レンジでサクッと！国産あじフライ

脂のりのよい厳選された真あじを使用した国産あじフライ。揚げ油には生産と利用が持続可能なRSPO認証パーム油を使用。油の酸化がゆるやかなので、品質を落とすことなく保存ができます。揚げる手間のないレンジ調理なのでお弁当にも好評です。

『レンジでサクッと！国産あじフライ』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2023年10月時点）

有限会社エムコ食品小泉正徳さん
株式会社ニッスイ梅川百合子さん
パルシステム連合会商品開発本部和田芳美さん

RSPO認証のパーム油を使用したあじフライを開発

◆2022年7月にPB商品（※）として登場。開発のきっかけは

和田　パルシステムでは、これまでパンをはじめとした食品やボディソープなどの生活用品で、RSPO認証のパーム油を使用した商品の開発をすすめてきました。RSPOとは持続可能なパーム油の生産と利用を目的に設立された認証制度で、生産地の環境破壊や労働問題の解決もめざす取り組みです。製造にあたって、工場自体がRSPO認証を取得している必要があります。

梅川　これまでもパルシステム向けに『国産真あじフライ』などを手がけてきた（有）エムコ食品が、RSPO認証を受けた商品の開発に賛同し、時代のニーズに合わせ、RSPO認証のパーム油を使う設備を導入。工場で使用する油全体を変えてもらうことができました。

小泉　工場設備が整ったものの、管理には苦労することもありました。パーム油は常温でも固まりやすく、油を使った調理の準備には手間がかかります。その反面、酸化がゆるやかという長所があり、それを踏まえ、商品開発は、家庭で冷凍保存ができ、揚げる手間を省いた「レンジ調理」に的をしぼりました。また当社の水産物に特化したパン粉の付け方など、フライ商品の技術を生かしています。

和田　開発にあたり、国産の真あじを使用し、パン粉にはＪＡおとふけ（北海道）の産直小麦を使用するなど原材料にもこだわりました。

※ＰＢ商品‥独自開発商品

RSPO認証マーク
RSPO：Roundtable on Sustainable Palm Oil
（持続可能なパーム油のための円卓会議）の略

真あじのうまみを味わえるよう徹底した管理

◆主原料の真あじと製造工程について教えてください

小泉　真あじは国産にこだわり、うまみが強いとされている九州沿岸でとれたものが中心です。国産真あじはここ10年不漁傾向にあり、水揚げ量も減り続けています。それでもあじフライに適したサイズをねらって目を利かし、脂ののりがよい真あじを厳選しています。青魚は温度によってくさみが出たりすることもあるので、徹底した温度管理を行っています。製造はまず塩水につけて青魚特有のくさみを消し、衣付けしていったん凍結。油の酸化を防ぐため、作り置きをせず、出荷直前に油で揚げて急速冷凍しています。

◆サクッと仕上げる工夫は

小泉　秘訣は水分のコントロールにあります。加熱すると魚の水分は衣に移り、さらに加熱し続けることで衣の水分が飛びます。そこで揚げる温度を一定に保ち、揚げる時間をやや長めにして、衣の水分をしっかり飛ばすようにしています。

脂ののりがよく、つややかな国産真あじ

パン粉には北海道の産直産地、ＪＡおとふけの小麦を使用

しっかり揚げることで電子レンジ調理でも
サクッと仕上がります

サクサク感に自信。シーンに合わせて多彩に楽しめる

◆おいしい食べ方はありますか

梅川　電子レンジで温めてから2〜3分うちわであおいで水蒸気を飛ばすと、サクサク感が増します。電子レンジで温めるだけなので、忙しいとき用に冷凍庫にストックしてほしいです。

小泉　心をこめて作っています。何も付けなくても充分おいしいフライに仕立てているので、まずはそのまま食べてみてください。あとはわさび醤油をつけておつまみとして食べるのもおすすめです。

和田　環境に配慮したRSPO認証を受けた油で揚げたあじフライをぜひ選んでください。この商品を通じて、持続可能な消費に共感してもらえるとうれしいです。