パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~』の上映会を開催しました

11月13日、神奈川区民文化センター(かなっくホール)にて、映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~』の映画上映会を開催し、171名が参加しました。

この映画は、「ぼけますから、よろしくお願いします。」(2018年)の続編で、信友直子監督が、広島県呉市に住む年老いた自らの父と母の日常を撮影しています。アルツハイマー型認知症を発症した母を、98歳になった父が懸命に介護する日々をつづったドキュメンタリー映画で、娘として手をさしのべつつも、制作者としてのまなざしを愛する両親にまっすぐに向けた記録です。

パルシステム神奈川では、1作目の「ぼけますから、よろしくお願いします。」の上映会を2020年に実施し大変好評をいただき、今回2作目の完成を受け、上映会を実施することとなりました。

映画から、生きること・老いることを知る

福祉・助け合い課題担当の常任理事のあいさつで「人が生きて老いてゆく先には、必ず死と別れがあります。でも人生の最終章は悲しいだけではありません。お互いを思いやり、かわす笑顔もありました。今回もまた、誰もが自分のこととして感じてもらえる物語になったと思います」と信友直子監督の言葉が、紹介されました。

上映中の会場では、夫婦のやりとりで笑いが起こる場面や、親子や夫婦の愛のかたちに涙を流している方もいらっしゃいました。

          映画上映会のチラシ

たくさんの方にご覧いただきました

参加者のアンケートから

  • 離れた場所で父が認知症の母の世話をしているため、共感とともに涙が溢れて仕方ありませんでした。私も悔いなく親をおくれるよう、遠距離で通うのは大変ですががんばろうと思わせてくれる映画でした。
  • これからの心の準備をする機会をいただきました。ありがとうございます。
  • 高齢のひとり暮らしの母、そして自分自身のこれからの人生について考え、身につまされる映画でした。母に優しくしようと思いました。
  • 車椅子・認知症の母、父が老老介護でがんばっています。ケンカをしながらも支えあって生きています。そのうち、そうでなくなる日が来るでしょう。なんだか、母に会いたくなりました。
  • 私も年老いた両親がおりそう遠くない現実を重ねて見ることができました。また自分も、この映画のようなすてきな夫婦になれるよう、日々感謝して過ごしたいと思いました。

今回の上映会は、パルシステム共済「福祉・たすけあい助成金」を使用して開催しました。その目的のとおり、福祉や介護、健康に関する理解を深めると同時に家族のあり方を考える機会となりました。