パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 平和 国際活動

沖縄スタディツアー報告会&琉球新報 島洋子記者の講演会を開催しました

5月18日新横浜本部にて、沖縄スタディツアー(2019年3月27日~29日)報告会と琉球新報の島洋子記者の講演を開催し、組合員および一般の方36名の参加がありました。

沖縄で続く基地の問題(スタディツアー報告)

「沖縄、そして日本の平和を考える」をテーマに開催された沖縄戦跡・基地めぐりツアーの報告では、スタディツアーにて撮影した写真を見ながら普天間基地や辺野古の現在の状況を島村理事に報告していただきました。

沖縄の人々は騒音や事故などに悩まされ、基地の問題は深く生活に影響している現状です。沖縄戦での戦跡の写真も上げられ、過去から現在へ続く戦跡から平和について考えさせられました。

今回は理事の報告とともに、スタディツアー参加者にもお話しいただくことができ、「テレビなどで沖縄のことについて知った気になっていたけれど、現地に行って初めて埋め立て地の地盤のことなどを知った」と沖縄の問題について意識するようになり、参加してから関心が高まったことを話されました。

ツアーの報告を行う島村理事

琉球新報経済部 島洋子記者の講演会を開催

琉球新報の経済部部長の島洋子記者から、米軍基地の影響と沖縄の現状についてご講演いただきました。

「沖縄の基地に関して多くの人が誤解をしている神話があります」と基地が及ぼす沖縄への影響を経済や予算や抑止力など、よく誤解されている点から解説され、「沖縄は基地によって成り立っているわけではない」と語られました。
さらに、「現状での実用性の低さや基地内の不透明さと、犯罪が起こった場合の地域協定と人権問題、負担軽減のための基地の返上でなぜより大きな規模の基地を作るのか」、と沖縄県民の建設反対の根拠を明かされました。
「米軍基地は沖縄だけの問題でなく日本全体の問題として考えるべきだ」と警鐘を鳴らすとともに、「すべての基地をすぐに返上というわけではなく段階的に返上していきたい」と沖縄県民の考えを伝えられていました。

琉球新報経済部 島洋子記者

「考えて話し合うことができないことが多い」(グループワーク)

沖縄スタディツアー報告会と島洋子氏の講演を聞いたあと、参加者のみなさんと理事の方々で6人ほどのグループを作り、グループワークを20分行いました。
沖縄について知っていたこと、知らなかったこと、疑問など、みなさん積極的に話し合われました。

最後に2名ほど発表をしていただき、「報道に出ない情報を知ることができてよかった」「政治など、日本の今を考えて話し合うことができる場がなかなかないので、こうした場が増えてほしい」と、現状について知り、考えることの重要さを再確認する機会となりました。

参加者のアンケートから

  • 沖縄は本土の人に大変誤解されている(経済・抑止力などで)ことを、多くの人に知らせていきたいと思いました。
  • 辺野古に作ろうとする基地が普天間よりもずっと大きいものになることを知り、現実を知らされた感じがした。
  • 平和、環境、子どもたちの未来、沖縄という一地域の問題ではなく、未来に大きな影響を与えるものだとわかりました。
  • ニュースでは聞こえてこない生の話を聞けて自分から興味を持って動かないと(受け身のままでは)本当のことはわからない時代にどんどんなってきていると感じました。
  • 大切なことを人と話せるように互いに認め合い自分たち自身をMeTooのように語れる人間として互いに育成したいものだ、と思いました。