パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • くらし・福祉 子育て

「避難所運営ゲーム『HUG』を体験」を開催しました

7月14日、横浜市消費生活総合センター(横浜市港南区)にて「避難所運営ゲーム『HUG』を体験」を開催し、24名が参加しました。

認定NPO法人かながわ311ネットワーク 防災教育担当の石田真実氏を講師に迎え、避難所の運営についてゲームをとおして考えました。

HUGとは

Hinanzyo(避難所)、Unei(運営)、Game(ゲーム)の頭文字を取ったもので、英語で「抱きしめる」という意味も含んでいます。避難者をやさしく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられています。

ゲームは、避難所となる体育館や教室に見立てた平面図、「避難者カード」、「イベントカード」を用い、避難所の運営を任されたという設定で始まります。避難者カードには、年齢や性別、家族構成や国籍、健康状態などの情報が書かれていて、その情報をもとに避難者を適切な場所に配置していきます。同時に、避難所で次々に寄せられる連絡事項、質問や要望などを記してあるイベントカードで、刻々と変化する状況への対応力も求められる仕掛けになっています。

体育館に見立てた平面図

年齢・性別などさまざまな情報が書いてある「避難者カード」

「イベントカード」の説明をする石田氏

〇✖クイズからスタート

まずは避難所に関するクイズで少しアイスブレイク。「避難所はだれのためのもの?」など、一瞬「ん?」と考えてしまう設問が講師より出されました。参加者のみなさんはほぼ全員正解され、関心の高さをうかがい知ることができました。

クイズに答える参加者のみなさん

避難所で起こるさまざまな状況を疑似体験

ゲームを始める前に、災害発生日時、被害の大きさ、ライフラインの状況などの条件を参加者のみなさんと共有。4~5人に分かれたグループ内で役割を分担したら開始です。

平面図に通路やトイレ、更衣室などを書き込んでいきます

「避難者カード」「イベントカード」の読み手は、同法人のスタッフのみなさん。読み上げる声のトーンやスピード感で、次々と避難者がやってくる緊迫感、さまざまな質問や要望が上がってくるあわただしい様子を演出します。ゲームとは思えない緊張感に包まれるなか、参加者のみなさんは初めての体験にもかかわらず、次々に送り込まれる「避難者」を適切に配置。ときには修正しながらまた次の避難者を受け入れたり、避難者との共有事項を掲示板に書き出したりします。これをひたすら繰り返し、短い時間ながらも気づきの多い疑似体験をされました。

単身の高齢者や旅行中の外国人など、避難者のさまざまな情報から配置先を瞬時に判断します

イベントカードのアナウンスを受け、避難者との共有事項を掲示していきます

「避難者はお客さんではない」

ゲーム後、グループごとに振り返りを行い、対応に困った点や工夫点を発表し合いました。

他のグループの運営方法も見て回りました

振り返り内容を発表し、全員で共有しました

最後に石田氏は「避難者はお客さんではありません。災害時はみんなで力を合わせていくことが大事です。避難所の手伝いをして、お互いに助け合うことを心がけてほしいです」と私たちに気づかせてくださいました。

参加者の声

  • 避難者を地域ごとにわけて配置しているグループがあり、コミュニティーの大切さについて考えさせられました。
  • 持病のある方の立場に立ったことがなかったので、ゲームをとおして気づきがありました。
  • 次々起こるできごとが想定外のことばかりで、実際はより大変だろうと実感した。
  • 「HUG」で練習することで、いざという時、少しは落ち着いて対応できるのではないかと思った。
  • 被災者はお客様ではないと聞いていたが、その意識と、チームワークの重要性を改めて認識でき有意義だった。
  • 子どもたちにもぜひ体験させたい。

 

この講演会はパルシステム共済連の『福祉・たすけあい助成金』を使用して開催しています。