パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

オンライン「生産者といっしょに緑(あお)みかんジュースを作ろう!」を開催しました

8月14日、当組合のオリジナルチラシ『いいね!かながわ』の「緑(あお)みかん1kg」購入者を対象にジョイファーム小田原とオンラインでつながる企画を開催し、20家族が参加。緑(あお)みかんジュース作り体験だけでなく、産地のみなさんのお話や畑の様子も紹介しました。

ジョイファーム小田原の合言葉に込めた思い

最初にジョイファーム小田原事務局の大須さんより「食べる立場で作りました」「作る立場で食べてください」という合言葉について、「『食べる立場で作りました』というのは、農産物を育てるときに消費者のみなさんが食べて健康になれる、安全・安心な果物や野菜を作るということで、除草剤は不使用、農薬や化成肥料をできる限り使わずに作ることがモットー。また、『作る立場で食べてください』には、食べる人にその商品がどこでどのように作られたのか、自分のからだにとってどういうものかを考えてほしいということ。そしてジョイファーム小田原の商品をおいしく食べてもらえたらうれしいという思いも込められています」と説明がありました。

ジョイファーム小田原の生産者と商品

ジョイファーム小田原には「健康にいいものを環境保全型で作りたい」と130軒ほどの生産者(20歳代~89歳)が集まり、さまざまな柑橘をメインに生産しています。梅の産地として青梅、梅干し用の梅や梅干しなどの加工品も大変好評ですが、柑橘に次ぐメイン商品はキウイフルーツ。生産量は約200tといわれ、12月~4月頃までパルシステムのカタログに登場。菜の花やオニオン祭でもおなじみの玉ねぎなどの野菜も栽培しています。

みんなの合言葉

頼もしい生産者のみなさん

ジョイファーム小田原の自慢の商品

7月大雨について

ジョイファーム小田原では、出荷直前のスモモやブルーベリーの実の落下や実割れなどの多くの被害が発生。その後の台風8号については、幸いに被害はなく生産は順調とのことです。

緑(あお)みかんジュース作り

緑(あお)みかんジュース作りは藤本さんが実演。大須さんは参加者の作業の進み具合を画面越しに確認しながら、楽しく説明してくれました。緑みかんをぎゅっと搾った果汁に砂糖を混ぜて、水などで割り、緑(あお)みかんジュースが完成!爽やかな緑(あお)みかんの香りを楽しみながら、できたてのジュースを手に「ジョイファーム!!」の掛け声で乾杯しました。

緑(あお)みかんジュース完成!

緑(あお)みかんマンは生産者の山本さん

乾杯の掛け声は「ジョイファーム!!」

緑(あお)みかんとは

みかんの栽培では、大きくしたい実に養分がいくように小さな実や傷のある実などを緑色のうちに摘果します。その摘果作業で収穫したものが「緑(あお)みかん」です。収穫真っ最中の畑からの中継で、生産者の山本さんが摘果の作業を実演。摘果はみかんの葉20~30枚に対して実をひとつ残すのが目安で、残す実よりも摘果する量が多いこと、猛暑のなかで斜面にある畑での摘果作業は大変な重労働、とのことでした。また、緑(あお)みかんから搾れる果汁の量は実の重さの1/3ほどであることや、今年は14tを収穫目標としていることを話してくれました。

みかん畑の1年

ジョイファーム小田原では、エコ・チャレンジの基準でみかんを栽培しています。 冬にみかんを収穫し、2~3月にみかんの木の剪定作業。4月に畑の草刈りをして畑をきれいに整備し、みかんの木を消毒します(神奈川県の農薬の使用基準は年間18回以下、山本さんが所属する長谷川農園では年間2回)。夏に草を刈り、7月に2回目の木の消毒をして、8月に摘果。10月頃からみかんの収穫というサイクルになっているとのことです。

ジョイファーム小田原が緑(あお)みかんを推す理由

農家さんが摘果した緑(あお)みかんを自宅で搾って飲んでいたものをパルシステムとの交流で組合員に振舞ったところ「おいしい!」と大好評で、それが『緑(あお)みかんシロップ 250ml』商品化のきっかけになったというエピソードを事務局の鈴木さんが紹介してくれました。 その一方でジョイファーム小田原には、みかんを作る若手生産者がいない危機的な状態とのこと。その理由は「みかん畑には傾斜があり、毎日の作業が大変」なうえに、「みかんはほかの作物に比べて価格が安く、収入になりにくい」こと。みかん生産者が少なくなっている状況のなか、緑(あお)みかんを『緑(あお)みかんシロップ 250ml』などの商品の原料として出荷することで収入につなげ、「みかんの生産者を増やしていきたい」という思いも語ってくれました。大須さんからは、「ぜひ、今後も緑(あお)みかんを気にかけていただきたいです!」とのメッセージがありました。

