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オンライン講演会「がんと子育て」を開催しました

2月12日、オンライン学習会「がんと子育て」を開催し、組合員、役職員含め53名が参加しました。

子育て世代の乳がんを耳にすることが増えてきました。けれど、子育て中はつい自分のことはあと回しにしがちです。当組合では、忙しいママたちに、自身のからだのことを考え、検診の大切さを知ってもらおうと、“ママのがん検診応援プロジェクト”を主催している「主婦(夫)フレフレ 一般社団法人 シュフレ協会」の武次直美氏に講演を依頼しました。すると武次氏とともに、シュフレ協会の活動パートナーで乳腺専門医の山田舞氏、乳がん啓発運動指導士の星名弘恵氏からもお話をうかがうことができました。

質問に答える講師のみなさん

乳がん罹患のリアルな現状/山田舞氏

医療に取り組む傍ら「NPO法人がんのママをささえ隊ネットワークETERNAL BRIDGE」で、がんに罹患された方と家族をサポートしておられる医師の山田氏。
山田氏はまず、近年増加している若年女性のがんの罹患状況や、検診、生活習慣について解説しました。データに基づいた罹患率や、検診における乳腺写真のていねいな解説は、とても明快で理解が深まりました。続いて、これまで出会った乳がんに罹患された方と家族の事例を紹介。多くの患者に向き合う医師だからこそ、もっと早い段階で発見できていたら、意識が向いていたら、という悔しい思いが伝わるようでした。
乳がんはほかのがんに比べ、早期発見による生存率が非常に高いそうです。
山田氏の言葉に、検診へと強く背中を押されたように感じられた方も多いのではないでしょうか。

わかりやすく解説する山田氏

ママのがん検診応援プロジェクトから見えてきたこと/武次直美氏

武次氏は、ともに子育てをしていた親友をがんで亡くされました。その友人のがんが判明したとき、闘病しているとき、友人と子どもたちを近くで見てこられた武次氏。
若いときにがんの知識がなかったこと、子育て中の忙しさから、自分のことを後回しにしてしまいがちなこと、早い検診で見つけたかったなどの思い。その辛い経験から、同じ思いをする人が出ないようにと活動されているとのこと。
ママのがん検診応援プロジェクトは、子育て中のママたちが参加しやすいよう、子どもを遊ばせながら気軽に検診できるプログラムになっています。これまでの検診では、再検査が必要な方も複数いて、参加した9割以上の方が、検診の必要性を理解して定期検診を受診するようになったとの調査結果も出ているそうです。
「今は大丈夫、などという誤った情報に惑わされず、ぜひ積極的に検診を受けてほしい」との思いに当組合も共感し、保育の一部を協力しています。

ママのがん検診応援プロジェクトから見えることを話す武次氏

自宅でできる簡単セルフケアと免疫を下げない生活/星名弘恵氏

星名氏によるリンパマッサージと、自己検診を目的としたストレッチ体操で、雰囲気が一転。
「みなさんどうですか? 背中丸まってないですか?」
星名氏の明るい声かけに、周囲もパッと明るくなり、参加者もいっしょにクイズに答えたり、手を大きく動かしたり。リンパの流れをよくする動きでは、「どのくらいの力で触るのがよいですか?」「いい質問ですね!」などのやり取りも。なごやかな雰囲気のなか、自身のからだに意識を向け、自己検診をするストレッチ方法を学びました。
参加者からは「免疫力アップケア、とても参考になりました」「リンパマッサージが大変気持ちよく、体が凝り固まっているのを実感しました」などの声が聞かれました。

セルフケアについて説明する星名氏

若い世代に増加してきている乳がん。大切なご自身とご家族のためにも、自分のからだにも目を向け、大切にしてほしいと願っています。

   

参加者の感想(アンケートから抜粋)

  • がん検診を受けなければとハッとさせられました。また、リンパマッサージは子どもをあやしながらできそうなので、隙間時間に少しでも体をほぐしたいと思います。
  • 乳がんの事例とともに、乳がんの現状など大変わかりやすかったです。子育てママのための乳がん検診、とてもすばらしい取り組みだと感じました。ストレッチもとてもよかったです。
  • 具体的な疾患例がリアルに感じられて、検査の重要性をより感じました。
  • 講師の誠実な態度に好感をもちました。辛い状況を体験され、このままだはいけないと行動された姿に心打たれました。
  • 女性のがんが増えていて、子育て中でも検診に行った方がよいということがとてもよくわかりました。ワクチンの話もあり受講してよかったです。
  • 子どものためにもいつまでも健康でいられるように、後悔しないように健康診断を定期的に受けようと思いました。

  

◇本講演会は、パルシステム共済連の「福祉・たすけあい助成金」を使用して開催しています。