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「誰もが直面する終活とお金の話」を開催しました

3月8日、新横浜本部にて「誰もが直面する終活とお金の話」を開催し、51名が参加しました。
人生の終末を迎えるとき、残された人が困らないようにしたいと誰もが願うもの。
終活を考える際、認知症や介護など生前の問題とともに、亡くなったあとの葬儀やお墓、相続などの問題が出てきます。
自分自身の準備、親と子、それぞれの立場から、何を考え準備しておけばよいか、相続・終活コンサルタントの明石久美氏にお話をうかがいました。

家族のために考えておきたいこと

相続・終活コンサルタントの明石久美氏

子どもの負担にならないように、介護や施設費用は自分の口座から、と親自身が思っていても、現実にはそれができない場合もあります。
口座凍結が起こるのは亡くなったときだけではないのです。
そうなったときは後見人を、と考えがちですが、法定後見制度も決まりがあります。
規定や家族との相性、費用など、デメリットも含めて、理解したうえで利用したいもの、と講師は話されました。

亡くなってすぐに出てくる問題としては、供養、葬儀などがあります。
安く済みそうだから、はやっているからと決めるのではなく、送る側の気持ちへの配慮も必要になるとのこと。
講座では、さまざまなお墓や葬儀のタイプ、また改葬についてもうかがいました。

家族と話して意志確認を

熱心に話を聞く参加者の方々

死後にかかる費用や遺産についても、考えて準備しておきたいものです。
遺言書も、残された家族が困らないよう考えて作成することが肝心です。
エンディングノートは細かく書いておくことが良いとも限りません。
よく考え、家族と話し合い、意思確認をして残しておくことも大切と気づくことができました。

今回の学習会では、当たり前と思っていることと、実際との違い、終活には幅広い知識が必要であることがわかりました。
またそのひとつひとつを、家族と確認しながら決めていくことの大切さを学びました。

【参加者アンケートより】

  • 終活のイメージが変わった。葬儀についても準備しておくとスムーズに進むのだと考えさせられた。親といっしょに考えます。
  • 幅広いお話で、生前と死後の両方で必要なこと、家族として知っておいた方がよいことがわかりました。
  • 高齢になりエンディングをどうするか、子どもたちから心配の声が上がるようになりました。エンディングノートの書き方、大変参考になりました。夫とともによりよい人生の最後を迎えることが目標となりました。ありがとうございました。
  • もっとお話を聞きたかったです。笑いもあり、気がつかなかったことなどがたくさんありました。第2弾をお願いしたい。
  • 親の死後、子どもたちが仲よく、心にわだかまりなく生きてほしいと思っていますが、「そのためにどうすれば」ということ。今日のお話をお聞きして、むずかしいけれど、やらなければならないと再確認しました。