「2024 ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー報告会」が開催されました
8月5日~8月7日に実施されたヒロシマ親子平和スタディツアーおよび8月7日~8月9日に実施されたナガサキ平和スタディツアーの参加者が、実際に現地へ行き、何を感じ、考えたのかを報告していただく「ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー報告会」が、8月24日、ビジョンセンター横浜で開催され、42名が参加しました。
報告会序盤は、ヒロシマ親子平和スタディツアーの事務局スタッフが撮影した写真をスクリーンに投影しながらツアーを振り返りました。その後、ツアー中に実施したお子さんのグループ交流を担当したスタッフが、交流会でお子さんたちと話し合った内容を共有しました。
お子さんたちそれぞれの個性が光る、ヒロシマ親子平和スタディツアーの報告
ヒロシマ親子平和スタディツアーに参加したお子さんによる発表では
・平和祈念資料館の空気が重かった
・原爆は人々の笑顔を一瞬で奪い去った
・平和記念資料館で人影の石を実際に見て心の底から怖いと感じた。恐ろしい戦争は二度としてはいけないと思った
・原爆死没者慰霊碑を囲む池には、水を求めながら亡くなられた原爆犠牲者の方々のために市内の清水が注がれている
・広島で被爆した子どもたちも、原爆が落ちる前までは自分たちと同じように小学校へ通っていたんだなと思った
などの報告がありました。
恐ろしい被爆の実相を知り、原爆によって被爆をした方や亡くなった方たちのことを自分ごととして考えていただいたようです。
ヒロシマ親子平和スタディツアーに参加したお子さんによる発表の様子
そのほかにも
・平和は祈っているだけでは何も変わらない。重要なのは行動すること
・広島の高校生が被爆して亡くなられた佐々木貞子さんのお話を世界に広めるため、英語版の紙芝居をするなどの行動に感銘を受け、自分も学校や友だちにこのお話を広めていきたいと思った
・広島に行った私たちが学ぶだけでは意味がなく、周りの人に伝えるのが大切
・次の世代に伝えていくべき
・ツアーがとても楽しかった。こんな平和な毎日が続いてほしい
といった感想が述べられ、今回学んだことを心に留めておくのではなく、周りの人に伝えるなど、行動に移していくことが大切だと感じているようでした。
みなさんそれぞれ視点が違い、個性の光る発表で、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。
保護者の方からの報告では
・家族旅行ではここまで学びを深めることができなかったと思う
・広島では悲しみや恐ろしさだけでなく、平和を祈るあたたかい気持ちも感じられた
などの感想が述べられていました。
ナガサキ平和スタディツアーの報告
ナガサキ平和スタディツアーの報告では、ツアーに参加した当組合の理事などによる報告がありました。
ナガサキ平和スタディツアーの報告の様子
「味方の飛行機かと思って手を振ったら、原爆を投下する飛行機だった」という被爆者の方のお話、水を求め亡くなった被爆者たちのため、平和公園には至る所に水があったなど、現地に行ったからこそ語れる報告がされました。また、Change Makers(若者×生協で考える新しい平和活動)というプログラムでは、「平和活動への参加の拡がり」「新たな世代を平和活動に集めるには」というディスカッションを行ったという話もありました。
報告会の終盤、神奈川県生活協同組合連合会 當具会長からのあいさつのなかに、「1人の100歩よりも100人の1歩」という言葉がありました。
この「ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー」に参加した方々が現地で学んだことを周りの人に伝えていくことは、戦争を起こさないため、平和を守るためにとても大切なことだと感じていただけたのではないでしょうか。
ヒロシマ親子平和スタディツアーに参加したことをきっかけに「今度は家族全員で広島へ行きます」という方もおり、参加者のみなさんそれぞれの心に残るツアーとなったようです。
報告会終了後は参加者同士、久々の再会を楽しんでおり、とても有意義な報告会となりました。
上記企画についてのお問い合わせは、パルシステム神奈川 新横浜本部 地域活動推進課(E-Mail:palkana-heiwa@pal.or.jp)宛てにお願いいたします。