パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「ほうじ茶作り体験&茶業センター工場見学」を開催しました

12月12日、足柄上郡山北町の(株)神奈川県農協茶業センターで「ほうじ茶作り&茶業センター工場見学」を開催し、組合員6家族17名が参加しました。神奈川県農協茶業センターはJR御殿場線「谷峨駅」の近くに工場と直売所があり自然豊かな地域でおいしいお茶を生産しています。

例年はバス企画の茶摘み体験を行ってきましたが、今年は新型コロナウイルス感染症予防対策をしながら、お茶の入れ方や工場見学など足柄茶を知ることができる企画として開催しました。

おいしいお茶の入れ方&ほうじ茶作り体験

まずは、日本茶インストラクターの資格をもつ農協職員より、おいしいお茶の入れ方(※1)について説明していただき、家族ごとにお茶を入れて試飲しました。お茶を入れるときは、3つのポイント ①茶葉の量 ②お湯の量と温度 ③浸出時間 が大切だということも教わりました。お茶の入れ方を変えるだけで味や香りが違い、参加者からは「ティーバッグと全然違う」「家で飲むときはこのお茶の入れ方にしよう」などの感想がありました。

続いては、ほうじ茶作り体験(※2)です。ホットプレートを使用して焦げないようにして煎ると香ばしい匂いがしてきました。色が赤茶色になったらほうじ茶の完成です。

おいしいお茶の入れ方を実践!

茶葉が赤茶色になるまで煎ってほうじ茶に

工場見学

600tも収納可能な冷蔵庫を見学

この日は土曜日だったため、工場は稼働していませんでしたが、説明をしていただきながら、お茶をふるいにかけたり裁断して形をそろえる機械や、お茶を保管して品質の劣化を防ぐ専用の冷蔵庫などを見学しました。ふだん見ることができない製造過程を見学することで、足柄茶を身近に感じることができる機会となりました。

 

お茶は、おもにアミノ酸、カテキン、カフェインで構成されているとのことで、熱いお湯で入れると、カテキンとカフェインが多く抽出されるため苦みや渋みが強く感じられ、低い温度で入れるとカテキンとカフェインは少なくなり、アミノ酸のうまみが引き立つとのことです。また、カテキンはウイルスの増殖を抑える働きがあるといわれています。おいしいお茶の入れ方で、みなさんもお茶を楽しんでみませんか?

※1おいしいお茶の入れ方

 

  1. 茶碗にお湯を入れてさます(70℃が適温)
  2. 茶葉を急須に入れて茶碗のお湯を注ぎ、1分間待つ(茶葉の量:1人2g お湯の量:1人70㎖)
  3. 廻し注ぎをし、最後の一滴まで注ぎきる

 

  • 水はミネラルウォーター(軟水)の方が口当たり滑らかになるのでオススメとのことです。
  • 必要な茶椀にお湯を注ぐことでお湯の量を調整します。
    お湯を一度茶碗に入れると10度温度が下がるそうです。
  • 足柄茶の浸出時間は1分が目安となります。
  • 3つの茶碗にお茶を入れる場合は、1→2→3、3→2→1の順で注ぎます。
    お茶の濃さや量が均一となるそうです。

 

※2ほうじ茶作り

 

  1. ホットプレートを200℃にする(フライパンを代用してもOK)
  2. 茶葉を投入する
  3. 茶葉が焦げないように注意しながら煎る
  4. お茶の葉が赤茶色になったら完成

足柄茶の紹介

足柄茶は神奈川県の北西部に位置する丹沢・箱根山麓一帯で生産されています。大正12年に発生した関東大震災の産業復興策として足柄茶の栽培が始まりました。現在では相模原市(旧津久井郡)、南足柄市、小田原市、秦野市、愛川町、山北町、松田町、湯河原町、真鶴町、開成町、中井町、清川村でお茶が生産されています。「かながわブランド」に登録されているほか「かながわの名産100選」にも選ばれています。

産地レポーター報告

当組合では、産地交流などのイベントに参加した際、感想や産地へのメッセージを投稿いただく「産地レポーター」を募集しています。今回参加した組合員が投稿してくださったレポートを掲載します。

ペンネーム:地産地消推し さん

でき立てのほうじ茶は特別な味でした

とてもおいしいお茶でした。
子どもたちも真剣にお茶の話を聞き、ほうじ茶作りやお茶を入れるのを積極的に参加していました。