パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 環境

「飯舘電力 バーチャルツアー」を開催しました

2月21日、パルシステムでんきの発電産地である飯舘電力株式会社 取締役副社長 千葉訓道氏と米澤一造氏を講師に迎えた「飯舘電力 バーチャルツアー」を開催し、組合員、役職員など64名が参加しました。

原発事故以前の福島県飯舘村は日本でもっと美しい村ともいわれ、畜産などが盛んな自然あふれる村でした。その飯舘村が今はどうなっているのか、どうなろうとしているのか。それを知るため、バーチャルで飯舘村や3.11を境に立ち上がった再生エネルギー業者を視察しました。

現地の思いを知るバーチャルツアー

ツアーでは、千葉さんと米澤さんから、飯舘電力株式会社の成り立ちや復興状況のほか、世界の再生エネルギーなどを紹介していただきました。

2011年3月11日の東日本大震災、福島第一原発の事故からもうすぐ13年が経とうとしています。11年間右左折禁止だった国道や今もなお「帰還困難区域」になっている場所など、ふるさとに戻れない方が多くいる現状を知ることができました。

再生エネルギー業者を訪ねるツアーでは、震災前は電気の知識がなかったという、再エネ業者の佐藤さんが「エネルギーも自分で作ってこそ本当の自給自足、地産地消につながる」「消費者という言葉は寂しい言葉。プラグの先を考えられる生活者になろう」と熱く語られました。

講師の千葉さんは「日本にはエネルギー資源がないといわれているが、地熱発電、水力発電など、原子力発電に頼らなくても、まだまだ多くの可能性がある。使えるものは全部使おう」と話されました。また米澤さんは「日本は決して非力ではない。その地域地域に合った、身の丈に合った形で再生エネルギーを進めよう」と話されました。

原発回帰の動きがあるなかでの現地の強い思いに対し、質疑応答では「神奈川のような住宅密集地で何ができるのか」「現地を訪れるツアーを再開してほしい」など、再生エネルギーに対する意識が高まった様子がうかがえました。

講師の痛快なナビゲートで、この飯舘村をなんとかしなければと必死に取り組んでいる人たちの思いを知ることができ、再生エネルギーの価値を再認識させられたツアーとなりました。

名ナビゲーターのおふたり(左:千葉さん 右:米澤さん)

熱心に聞き入る参加者たち