パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「パルゆめつなごう展&ハートカフェ ~ギュギュっとつまった9日間~」を開催しました

10月23日から31日までの9日間、オンラインとみどりアートパーク(横浜市緑区民文化センター)で開催し、のべ2,049名が参加しました。

連続9日間、新たな手法を取り入れ開催

今回の企画は毎年開催の商品展示会「パルゆめつなごう展」と平和・国際フェスタ「ハートカフェ」を同時開催したほか、毎年人気の企画「柑謝祭」も行いました。開催期間は9日間で、土日に同時中継の企画17本を配信、平日にYou Tubeで企画5本を配信し計21企画をオンラインで行いました。さらに10月24日はみどりアートパークにおいて国際活動団体による出展・展示・販売を行ったほか、SDGs映画上映会と被爆体験を考えるワークショップを実施するなど、開催期間の長さとオンライン・集合開催の同時進行など新たな試みで行いました。

企画はオンラインで配信しました

新入協職員も司会進行で参加

スタジオには台本やシナリオを準備しました

一部紹介 ~ぶらり小田原「山と海と可愛いみかん」~

23日配信の産直産地ジョイファーム小田原のみかん紹介では、今年度入協の職員がリポーターとなり、現地を案内する動画を配信しました。冒頭、JR御殿場線下曽我駅前を散策し、和菓子屋さんで名物の和菓子を食べるなどリラックスした場面からスタート。つづいて相模湾を見下ろすみかん畑で、取材の時期に行っていたみかんの摘果を体験。摘果みかんは独自チラシ「いいね!かながわ」で取り扱われる『緑(あお)みかんシロップ』の原料となることを紹介しました。それからライム、カボス、スダチなど緑みかんと見た目の似ているかんきつ類の果汁を絞ってそれぞれの味や香りについて紹介です。緑みかんの果汁は鮮やかなオレンジ色とフルーティーな香りと酸味がおいしい、と少し驚いた表情でリポートしてくれました。
その後、当組合のキッチンカーがみかん山に登場。『緑(あお)みかんシロップ』を使ったちらし寿司、サラダ、ゼリーの3品を現地で生産者といっしょに調理。夕暮れせまる青空のもと、食事会を開催。生産者からは『緑(あお)みかんシロップ』は地元生産者が自家用に作っていたのを交流会で組合員に試飲してもらったところ評判になり、それが商品化につながったことや、イノシシやサルなど獣害被害が深刻など、みかんづくりに関するお話を聞きながらの食事会の様子を配信、あっという間に1時間が過ぎていきました。

かんきつ類の違いをレポートしました

現地にキッチンカーを持ち込んで調理

生産者とたのしく食事会を行いました

「暮しの中のSDGS~私たちにできること~」(オンライン)

俳優の紺野美沙子氏とTAMMY’S TREATS代表の杉原たみ氏が対談する様子をオンラインで配信しました。
俳優業の傍ら国連開発計画(UNDP)の親善大使として長年開発途上国で活動をしてきた紺野氏は、現地で体験した貧困問題の現状などを写真とともに紹介。「小さなことでも彼らのことを知り、私たち一人ひとりが、みんなのことも考えて行動することが大きな力になる」と述べました。
また、難民支援を行う国連機関に勤務後、エシカルブランドを運営する杉原たみ氏は、途上国の生産者が作る商品を販売することで彼らが自立できるしくみについて紹介。また廃棄される素材を作り変えることによって物の価値を上げる「アップサイクル」の取り組みについても説明。「自分が買うものの背景にも思いを寄せてほしい。自分事として何かアクションを起こすことが大切」と語りました。
対談するステージには、TAMMY’S TREATSが扱っているバッグや刺繍パネルなどの商品が飾られ、紺野氏と杉原氏も生産者が手作りしたシルクビーズのカラフルなネックレスを身に着けて登場するなど、対談会場は終始明るく温かい雰囲気に。両氏の対談をとおして、私たちの日々の小さな行動が世界を変える力になることについてあらためて考えることができました。

なごやかな雰囲気のなか対談する紺野氏と杉原氏

TAMMY’S TREATSで扱っている商品の一部

オンライン配信を行う会場の様子

一部紹介 ~教えて あなたの卵かけごはん~

30日配信の「ぱぱっと簡単TKG! 教えて あなたの卵かけごはん」ではカタログ商品『新潟こしひかり』の産地であるJAささかみと、『産直たまご』の産地、神奈川中央養鶏と新横浜本部の3か所をつないで中継しました。
番組の初めに卵かけごはんをTKGと略し、組合員から一工夫した卵かけごはんの写真を紹介。韓国のりやしらすを使うなど、少しアレンジした卵かけごはんが魅力的でした。 JAささかみからはお米ができるまでの1年を画像や動画で紹介。たい肥を使った土づくりや雑草を防ぐため田んぼに敷き詰める紙マルチやアイガモを田んぼに放して雑草を食べさせる除草のやり方など有機栽培の米作りについて生産者にお話しいただきました。来年小学校1年生になる生産者のお子さんもいっしょに画面に登場。毎年アイガモのヒナがくるのを楽しみにしていることをはにかみながら話してくれました。
神奈川中央養鶏からは病気の持ち込みを防ぐため、普段入れない鶏舎内部を紹介。ニワトリが飼われている様子や産卵の瞬間、その後、卵を集荷し洗浄、パック詰めする様子など、卵は生きた動物が日々産み出していることが伝わってきました。県内産地である神奈川中央養鶏では直接消費者の顔が見られる組合員との交流が生産の励みになっていることをお話いただきました。
お米も卵も日々なにげなく食べている商品は、安全安心なものを届けたいとの生産者の想いと努力に支えられていることに触れられる配信でした。

組合員のTKGレシピを紹介

JAささかみから生産者と家族も参加してくれました

神奈川中央養鶏にも参加いただきました

今回もパルゆめつなごう展は集合開催とはなりませんでしたが、現地から直接お話を聞け、また複数の産地と同時に会話できるなど、オンラインだからこそ可能であり、とても楽しい内容となりました。またハートカフェも新型コロナウイルス感染拡大後、初めて集合開催する企画であり、今後、感染防止対策を行いながら実際に顔を合わせた交流も再開できる見通しが立ちました。パルゆめつなごう展&ハートカフェは好評のうちに9日間を終了しました。なお見逃し配信も特設サイトで行っていますので(終了時期未定)、まだ見られていない方はぜひご覧ください。特設サイトはこちら