「JAいわて花巻で草取り体験」を開催しました
6月14日〜15日の2日間、岩手県花巻市東和町にて初夏の交流を開催し、14名の組合員が参加しました。
当組合と『エコ・岩手ひとめぼれ』産地のJAいわて花巻は「花巻食と農の推進協議会」を設立し、長年交流を続けています。生産者と組合員とが交流を重ねてきた「交流田」と呼んでいる田んぼで、今年も初夏の草取り作業や田んぼに生息する生きもの観察を行いました。
生きもの観察
草取り体験の前にバケツと網を持って交流田に生息する生きものたちを観察しました。「とうわメダカの里」の菊池さんからは、交流田や東和町に生息する生きものについて詳しく説明を受けました。
実際に見て触れて体感することで、生きものへの理解がさらに深まる観察会となりました。

生きもの観察の様子

「オタマジャクシ」「ヤゴ」「ゲンゴロウ」など、たくさんの生きものが棲んでいました
交流田の草取り
生きもの観察のあとは、除草剤を使わずに稲を育てている交流田の草取りを行いました。
この交流田は5月に春の交流ツアーで生産者と組合員とが田植えをした田んぼです。田植えから1カ月がたち、初夏の交流田には雑草がたくさん生えていました。秋の収穫に向けて稲が雑草に負けずにたくましく育ってほしいとみんなで草取りをしました。

交流田には雑草がたくさん

生産者とペアになって草取り体験

全員ではい!ポーズ
地域の伝統産業に触れる
2日目は、生産地の地域や文化を知ることを目的に、地元東和町でしょうゆ・みそを造り続けている1906年(明治39年)創業の「佐々長醸造」を見学しました。
昔、この地域には酒蔵がいくつか存在し、酒蔵からしょうゆ、みそづくりへと歩んだ「佐々長醸造」さんのこれまでの歴史を説明いただきました。その後、実際にしょうゆをつくっている「もろみ蔵」とクラシック音楽が流れている「みそ蔵」などを見学しました。

もろみ蔵の見学

中には百余年にもわたり使われ続けてきた木樽があり、もろみが寝かされていました
次に、お米の生産者のひとりで日本最北端の和紙職人としても活躍されている青木さんの工房で「和紙作りの説明」と「紙すき体験」を行いました。
原料の楮(こうぞ)から和紙が作られるまでのお話や、近年の和紙生産の状況、地域の神社と和紙づくりとのかかわりなどもうかがいました。

和紙づくりについて青木さんから説明

自分だけの和紙づくり体験
参加した組合員からは、
・お米を育てる背景、貴重な和紙づくり、岩手のすばらしいところをたくさん学ぶことができました。
・とても貴重な経験をさせてもらいました。大変な状況かとは思いますが、花巻のお米や生産物を購入することで微力ながらみなさんのお役に立てればと思います。
・家族のように気さくに話しかけてくださり、私たちを迎えてくださったみなさん本当にありがとうございます。みなさんの温かい気持ちが伝わってきて、本当にすばらしい2日間でした。
などの感想が寄せられました。
これからもJAいわて花巻との交流を大切にしていきます。