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「子どもたちが孤立しない社会の実現のために」を開催しました

1月19日、鶴見中央地域ケアプラザ(横浜市鶴見区)にて特定非営利活動法人サードプレイス主催の講演会「子どもたちが孤立しない社会の実現のために」が開催されました。当日は組合員および一般の方、役職員を合わせて48名が参加しました。

今回の講演会は、ホームレス支援からはじまり、子どもの貧困に10年近くかかわってきた特定非営利活動法人サンカクシャ代表理事の荒井佑介氏を講師に迎え、子どもたちが実際にどのような困難さを抱えているのか、個人としてかかわれることは何かについてお話しいただきました。

学校になじめない若者が抱える課題とは?

講師の荒井佑介氏

「具合が悪い方がいると思って声をかけたら、ホームレスの方でした。そうしたら、そのまま話を聞くことになって…」と話し始めた荒井氏のホームレス支援の意外なきっかけに、思わず笑みがこぼれる会場のみなさん。会場の雰囲気が一気に柔らかくなるなか、荒井氏が子どもや若者への支援活動を行うようになった経緯へと話が続きました。

荒井氏は、ホームレス支援を行うなかで、「相談する人がいない」「人を頼ることができない」という課題に気づき、孤立をなくすためには「人とのつながり」が大切だと感じたそうです。とくに義務教育終了後の支援が課題と感じられ、その年代を中心とした家庭訪問や居場所作り、さらに、企業と連携して社会参画の機会を作って自立を促されています。

多くの方にご参加いただきました

義務教育終了後の若者とおとなとでは、年代が異なり、打ち解けあうことが難しいと感じられますが、それに対して荒井氏は、「まずはその子が楽しいと感じることをとにかくいっしょにします」と、孤立した子どもや若者が社会参画できるようになるまでのステップを説明されました。具体的なやりとりを交えて話される内容に、なるほどといった様子で深くうなずく会場のみなさん。グループで感想を共有したあと、質疑応答の時間となりましたが、「活動されている地域のひとつである文京区は学力が高いといわれている。教育水準と不登校のギャップが意外だが、その背景は?」「支援する側として、どのように企業とつながりを作っているのか?」といったさまざまな角度からの質問があり、あらゆる立場の方々が関心をもつテーマであることがうかがえました。

私たちができることって何だろう?

感想の共有などで盛り上がるなか、食事会の時間となりました。おかわりした人もいた甘口のカレーライスをいただいた時間は、いったん頭の中を整理できるよい時間となったのではないでしょうか。引き続き、「今日の講演会を聞いての感想」と「子どもたちのためにできること」についてグループ討議を行い、討議の内容をグループごとに発表しました。

パルシステムの「使えるカレー(フレークタイプ」で作ったカレーライス

グループに分かれて討議するみなさん

グループで討議した内容を共有しました

「自分たちも笑顔で過ごし、おとなのリアルな姿を子どもたちに見せていきたい」「支援の内容をこれと決めつけないで多様性をもつようにしたい」など、さまざまな意見が出ましたが、そのなかで「正直なところ、できることがわからない」と話された方がいました。「できることからではなく、まずは子どもの輪に入ってから考えてもいいのでは?」という荒井氏の言葉に、発表された方だけでなく会場中が納得の様子で、とても充実した講演会およびグループ討議となりました。