リラックスハンドクリーム～柚子の時間～

ベタつかず、毎日にうるおいといやしを与えるハンドクリームを、妊娠中や未就学児のいるパルシステム職員協力のもとに開発しました。食用由来成分だけなので子どもが触れても安心。香りには「無茶々園」の柚子と甘夏の精油を使っています。

『リラックスハンドクリーム～柚子の時間～』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2025年12月時点）

株式会社ジャパンビューティプロダクツ櫻井さん髙藤さん
パルシステム連合会商品開発本部増田さん

小さな子どもが触れても安心なハンドクリームを

◆パルシステムの化粧品の基準とは

増田　化粧品は毎日肌につけるもの。だからこそ、パルシステムでは、国で定められた基準よりも厳しい独自の基準を設けています。本品は、この基準を満たすため、外部の専門家を交えた「化粧品検討委員会」で全成分を点検しています。肌への負担が少ないことを第一に考え、“不要な成分はできるだけ使わない”という方針から、防腐剤の使用を必要最低限に抑えています。

櫻井　当社ではほかにもパルシステム向けの化粧品を製造しており、化粧品カタログ『素肌時間』で扱う商品はすべて、全成分と防腐剤の配合率を開示しています。パルシステムは情報開示や原料に対する基準が高く、当社から見ても、類を見ないほど厳格な姿勢を貫いています。

◆ハンドクリームを開発した経緯は

増田　当時、パルシステム連合会では、妊娠中の職員や未就学児のいる職員が集まり、定期的に話し合う場がありました。そのなかで話題になったのが、「毎日の水仕事で手荒れが気になるけれど、ハンドクリームを塗ったあとの手を子どもが触ったり口にしたりするのが心配」「ハンドクリームを塗りたいけれど、ベタベタするから家事がしにくい」という悩み。そこで手の乾燥や安全性の悩みを解消しながら、使うたびにリラックスできるハンドクリームを新たに開発することにしました。

試作品のモニターの様子

安全性と使用感、うるおいも香りもすべて追求

◆食用由来成分（※）を使用した理由は

櫻井　開発にあたって、肌への負担が少ないことだけでなく、子どもが触れても安心な商品をめざし、食用由来成分100％にこだわりたいという要望がありました。市販では、こうした条件をクリアしているハンドクリームはほとんどありません。当社でも初めてのことで非常に厳しい条件です。なかには当社で扱っていない食用由来成分の原料があり、原料メーカーの開拓もしながらの調達には苦労しました。

髙藤　食用由来成分を使用しながら保湿などの効能を実現するためには、成分配合と製造方法が重要です。成分の配合バランス、乳化させるときのかくはんの方法ひとつで使用感は大きく変わります。本品は当社の開発部門や製造部門がもつノウハウを最大限生かした商品です。ベタつかずさらりとした使い心地や保湿効果などを追求し、さまざまな肌質の人が一年をとおして使いやすいハンドクリームをようやく生みだすことができました。

※原料の由来が食用成分であり、食べることはできません。

食用由来成分100％で防腐剤も必要最低限という厳しい条件で成分を配合

乳化の状況を見て最適な混ぜ具合に調整します

◆無茶々園の精油を使ったのは

増田　この商品のコンセプトは“リラックスタイム”ですから、安全性はもちろん香りにもこだわりました。精油の原料である無茶々園の柑橘は、できるだけ農薬に頼らず栽培されています。化粧品として使われた実績もあるため採用しました。多くの方に好まれる柚子の精油に甘夏の精油をブレンドしたところ、さわやかさに深みが出て、飽きのこない香りに仕上がりました。