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パルゆめシアター「一陽来復 Life Goes On」上映会&監督トークを開催しました

2月23日、情報文化センターにて、パルゆめシアター「一陽来復 Life Goes On」上映会と尹美亜監督の講演会を行い、61名の組合員と役職員が参加しました。
映画「一陽来復 Life Goes On」は震災後の岩手、宮城、福島の3県で、大きな悲しみを抱えながらも、それでも前を向いて歩み出している人々の姿を映したドキュメンタリー映画です。

なかったことにはしたくない

冒頭に震災支援担当の河瀬理事より当組合の震災支援活動の報告を行いました

オリジナルのオープニング曲につづいて、藤原紀香さんのナレーションで始まった映画には、3県20組の出演者の思いがつづられています。
辛い思いをした土地と経験。それでもそれをなかったことにはしたくない。

震災で3人の子どもすべてと家を失った遠藤さん。震災後、ボランティア団体を立ち上げ、グリーフケア(悲嘆から立ち上がるための支援)を行っています。

石巻で教師をしていたアメリカ人女性テイラー・アンダーソンさんのご両親。震災で亡くなった娘のことを思い、学校に図書棚「テイラー文庫」を寄贈する活動をしています。
人の強さ、優しさ、そして人々の絆、がスクリーンに映し出されました。

「学校や子どもたちが文庫を使うことで、娘の名前は生き続ける。娘は忘れられていない、と温かい気持ちになります」
「思い出すと辛いし、でも忘れちゃいけないっていう葛藤はありますね、常に。いつかは笑ってしゃべれるようになるかなって」
「なかったことにはしたくない。(亡くなった人々の)生きたかったんだっていう思いを、私たち残った人間が大切に守っていく」

「取材を通じて、人々のつながりの広さ、愛情の深さ、そして力強さを感じた」

講演の様子

上映会の後は監督にどのような経緯でこの映画が作られていったのか、そして、映画を作ろうと思ったきっかけとその思いをお聞きしました。

「はじめは3県で各ひとりずつくらいインタビューして映画に仕上げようと思った」「しかし、取材を続けていくうちに、あの人の話も聞いたらよい、こういう人もいるよ、と紹介されて、どんどん広がっていった」「取材のなかで一番感じたのは、こうした人々のつながりというか、絆の深さだった」

監督の言葉からは、監督の取材対象の人々や地域に対する深い愛情も感じられました。取材で気を付けたことは、無理やり嫌なことを聞き出すことではなく、自らしゃべってくれる気持ちになるまで、見守り続けることでした。
「悲惨な映像を映し出す映画にしたくはなかった」と話します。ショッキングな映像ではなく、前を向く言葉をつなげ少しでも後押ししたい、そして元気づける言葉をつなげていきたいという気持ちをうかがいました。

「『防災』ということばがありますが、防ぎきれない災害があるということを心にとめておかなければいけない」

当組合のツアーでガイドいただいた後藤一磨さんの様子をまとめた動画を上映

語り部として活動されている後藤一磨さん(画像をクリックすると動画がごらんいただけます)

パルシステム神奈川ゆめコープの被災地スタディツアーでガイドしていただいた後藤一磨さんも映画に登場します。
そして、今回は特別にこの被災地スタディツアーで取材した後藤さんにガイドしていただいている様子を編集した動画を公開していただきました。

「人間もしょせん自然が許してくれる範囲でしか生きていけないということを学びました。」と語る後藤さん。
高台の上にある中学校まで案内いただき、「この下の海がここまで上がってくることを想像できる人はいるでしょうか」と語りかけます。

「『防災』という字は災害、災いを防ぐとかきますが、防ぎきれない災害があるということを心にとめておかなければいけない」「不幸にしてそういう目にあったときに、どういう行動をとるかが大事」と話します。

そしてもうひとつ、この震災が教えてくれたことは、人と人の結びつき、絆の強さだと語ります。
「人はひとりでは生きていけない。」「私たちは物やお金があれば幸せになれると思っていきてきた節もあるが、それだけでは幸せにはなれない、ということをあの震災が私たちに教えてくれたのではないか」。
このことを伝えるため、後藤さんは、語り部の活動を継続しています。

【参加者アンケートより】

  • (監督が)撮影秘話を紹介され、さらに心打たれました。やさしいお人柄がにじみでていました。
  • 出演されている方々の表情が素敵でした。手さぐりの中で強くなり前を向いている笑顔が人とのつながり支え合いの温かさが伝わってきました
  • 個々それぞれが辛い思いを抱え割り切れない気持ちをどうにかバランスを取りながらも、生き残った意味、助け合った人たちの絆、これからやるべき事をみつけて前向きに過ごされていると感じました。
  • 出演された方々が気軽に話されている様子や人から人につながっていく様子は監督の姿勢や残しておきたいもの、伝えたいこと、が理解されたからだと思います。監督の人柄も含め作品に魅力を感じました。
  • とても元気の出る映像が嬉しかったです。どのシーンも心に残る良い作品をありがとうございます。多くの人に見てもらいたいです。