鹿児島若鶏照焼チキン

育て方が明らかな産直の「鹿児島若鶏」を使った人気の照焼チキン。当組合の組合員協力のもと、よりおいしいPB商品になったのをご存じですか。ふっくらやわらかなモモ肉にしみた、パルシステムの砂糖と塩を使った甘辛いたれが絶妙です。

『鹿児島若鶏照焼チキン』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2025年9月時点）

全農チキンフーズ株式会社井上さん
株式会社JAフーズさが平尾さん
株式会社パル・ミート望月さん
パルシステム連合会商品開発本部平野さん

人気の味をより味わい深く組合員が開発に協力

◆原材料である鹿児島若鶏の特徴について教えてください

井上　市販の鶏肉製品の原料となる鶏の多くが窓のないウインドウレス鶏舎で育てられるなか、鹿児島若鶏は光と風がたっぷり入る開放鶏舎で飼育しています。飼育から処理・食肉加工まで一貫生産をしているため、出所が明確で品質管理の行き届いた鶏肉の生産が可能です。飼料はグループ会社で管理・生産しており、抗生物質や合成抗菌剤をいっさい加えていません。大豆・とうもろこしを基本に、国産の飼料用米を取り入れることも行っています。また肉質はふっくらやわらかな食感です。このような特徴をもつ若鶏を使用した本品は、2004年にNB商品（※１）で登場して以来、多くの組合員に支持され続けています。

◆2023年にリニューアルした経緯は

平野　長く愛されてきた本品だからこそ、パルシステムらしいPB商品（※2）としてブラッシュアップし、より多くの組合員に利用してほしいと考えたことがきっかけです。リニューアルに際しては組合員の声を生かしたいとの思いから、パルシステム神奈川の組合員の協力を得て、原材料を見直しました。それまで支持されてきた味が変わらないよう、組合員開発協力チームのみなさんにさまざまな意見をいただきました。

※１ NB商品：ナショナルブランド商品
※２ PB商品：独自開発商品

「鹿児島くみあいチキンフーズ」の生産者が
光と風の入る開放鶏舎で鶏を育てています　

メンバーの声を生かしつつ何度も味を微調整

◆リニューアルでの変更点と苦労した点は

望月　食塩はパルシステムの『海はいのち』、砂糖も『花見糖』に変更しました。また、以前から寄せられていた組合員の声にこたえて、酵母エキスを抜き、果糖ぶどう糖液糖を還元水あめに変えています。パルシステムならではの原材料へと変更するにあたり、既存品と味が変わらないよう、試行錯誤を重ねました。とくに苦労したのは、うまみを補うための酵母エキスを抜いた際に味のバランスがとりにくくなる点です。そこで代わりに使ったのが醤油こうじです。じつは「醤油こうじを入れれば、香ばしくなるのではないか」という提案は、組合員開発協力チームのメンバーによるもの。微調整や試作品の試食、メンバーとの話し合いを何度も繰り返し、これまでどおりの味をシンプルな原材料で実現することができました。

平野　その結果、リニューアル後も組合員の方々から「これまでと変わらずにおいしい」といったうれしい声が届いており、今回の取り組みは成功だったと実感しています。組合員開発協力チームの力で、よりよい商品になりました。