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「新聞読み比べワークショップ~核兵器の今を新聞から読み解く~」を開催しました

9月23日、パルシステム神奈川 新横浜本部にて「新聞読み比べワークショップ~核兵器の今を新聞から読み解く~」を開催し、12名の中学生・高校生が参加しました。

  

当組合では、核兵器による被害を次世代へもきちんと伝える「継承」と「自分事として考えること」が、核兵器廃絶のために非常に重要なことであると考え、子どもたちに向けたワークショップを開催しています。

今回は、核兵器廃絶をめざす東京の学生団体「KNOW NUKES TOKYO」の中村涼香共同代表に講師を、同団体の山口雪乃氏にサポート講師をしていただき、中学・高校生向けに「核兵器の今を読み解く新聞読み比べワークショップ」を実施しました。

講師の中村涼香氏

サポート講師の山口雪乃氏(写真右)

“12,520”は何の数?

ワークショップの冒頭、当組合常任理事の楊直子よりあいさつがあり、当組合が発行している『機関誌どりーむぺいじ8月号』の表紙に掲載された“12,520”という数字について説明がありました。
“12,520”は世界中に存在する核兵器の数。
これだけの数の核兵器による脅威が存在する世界で、若い世代に核兵器問題の関心をもってもらうことは非常に重要です。
※『機関誌どりーむぺいじ8月号』はこちら(デジタルブックが開きます)

「“12,520”は世界中に存在する核兵器の数」と説明する様子

G7広島サミットに関する記事を読み比べる

まずは5つのグループに分かれてワークショップがスタート。
最初は緊張した面持ちだった参加者のみなさんも、中村氏の発案したユニークな自己紹介をすすめるうちに表情が緩み、場の雰囲気もなごんでいきました。

中村氏より核兵器問題と深いかかわりのある「G7広島サミット」や、核兵器に関する条約についての説明がなされたあと、参加者は各テーブルに置かれたG7広島サミットに関する新聞記事3枚のなかから1枚を選び、同じ記事を選んだ同士グループになって記事を読み込みました。

講師のお話を聞く参加者

G7広島サミットについて書かれた記事を読む様子

その後は、自らのワークシートに感じたことなどを書き込んでいき、その内容をもとにメンバー同士で意見交換をしました。

ワークシートに書き込む参加者

話し合いの様子

講師もファシリテーターとして参加

その後、元のグループに戻り、今度は3枚の記事の比較をしていきました。

参加者からは
・①の記事は論点のすり替えをしている
・②の記事は批判的な記事、①の記事と共通している点がある
・③の記事は(G7広島サミット)を批判しきっていない
・どの記事も言い方は違うけど要旨は同じ
など、さまざまな意見が出ていました。

ワークショップ終了後にはお弁当が配られ、同じグループの参加者同士、談笑しながらランチタイムを楽しみました。
講師の中村氏、山口氏が「KNOW NUKES TOKYO」の活動に参加したきっかけや、現在の大学で何を学んでいるのかなども語られ、進路を考える年代でもある参加者は熱心に話を聞いていました。

ランチタイムに話す講師のおふたり

参加者の感想

参加者からは「ニュースを見ないが、核兵器(問題)に関心をもった。今後は新聞を読みたい」という感想が寄せられ、ふだんあまり身近には感じられない核兵器問題や新聞に関心をもつきっかけの時間となったようです。
「いろいろな新聞を読むと、多くの視点から物事が見られるのだなと思った」「新聞によって、同じ事実でも違った意味に読み取れるような書き方をすることに驚いた」という意見もあり、情報をさまざまな視点から見ることの大切さも感じてもらえる時間となりました。

   

上記ワークショップについてのお問い合わせは新横浜本部 組織政策課(TEL045-470-4172 月~金/10~17時)宛てにお願いいたします。