• 惣菜(冷蔵、冷凍、軽食)

大きい焼売

晩ごはんのおかずに自信あり!ボリュームも、おいしさもた〜っぷり

しゅうまい1個の大きさは、 一般的には約15g 〜 18g 。 パルシステムのPB商品(※)『大きい焼売』は1個約32g 。名前のとおり、とっても大きなしゅうまいです。その特徴は、原料のおよそ半分を占める豚肉に、産直豚を使用していること。ガブッとかみしめると、うまみたっぷりの肉汁が口中にあふれます。 お弁当やおつまみ用とはひと味違う、晩ごはんのメインになるしゅうまいとして、人気の定番アイテムになっています。※PB商品…独自開発商品

『大きい焼売』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2012年3月時点)
株式会社マルハニチロ食品(※) 小曽川正さん
パルシステム連合会 冷凍食品課 井深貴久乃職員
(※)現:マルハニチロ株式会社

商品コンセプトは「主役になる」しゅうまい

 あと一品欲しいときのために、あるいはお弁当用に、おそらくどこの家庭でもストックしている冷凍の中華総菜。パルシステムの商品カタログでもさまざまなタイプを取りそろえ、それぞれが人気を得ています。そんななか、常に人気商品のトップ3にランクインしている『大きい焼売』。その企画の発端は、組合員に人気の中華総菜だからこその、商品構成の見直しから始まりました。

 「開発をスタートしたのは販売開始の1年ほど前の2004年でした。当時、中華総菜で人気があるのは餃子。しゅうまいはどちらかといえばその陰に隠れた存在でした」(井深職員)。

 「同じ中華総菜なのに、なぜ?」という疑問から導き出されたのが、「晩ごはんのメインになるしゅうまいがないからでは?」という仮説。「小さくては主役にはなれませんよね。それならボリュームがあって、しかも豚肉のおいしさがきちんと味わえるしゅうまいを作ろう、ということになったんです」(井深職員)。肉料理としても満足できるように、肉の食感のよいしゅうまいを、産直産地の豚肉で作ること。それが、製造を担当するマルハニチロ(株)に出された条件でした。

原料のおいしさを加工して、よりおいしく

 マルハニチロ(株)は、『たけのことしいたけの焼売』や『徳用しゅうまい』でもおなじみの食品加工メーカーです。パルシステムとの商品作りの経験から、各製造工場側は『大きい焼売』の開発でも、パルシステムの「加工食品にもできるだけ国産原料を」という考え方を理解し、共鳴していたといいます。『大きい焼売』がそれまでの商品と違っていたのは、原料肉に産直豚を使うという点でした。

 「実際に食べてみて、ほかの国産豚と比べても産直豚はおいしいと思いました。豚肉特有といわれるくさみもなく、風味がまったく違います。せっかくのおいしい原料ですから、加工したときによりおいしくなるようにと考えました」(小曽川さん)

 使用する部位はウデとモモ。「ウデは脂分もあり、モモは肉質感が強い。そのため、ふたつをミンチして混ぜると、ジューシー感と肉粒感の両方を味わうことができるんです」(小曽川さん)

 「つなぎ」には卵白とパン粉だけを使用し、一般的に使われる、植物性大豆たんぱくやでんぷんを加えることなく、豚肉の味わいとしゅうまいらしい弾力ある食感を出しています。また、「化学調味料を使わない分、しいたけや魚介エキス、ラード(国産)を加えて、うまみや中華料理らしいまろやかな風味を出すといった工夫をしていきました」(小曽川さん)

妥協のない商品を生み出した工場の努力

 順調に進行していった商品開発。ところが発売も目前となり、製品化への最終段階に入ったときに問題が起こりました。「『大きい焼売』の皮には国産小麦を使用していますが、国産小麦は輸入小麦よりも弾力が少なく、ブツブツと切れやすかったのです」(小曽川さん)