緑(あお)みかんをひとつずつ収穫

   猛暑のなか、ぐんぐん伸びる草

参加者からの質問

「小田原でみかんを作るときの誇りとは?」という問いには、生産者の山本さんが「緑(あお)みかんに限らず、毎日傾斜のきつい畑などでの作業は大変。こうして作ったみかんや作物を消費者のみなさんに食べてもらって「おいしい」と言ってもらえること。そのために僕らは作っています」と回答。暑い時期ほど草がぐんぐん伸びるので、この時期は傾斜のみかん畑の草刈りなどの重労働で毎日汗だくになっているそうです。
また、根府川のみかん山についての質問には、みかんの木が順調に育ち、かわいい実がついているとの報告がありました。そして根府川の年2回の草取り企画が今年もコロナ禍で中止になったこと、「また組合員のみなさんといっしょに交流がしたい」と思いも伝えられました。
※根府川のみかん山:当組合の組合員と開墾した耕作放棄地に植樹したみかんを育てる活動

事務局の鈴木さん(左)と生産者の山本さん(右)

『緑(あお)みかんシロップ 1000ml』

『そのまんま緑(あお)みかん250ml』

参加者からも「ありがとう!」の声が続々と

ジョイファーム小田原のイチ押し!緑(あお)みかんのラインナップをぜひお試しください。

■インターネット注文限定 『緑(あお)みかんシロップ250ml』
■当組合独自企画「いいね!かながわ」に初登場
『緑(あお)みかんシロップ 1000ml』(11月)、『そのまんま緑(あお)みかん250ml』(12月)
※そのまんま緑みかん:ビートグラニュー糖不使用(原材料は果汁のみ)

参加者からの声

  • おいしかったです。子どもも大喜びで、初めて緑(あお)みかんについて知りました。
  • 悪天候のなか、ありがとうございました!小田原のキウイフルーツも食べてみたくなりました。
  • いつも小田原の司会の方がおもしろく、わかりやすくてファンです。初めて視聴した娘も「おもしろいね!」と言っていました。みかん畑からの中継も急斜面なのが伝わってくる景色で、クイズも時間もちょうど良かったです。
  • 2019年に緑(あお)みかんジュースを作る際、娘が包丁で負傷。今回は小2になりリベンジを果たせました! オンライン交流終了後も残りのみかんを娘が全部搾り大満足でした。コロナ禍でなかなかお会いできないなか、知ったお顔の方々とのオンライン交流はありがたいです。娘もとても嬉しかったようで、絵日記のネタになりました!早くまた現地で交流できますように。ありがとうございました!
  • 初めてオンライン交流会に参加して、あらためて農薬がとても少ないことや、斜面でのお仕事のご苦労などがわかり良かったです。庭の雑草を放っておいたらバッタだらけで花壇の葉が食い荒らされてしまいました。雑草の手入れは大切なのですね。生産者さんは素人には想像もつかないご苦労や気遣いをしながらみかんを育てていらっしゃるのでありがたいです。残った緑(あお)みかんでサワードリンクを作ろうと思います。皮ごとつけるので、ジョイファームさんのみかんなら安心。楽しい時間をありがとうございました。
  • 緑(あお)みかんジュースはさわやかでおいしく、説明がわかりやすかったです。子どもたち(7歳と4歳)がやる気満々でしぼりましたが、なかなか作業がすすまず、半分しぼった時点でOKとしました。残りの緑(あお)みかんでもう一度作ります。ジュース作りが楽しく、おいしいので子どもたちがとにかく大喜びでした。搾った後の皮をお風呂に浮かべて香りを楽しみました。来年も緑(あお)みかんを購入したいと思います。
  • 強い風のなか、みかん畑からの中継ありがとうございました。草取りとても大変そうですね。コロナ禍が収まったら摘果や収穫など、ぜひ体験したいです。
  • 以前オニオン祭に参加した際に柑橘類、ジャムなどがたくさん買えて嬉しかったです。ねり梅も大人気です。もっと買える機会が増えるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
  • いつも緑(あお)みかんシロップを購入していますが、作りたてのジュースはツブツブ入りでとてもおいしく、みなさんといっしょに搾るのも楽しかったです。進行もとてもお上手で、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました!