パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

オンライン学習会「『素材がいきる白だし』って知ってる?」を開催しました

製造工程と原料のこだわり

メーカー担当者による説明の様子

『素材がいきる白だし』は2004年に(株)にんべんが開発し、その後2015年の3回目のリニューアル時にPB商品(独自開発商品)化されました。リニューアルの背景と現在の注文状況について説明のあと、製造時と原料のこだわりについて、資料画像を見ながら解説を聞きました。

2015年のリニューアルでは商品開発チームメンバーの意見を取り入れ、だしの原料を国産に、たん白加水分解物を使用せず、従来品で使っていた中国産の有機丸大豆の白しょうゆを国産丸大豆の濃口しょうゆに変更しました。昆布やかつお節、ほたてエキスなどだしの種類を増やし、だしのうまみがたっぷり感じられる商品となっています。

製造工程の解説ではふだん見られない工場内部の様子が工程ごとの画像で見られ、工場見学と同じく目と耳で学ぶ体験となりました。手間をかけた方法でのだし取り、原料についても、かつお荒節・さば節・そうだ節は脂分が多すぎるものや鮮度が悪いものは目視での選別を行う、昆布は北海道産の真昆布・利尻昆布・日高昆布の3種類の昆布をブレンドしているなどのこだわりがあることを知ることができました。

目からウロコのお手軽レシピ!

最後の集合写真では、白だしを持つ参加者も見られました

続いては「こんな使い方があるんだと知ってもらいたい」というテーマで、レシピの説明がありました。基本メニューではうどんや煮物のほか、だし巻きたまごのサンドイッチやふわふわたまごのスープを調理のポイントとともに紹介。応用メニューでは和風ミネストローネ、オリーブオイルとともに調理するパスタとアヒージョが紹介され、白だしが和食だけでなく中華・イタリアンなど幅広い料理で活用できることがわかりました。イチオシは白だしで漬けこんだ鶏のから揚げとのこと、すぐにつくってみたくなるレシピばかりでした。

質問タイムでは「かつお節と昆布のだしはなぜ別々にとるのですか」「塩分が低くないのでは」という質問などが出ました。昆布は煮ると粘りが出てしまうこと、塩分は醤油などと同様に微生物対策のためとても重要と回答があり、知識をより深めることができました。

参加者からは、「工場見学を見ているようで楽しかった」「商品の原料・製造時のこだわりを知り信頼度が増した」「簡単レシピをすぐ試したい」「唐揚げ作ってみます」などの感想が寄せられました。

組合員の「あったらいいな」をカタチに! 商品開発チーム

パルシステムの商品づくりは、組合員一人ひとりの願いが原点。「こんな商品がほしい」という意見や、「よりよく使いやすく」の声を元に、新商品の開発や改善に取り組んでいます。商品開発チームのメンバーは、パルシステムの商品担当、協力メーカーとともに、組合員の声をカタチにする商品の開発・改善提案をめざして、一年間活動します。
パルシステム神奈川の商品開発チームは『素材がいきる白だし』をはじめ、『7種具材の入った中華丼の具』『やっぱり石けん!洗濯用粉石けん』などの商品の開発やリニューアルに協力しました。