戦後80年企画 「戦争を知りジブンゴトにしてみよう」交流会を開催しました
5月18日、戦後80年企画「戦争を知りジブンゴトにしてみよう」を開催しました。核兵器廃絶のため国内外に向けてアクションを起こしている3名の登壇者からお話を聞き、平和のために何ができるのかジブンゴトとして考えてみようとの呼びかけに、オンライン22名、実参加7名が参加しました。核兵器廃絶のため、平和のために私たちに何ができるのかを参加者みんなで考えました。
ノーベル平和賞受賞 日本原水爆被害者団体協議会 事務局次長 和田征子さん
まず、登壇者でノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(以下被団協)事務局次長 和田征子さんに授賞式の様子をうかがいました。「授賞式の行われたオスロでは町全体が歓迎ムードにあふれており、本当にうれしく思いました。応援してくれている方たちもかけつけてくださり、みんなでよろこびを分かち合うことができました。この賞は長年支えてくださったみなさんといっしょにいただいた賞だと思っております」とお話しいただきました。

被団協 事務局次長 和田征子さん(右)
つながりを作ることを目的に
登壇者で司会の一般社団法人かたわら 代表理事 高橋悠太さんより「ノーベル平和賞の受賞理由のなかに被爆者の努力と、若い世代がそれを引き継ごうと努力しているということがあげられています。戦後80年、被爆80年といわれる今、本当に私たちは被爆者のみなさんの願ってきたことや体験してきたことをきちんと受け止め、今の社会に投影できているのかなという問題意識を持っています。本日は登壇者の話を聞いて、戦争を知りジブンゴトととらえ、意見交換、疑問や不安に思っていることを共有しながら、私たちのつながりをつくる会にしたいと思います」と主旨について説明があり、交流会がスタートしました。

一般社団法人かたわら 代表理事 高橋悠太さん

オンライン参加の登壇者 NPO法人ボーダレスファウンデーション 理事 中村涼香さん
登壇者の意見交換
登壇者3名の活動紹介の後、「核兵器がなくなったら世界は平和になるのか」「核兵器をなくす、ということは壮大な目標に感じます。何から始めたらいいの」「パルシステム神奈川に期待することはなんですか」の3つのテーマについて登壇者で意見交換を行いました。
「自国の良きことではなく、世界の良きことのためにみんなで話し合うこと。それを私たちは人類として努力していかなければいけないと思っています」「80年経ってなお、誰も明確な解決策を持ち合わせていないというのが現状です。明確な答えがないなかでアクションを起こすいうこと自体がもう正解なんじゃないかなと考えるようになりました」などさまざまな考えを述べられていました。
一旦、グラフィックレコードという技術を用いて議論の様子をまとめたものを見ながら、会全体を振り返りました。
その後、参加者からは「考え続けることが何よりも大切だと思いました」「立ち止まって考える機会を定期的に設けていただけたらうれしいです」「和田さんからいろいろなお話を聞かせていただいたなかで、ハッとさせられることが多かったです」などの多くの感想があがり、有意義な対話の時間となったようです。

意見交換の様子

グラフィックレコード ©︎八川まどか

たくさんの感想が寄せられました
ここで交流会は終了し、登壇者と会場参加のみなさんでこの交流会で感じたことを話し合うグループワークを行いました。
「学校で知ることはあったが、それを人に共有する機会があまりなかったので、みんな伝えていこうと思う」「まずは選挙に行こうと思いました」など、自分でできるアクションを見つけたようでした。
会場には学生も多く、さまざまな世代が集まり意見交換をすることで、被爆の証言を聞くのは最後になりつつあることを問題意識として持ち、核兵器廃絶、平和について語れる場の必要性を強く感じた交流会となったようです。

世代を超えて意見交換しました

自分の考えを自分の言葉で語りました
パルシステム神奈川では、今後も一人ひとりが実際にできることや生活協同組合ができることをみなさんといっしょに考えていきたいと思っています。

戦争を知りジブンゴトにしてみよう