冷し中華（しょうゆ／ごま・北海道産小麦使用）

プリッとした弾力、つるんとしたのど越しのよさ。麺が主役の冷し中華だからこそ原料にこだわり、特別栽培の産直小麦で作りました。さっぱりしょうゆ味、コクのあるごま味、どちらのたれにもうまみを加えるたん白加水分解物は使っていません。

『冷し中華（しょうゆ／ごま・北海道産小麦使用）』について詳しく知ろう！

【今回お話をうかがった方】（2024年7月時点）

株式会社HALGREEN 中田さん
信越明星株式会社営業課峰村さん
パルシステム連合会商品開発本部岡野さん

化学合成農薬や化学肥料の使用を抑えた小麦

◆本品の最大の特徴は

岡野　北海道の産直産地「十勝はる麦の会」の特別栽培小麦で作った麺です。特別栽培とは、慣行栽培（※）の基準から化学合成農薬や化学肥料を半分以下に抑えたもの。このような国産の小麦で作られた『冷し中華』は市販ではまずありません。
※各地域で定められた化学合成農薬や化学肥料を使った一般的な栽培

◆産直産地「十勝はる麦の会」について教えてください

中田　北海道の十勝で小麦などの栽培を手がける生産者のグループです。「自分たちの作った安全な作物をお届けしたい」。そんな思いから特別栽培にこだわり、顔の見える農業を始めて16年になります。その経験値と技術で、慣行栽培と比べても遜色ない収量を実現しています。

◆特別栽培の小麦は

中田　最初の頃は思うように育たず、食味に影響するたんぱく量も少ないなど何度も挫折を経験。特別栽培を実践する農家がまわりにいなく、もちろんノウハウもありませんでした。それでもあきらめずに試行錯誤を重ね、２～3年後にようやく販売できる小麦が作れるようになりました。特別栽培は使用する肥料などに制限があります。化学肥料は速効性がある反面、土壌にダメージを与えやすいため、使用するタイミングを見計らい、使用量を最小限に抑えています。また農薬の使用を極力ひかえ、骨粉などの堆肥を入れ込むなど、できるだけ有機質肥料を使うようにしています。作物の安全だけでなく、土壌にも無理なく、成分バランスの偏りもなく、永続できる農業をめざしています。

こまめに畑を見まわり、病害虫などをチェックします

小麦が香る麺、家族で楽しめる2種のスープも好評

◆産直小麦の品種については

峰村　一般的に中華麺は輸入小麦（強力粉）で作っています。一方本品は国産の「ゆめちから」（強力粉）、「きたほなみ」（中力粉）をブレンドしたものです。「ゆめちから」だけで麺を作ると、コシとはいえないかたい麺質になってしまい、スープとの一体感に欠けます。そこで、もちっと弾力のある食感を出すために「きたほなみ」を加えて作っています。

◆麺作りでのこだわりは

峰村　麺にコシを出すための卵白や、弾力や風味を出すかんすいは不使用です。その代わりに、小麦たん白を加えることで弾力性を出し、貝殻焼成カルシウムを加えることで、なめらかさや照り、香りのよさを引き出しています。卵白を使っていないのは、卵アレルギーのある方への配慮もあります。
※本品は卵を含む製品と同じ工場で製造しています

◆スープを見直した点は

峰村　うまみを加えるために使っていた「たん白加水分解物」の不使用を決めました。その代わりに「しょうゆ味」はりんご果汁やはちみつなどを加えて、甘みと酸味のバランスのよい、まろやかでさっぱりとした味わいに仕上げました。「ごま味」は練りごまや砂糖で甘みを出すことで、コクがありながらしつこくなく、さっぱりとした味わいをめざしました。どちらも子どもにも食べやすく、家族で楽しめます。