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「今すぐ始める生前整理~遺品整理人が語るモノとココロの整理術」を開催しました

11月11日、新横浜本部とオンラインにて講演会「今すぐ始める生前整理~遺品整理人が語るモノとココロの整理術」を開催し、171名が参加しました。講師には、20年以上遺品整理業に従事し、これまで1,000カ所以上の講演、ドラマの遺品整理監修も行っておられるアールキューブ株式会社の石見良教氏をお迎えしました。

人生の終わりと向き合う大切さ

「自分は整理上手だと思う方」と冒頭、講師が参加者に問いかけたところ、会場30名のうち、手があがったのは4名。石見氏は「終活は高齢者だけの課題ではなく、すべての年代が考えるべきテーマであり、自分の旅立ちに備えることは、家族への負担軽減と、自分のこれからのくらしに希望を与える手段です」と説明されました。

現代ならではの課題

石見氏は、遺品整理の現場に20年立ち会ってきて、「以前より、のこされる物の量が膨れ上がっていると実感している」と伝え、社会課題としてドラマなどにも取り上げられている現状を、ご自身のドラマ出演なども交え、ユーモアたっぷりに紹介。また、現代社会特有の課題として、デジタル遺品についても詳しく解説されました。

会場の様子

笑いを交えたトークが楽しい石見氏

人生のステージと物の関係~整理の考え方

20代から90代まで、各年代における物との関係性について興味深い分析がありました。さらに、家によくある見落としがちな不用品について具体例を挙げて説明。「自身で管理できるうちに、手をつけていかなければ…」と胸に迫る“あるある”に、参加者は何度もうなずいていました。
そして整理・整頓・片付けの違いを説明され、まずは不要なものを外に出す「整理」から始める重要性が語られました。

トラブルを避けるために専門業者を見極める

最後に、遺品整理業者や不用品回収業者を選ぶ際の注意点について実体験を交えて説明。チェックポイントが示され、特に電話で勧誘してくる業者や貴金属を狙う悪質業者への警戒が呼びかけられました。

テンポよいトークに引き込まる参加者

オンライン参加者からも多くの反応(拍手)がありました

わかりやすいレジュメも好評

豊富な現場経験に基づく講師の具体的なアドバイスと、講演を通して織り交ぜられるユーモアあふれるテンポよい話に、最後まで笑いが溢れる講演となりました。
参加者からは、「説得力がありました。早速整理したいと思います」「元気なうちに片付けておこうとモチベーションが上がりました」といった前向きな感想が多く寄せられ、有意義な講演会となりました。

アンケートから抜粋

  • 誰でもいつ旅立つ日がくるのかはわからない。だから常に物の持ち方、向き合い方を意識して生きていくことが大切だと、よく理解できました。所有量のわかりやすい可視化は、とても印象に残りやすくて、よかったです。
  • 講師のお話が上手で資料もわかりやすかったので 理解しやすかったです。親世代の片付けを考えていましたが、自分も同時進行なのだと気づきました。
  • 大変参考になりました。講師の方もお上手で、話が具体的で引き込まれました。 早速当日より整理を始めています。
  • ポイントが明確でわかりやすかったです。お話の仕方にも好感がもてました。背中を押していただいたように感じています。
  • 現場を見ている方のお話は説得力があります。後回しにせず、整理をしていかなければと思いました。また、デジタル遺産のお話など必要なことを知っておくことができてよかったです。