 皮は、初めはロール状にまとめられています。それがラインに従って徐々に薄く伸ばされていきますが、いざ中種を包もうとすると皮が切れてしまい、形に整えられませんでした。「『大きい焼売』は中種がしっかりしている分、皮に弾力がなければ包むことができないのです」(小曽川さん)。小麦は、品種が違うとグルテン(※)の量も違ってきます。国産小麦の皮に弾力を与えるために、工場では期限が迫るなか、グルテンの量の微調整が繰り返されました。

 じつは、同じレシピで作っても、工場や携わる職人さんによって、味やでき具合は微妙に違ってくるのだとか。「たとえば肉を挽くチョッパーなどの機械そのものや使い方によっても違ってくるんですよ」(小曽川さん)。だからこそ、問題や新しい課題を乗り越えることは、その工場や職人さんにとって大きな経験値になるのだそうです。『大きい焼売』のおいしさは、そんな多くの経験の蓄積から生み出されたものでもあるのです。

※小麦に含まれるたんぱく質で、小麦粉に粘り気を出してくれる成分。

『大きい焼売』は、みんなで育てた商品

 原材料を吟味し、多くの人が知恵を寄せ合うことで生まれた『大きい焼売』。しかし、いざふたを開けてみると、売れ行きははかばかしくなかったといいます。みんなでゼロから生み出して育てた、おいしさには自信のある商品・・・・・・。その頃のことを井深職員は、「どうしたら“この子”が認めてもらえるの?」という気持ちだったと振り返ります。小曽川さんも、何とか認知を広げようと必死の試みを続けていました。「商品展示会などでは1個丸ごと試食していただいたこともありました。そうすると、『気にはなっていたんだけど、食べてみておいしいことがわかったわ』と言ってくださるんですね」

 2年目が過ぎるころ、注文数が急に増え始めます。「『大きい焼売』は原材料にこだわった分、日常使いには価格的にやや高かったのだと思います。個数も1パックに8個では家族向けには足りない感じがしますよね。そのような理由で手に取りにくかったけれど、でも気にはなっていたという方が、そのころから手を伸ばし始めてくださったのではないでしょうか。そして、一度食べるとおいしさがわかってリピーターになってくださる。注文数がある時から急に伸びたのは、そのためではないかと思います」(井深職員)

 最後に、小曽川さんは「ふだんは電子レンジでも、できれば蒸し器で蒸していただくと、皮の保水力や肉のふっくら感が全然違いますよ」とのこと。

 ボリュームもおいしさも、今や鉄板おかずとして認められている『大きい焼売』。みんなで育てた味わいを、ぜひ一度、蒸してお試しください!

『大きい焼売』ができるまで

  1. step01

    検品

    原料豚肉を解凍し、注意深く検品します。

    豚肉は産直産地の豚肉だけ!

  2. step02

    ミンチ→具材の混合

    肉をミンチした後、ほかの具材と混ぜ合わせます

    粗びき感にこだわっています!

    皮は、薄くても弾力があることが大切

  3. step03

    充填・成型

    成型機で皮に具を包みこみ、トレーに入れます。

  4. step04

    蒸煮→凍結

    蒸煮機で10分間蒸した後、マイナス25℃以下で急速凍結します

    じっくり蒸して急速凍結するから、おいしい!

  5. step05

    包装→箱詰め

    包装機で1パックずつ包装します。

『大きい焼売』にひとこと

  • いざというときのために「お気に入り記入」で登録。キャベツや人参などの野菜といっしょに蒸せば、彩りもきれいで、栄養バランスもよくなります。
  • 具の中身が不安な市販品とは違い、お肉の風味と食感がしっかりしていて、大きさだけでなく味の存在感も抜群です。
  • 8個を2回に分けて食べるほどボリューム満点。冷凍でもパサつかずお肉がジューシー。もっちりしていておいしい!

『大きい焼売』クチコミ情報より

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豚肉は産直産地の豚肉・皮は国産小麦粉を使用

『大きい焼売』8個280g

※本ページは2012年3月に公開し、2015年11月一部更新しました。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページは2012年3月に公開し、2015年11月一部更新しました。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。