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「暴力と虐待から子どもを守る」カンボジア指定募金 支援による成果と現状のご報告

2019年~2023年まで取り組んだ「暴力と虐待から子どもを守る」カンボジア指定募金のご支援による成果のご報告です。

みなさまからお寄せいただいた「暴力と虐待からカンボジアの子どもたちを守る」指定募金により以下のことが実施できました。

活動

  1. ポジティブ生徒指導法と効果的なクラス運営に関する教員研修
    対象となる7つの州(バッタンバン、プレイベン、カンポット、コンポンチャム、シエムリアップ、ストゥントレン、トボンクム)で教師にポジティブ生徒指導法と効果的なクラス運営の訓練を受けました。これらの研修の目的は、効果的に教室を運営し、喧嘩を非暴力的に解決し、生徒と教師の良好な関係を築けるようにする。
  2. ポジティブ子育て法の研修
    コミュニティ調整員がポジティブ子育て法ツールキット・レベル1(普遍的予防法)の研修を受け、親や保護者に地域での子育て法の指導を行う。

今後の課題

  • 暴力によらないしつけへの深く根付いた社会的・文化的・ジェンダー的規範の転換に対しては、エビデンスに基づく強力な、分野を超えた協力を含む、多面的なアプローチが必要。
  • 長期的なプログラムが、暴力によらないしつけの方法の有効性を実証できる、信頼できるデータと証拠に基づき実施されるようにするため、政府の持続的な投資が求められており、ポジティブ子育て法の包括的な調査を実施。
  • 州や政府機関の能力レベルの違いによる、一律実施と成果達成のむずかしさに対してユニセフは、課題克服のため省庁や行政機関を支援する上で重要な役割を果たしており、これには「データ収集と分析のためのシステム強化」「地方自治体の技術的・人的リソースの能力強化」「子どもの保護の取り組みへの投資拡大」を政府へ提唱することを含んでいます。

今後の計画

子どもたちに対する暴力(VAC)をなくすことは、引き続き 2024年~2028年までのユニセフ・カンボジアの国別開発プログラムの中核となっており、以下のような政府機関への支援にも引き続き重点を置いています。

   

みなさまからお寄せいただいた募金(2019年~2023年の5カ年計画)によって、カンボジアでは子ども保護の取り組みが推進され、子どもたちが守られ、自信を持ち、恐怖から解放されたと感じることができる安全な生活環境を作り出しています。