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「くらしの見直し講演会 ~女性の働き方の税金・社会保険~」を開催しました

7月1日、オンラインにてファイナンシャルプランナーの深田晶恵氏を講師に迎え「くらしの見直し講演会 ~女性の働き方の税金・社会保険~」を開催し、518名が参加しました。

今回の講演会は、組合員による講師活動LPA(ライフプラン・アドバイザー)のメンバーが企画・運営し、ビジネスメディアなどでマネーコラムを連載している株式会社生活設計塾クルー取締役の深田晶恵氏を講師に迎え、女性の働き方にかかる税金と社会保険のしくみについてお話しいただきました。

年々減少傾向の手取り収入。収入と支出の現状とは?

オンラインで講演する深田晶恵氏

「給料の手取りは年々減っています」と、衝撃的な言葉で始まった講演会。深田氏の調査によると、年収の額面は同じでも、税金や社会保険料などが引かれた手取りは減少傾向にあるとのことです。深田氏作成のグラフを見ると、年々減っていく様子が明らかでがくぜんとします。

 

さらに、深田氏は、家族4人でくらす際の年間支出額について説明されました。水道光熱費や通信費・新聞代などの生活費を月に4万円、食費や日用品などの生活費を月に8万円などを加えて試算していくと、どれもけっしてぜいたくをしているわけではない金額で、子どももまだ義務教育の想定での試算にもかかわらず、その試算額では夫婦共働きをしないと日頃の貯金や将来の教育費の捻出が難しいと感じます。

手取り減少時代に効果的な働き方は、世帯収入アップ大作戦!

オンライン会場の様子

では、これから働いたり、働き方を見直したりする際にどんなことを意識するとよいのでしょうか。それは、「パート収入の壁」の意味を知り、さらにパートにかかる「税金」と「社会保険料」を知り、そして「壁」を思い切って超えるための秘策を知るという3つのポイントです。一定基準を超えると税金がかかったり、手当が減ったりする「パート収入の壁」といわれる年収の金額。

 

深田氏は、まず、その壁の種類を説明され、そのなかから知っておく必要のある2つの壁について話されました。そこから、社会保険料が収入に大きく影響することがわかり、社会保険の加入要件と社会保険料によって手取りが大きく減る収入額についてさまざまなパターンを話されました。そして、これらの「パートの壁」を超えて世帯収入を増やすために、より時給が高い仕事に就くことや共働き家庭の家族の協力体制にも話がおよびました。

深田氏は、参加者からの質問に答えきれないことを想定し、「よくあるご質問コーナー」を資料として用意されました。「社会保険の壁を越えるメリットは?」といった興味深い質問が並び、どのような働き方がわが家にあっているのかと将来を見据えてあらためて深く考える時間となりました。

 

参加者の声

  • 講師の方の本を購読したことがあり、どんな方なのか興味があったので、参加できてありがたかったです。子育て中のコロナ禍で外出せず、人数が多くても参加できるこの形式はとてもよかったです。話もわかりやすく、今までなんとなく気になっていた税金や社会保険の数字を具体的にイメージできたことで、今後のライフプランを計画しやすくなりました。
  • 説明するポイントも、知りたいことも的確にまとめていただいており、大変ためになりました。個人的にもっと込み入った相談もしたいと思いました。有料相談も調べてみたいです。
  • 103万や130万の壁の事は知っていましたが、それを超えて働くにはどのぐらいまで行けばいいのかがわからなかったので、資料や説明もわかりやすく教えていただけてためになりました。私も130万を超えて働きたいと考えていたので、数年後には正社員で働いて世帯収入アップの為に頑張りたいと思いました。ありがとうございました。またこのような講演会があったら参加したいです。

 

この講演会はコープ共済連『くらしの見直し講演会』支援金、パルシステム共済連『たすけあい活動助成金』を使用して開催しています。