パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「マイクロプラスチック・ストーリー」座談会を開催しました

4月1日、オンラインにて「マイクロプラスチック・ストーリー」座談会を開催し、小学校低学年から高校生の親子を含む16組28名が参加しました。

おふたりのパネリストご紹介

パネリストは映画『マイクロプラスチック・ストーリー ~ぼくらが作る2050年~』の共同監督の佐竹敦子氏と環境活動家・プロダイバーの武本匡弘氏。佐竹氏はニューヨークを拠点とするNPO団体カフェテリアカルチャー(クリックするとfacebookページが開きます)にてメディアディレクターをつとめながら、ビデオ制作と公立の小中学校に出向いて環境教育を行っています。当日はニューヨークから参加してくださいました。武本氏は藤沢市を拠点として活動、2019年には藤沢にプラスチックフリー商品を扱うエコストア パパラギ(クリックするとホームページが開きます)を開業されています。

コレクティブアクション~力を合わせて社会のしくみを変えていこう!~

座談会は20時から21時までの1時間。前半はパネリストのトークタイム。パネリストのおふたりからの「一人ひとりでプラスチック使用を減らすだけではもう間に合わない。みんなで声を上げ続けていくことで社会のしくみを変えていこう。ぜひみなさんも声をあげるひとりになってほしい」という力強い言葉に、参加者も背中を押されたようでした。「自分にできることは何だろう? 声を上げるって具体的にどうしたらいいの?」という思いを胸に、いざグループディスカッションタイム!

お買い物写真から見えるもの~アクションへつなごう!

事前に提出いただいたお買い物写真

ディスカッションは4グループに分かれて、15分ずつパネリストが加わってくださいました。参加者は事前課題として1回のお買い物写真を撮影し提出していました。写真をあらためて見てみると、さまざまな気づきが。便利さや清潔さ、商品の品質保持、流通の際の合理性のために多用されるプラスチック。パネリストの武本氏からは「バナナがビニール袋に入れられているのは日本だけ」というお話もあり、海外事情を知る参加者からは、野菜などは量り売りが基本であることのお話がありました。

パルシステムでは紙製の卵パックやリユースびんの活用、牛乳パックやプラスチック包材の回収などの取り組みも行っていますが、参加者からは「プラスチック包材をもっともっと少なくしてほしい!」という声が多く聞かれました。声をあげる方法のひとつとして、パルシステムには「ひとことメール」という方法があることが示され、参加者からは「さっそくメールします!」との声があがりました。

また、学校内でのごみ削減についてのグループワークやメーカー・販売店への意見、行政への働きかけ、地域の広報誌への海岸ごみ削減の記事提案など、社会への働きかけを実践しているという参加者の報告には拍手が送られ、共感・励ましに満ちた温かい雰囲気のグループディスカッションとなりました。

予定終了時間となってもまだまだ話し足りない! という参加者のために、さらに30分延長。パネリストへ活発に質問も出され、ユーモアを交えながらていねいにお答えいただき、お子さんも積極的に発言していた姿が見られました。

パネリストからは「パルシステムはもっと積極的にプラスチック包装を減らしていき、他生協や流通業をプラ削減でリードする存在になってほしい、期待しています」という激励の言葉をいただきました。

【アンケートより】

・声をあげる大切さを感じました。これからは、気になることをきちんと伝えることをしていきたい。
・数年前と現在の海の中の写真を紹介していただいたのが子どもにとって非常にわかりやすかったようで、ショックを受けていました。子どもたちに少しでも今よりも良い状態の未来を残してあげるために、今すべきことを考えるとても良いきっかけになりました。

「ひとことメール」とパルシステムのプラスチック環境対応

座談会ではパルシステムのプラスチック包材削減のご意見を多数いただきましたが、過去には組合員から寄せられた「ひとことメール」によって『皮がもちもち! にらまんじゅう』などのパッケージが見直され、プラスチック削減につながりました。これからも組合員のみなさん一人ひとりの声を、パルシステムの商品・サービスの改善に生かしていきます。どうぞ気軽にお寄せください。
◆「ひとことメール」のページはこちら

また、パルシステムのプラスチックの環境対応として、

  1. 使用量削減(プラ不使用、サイズをできる限り小さく、薄くするなど)を優先的に検討しながら
  2. 使用が避けられないプラスチックは環境負荷の低い材質(再生プラスチックや植物由来プラスチックなど)への切り替えを検討する
  3. 使用後のリサイクルを検討する

という基本的な考え方に基づき改善を重ねています。
お戻しいただいた資源の多くが再びパルシステムの商品に生まれ変わり、もう一度組合員のご家庭に届くという「循環の環」のあることがパルシステムのリサイクルの特長です。