり)漁業協同組合では、いちばん脂がのる旬のものだけを漁獲しているので、より濃厚なうまみが味わえます。

『礼文島船泊の産直・ 旬の真ほっけ切身干し』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2022年11月時点)

北海道漁業協同組合連合会 村川 友太さん
パルシステム連合会 商品開発本部 豊原 有加職員

人が住む最北端の離島〝礼文島〞は水産資源の宝庫

◆礼文島は、どのようなところでしょうか

村川 ロシア領がすぐそこにある、人が住む日本最北端の離島です。今回の真ほっけのほか、たらやうに、にしん、昆布などの水産物に恵まれた漁業の島です。島には手つかずの自然が残されていて、約300種もの高山植物が咲く「花の島」としても知られています。

豊原 1年をとおして豊かな海の幸に恵まれていますが、夏に最盛期を迎えるのが真ほっけ漁です。本品を漁獲する船泊漁業協同組合は礼文島の北にあり、約200人の漁師がいます。「礼文のほっけ」といえば、肉厚で脂ののりがよく、北海道のなかでもおいしさに定評があります。

◆礼文島でとれる真ほっけのうまみの決め手は

村川 それはエサの豊かさにあります。礼文島の海は、ロシアから流れるリマン海流と日本海を北上する対馬海流が交じるため、プランクトンが豊富な海です。とりわけ脂質が豊富なオキアミが春になると大発生します。真ほっけはこれをたっぷり食べるため、大きく肉厚になり、脂がのるのです。

礼文島の風景。風光明媚な花の島 として知られています

とり過ぎない漁業に賛同して産直を提携

◆船泊漁業協同組合では、独自の取り組みをしていると聞きました

村川 ほっけといえばかつては大衆魚でしたが、北海道でほっけの漁獲量が減少し続けていました。そこで漁協では14〜15年前から漁期や漁獲方法、魚体の大きさなどを自主管理して〝とり過ぎない漁業〞を始めたのです。

◆具体的に教えてください

村川 漁協では資源保護のため、11〜3月までは自主規制で禁漁にしています。ちなみに本品の漁期は、いちばん脂がのる旬の6〜9月のみ。ほっけは秋から冬が産卵期なので、抱卵する前のこの時季は、身に栄養がいって脂がしっかりのっています。ですから、この時季にしぼっているのです。ほっけの漁獲方法は刺し網漁です。海に網をひと晩中張って引き上げる「止(と)め網漁」が一般的で、漁協も昔はそうでした。これをひと晩中ではなく、午前3時ごろから2〜3時間網を張る「日網(ひあみ)漁」に変えました。網を長時間張っていると暴れて傷つく魚も。短時間であればそのリスクが少なく、傷がつかず、活きのよい状態で水揚げできます。また、網目を大きくして、小さな魚をとらないように工夫しています。

豊原 このような船泊漁業協同組合の〝とり過ぎない漁業〞にパルシステムも賛同し、2019年12月に産直提携しました。国内で12番目の水産産地になります。しかしコロナ禍直前だったため、産地との交流はできませんでした。

ほっけ漁を産卵前に限定することで資源保護に努めています

水揚げ後は、“鮮度命”で素早く専用の機械で大きさごとに選別

根室にある加工工場で開き、手作業で1枚1枚ていねいに内臓やエラを除去し、塩漬けにして干し上げます。1日に 1000枚以上おろすことも

今年7月待ちに待った産地交流が実現

◆産直提携して3年になりますね

豊原 産地交流が実現したのは今年7月です。パルシステムの職員と組合員が礼文島を訪れました。やはり直接会うことが、漁師も組合員も理解を深め、大きな安心につながります。

村川 私も同行しましたが「やっと交流できた!」と感激でした。漁師たちも、より強い思いでおいしいほっけを届けようとがんばっています。

◆おいしい焼き方は

村川 グリルかフライパンで皮の方から弱めの中火で軽く焦げ目がつく程度に焼いて裏返し、身をアメ色になるまで焼くのがコツです。ふっくらと焼き上がりますよ。

豊原 ジュワッとあふれるジューシーな脂のうまみがたまりません。最北端の遠い島に思いをはせて、ぜひ食べてください!

〝真ほっけ〞と 〝縞ほっけ〞の違いは?

ほっけには〝真ほっけ〞と〝縞ほっけの2種類がいます。縞ほっけは、オホーツク海やベーリング海での水揚げが多いため、海外物がほとんどです。縞模様がある魚体は大きく、脂がのっているのが特徴です。
一方、真ほっけは北海道各地で水揚げされる北海道ではポピュラーな魚。縞ほっけよりは小ぶりで適度に脂がのっており、身の締まりがよく、ほくほくの食感が魅力です。(村川さん)

組合員の「ここがおすすめ!」

  • 身がふっくら、ほくほくしておいしい! 骨が取り除きやすいので、子どもたちにも分けやすくて助かります。
  • 脂がのっていておいしいです。骨はありますが、つるんととれるので子どもにも食べさせやすいです。
  • 食べてみてびっくり! こんなに脂がのっているとは思いませんでした。
  • ほっけは何となく苦手でした。でもおいしい〝産地の真ほっけ〞でイメージが変わりました。切り身なのでシェアしやすいのも◎。
  • フライパンで焼きましたが、とてもおいしくできました。脂もほどよくのっていて、塩けもちょうどよいです。

パルシステム神奈川 おすすめ商品

最北端の産直産地から旬の濃厚な味わいを

『礼文島船泊の産直・ 旬の真ほっけ切身干し』3切210g

※本ページの内容は2022年11月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。