市民活動応援プログラムの支援団体について、各団体の訪問・ヒアリングを行い、支援金の使途状況や近況などを確認し報告します。

  • 第25回助成
  • 福祉

ATTAMALATTE

当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。

ATTAMALATTE

障がい者の日々の生活を豊かなものにし、彼らの得意とすること、楽しいと思うことを作品という形で世の中に出し、販売し、社会参加することを目標としています。材料を選ばずそれが不用品と呼ばれるものであっても偏見のない彼らだからこそ、それらにもう一度光を与えることができます。

所在地:川崎市、横浜市
ホームページ:https://www.attamalatte.org

今回は、作業スペースに訪問し、見学させていただきました。

【支援金、賛助金活用状況】
申請の機織り機に加え、整経台を購入し(支援金は20万円)活動していることを確認しました。機織機購入により、支援者の「やりたいときにやらせてあげたい」という思いを子どもたちは実現でき、待つことなく次の制作に移れるようになりました 。機織りは、子どもたちに人気で、今までやっていなかった子どもたちもやってみたいという気持ちを大事にでき、作品の幅が広がりました。

【訪問時にうかがった現状や課題など】
①現状
・「楽しくつくろう」から、現在は「楽しく売ろう」へとシフトしてきている。
・イベント出店などで販売活動を行い、販売と同時に交流も目的としたワークショップ(例:ざくざくリース、こいのぼり制作)を始めた。パルシステム神奈川のセンター祭など、地域のイベントにも出店している。
・制作は彼らにとって自信となり、作ったものが売れると、本人に報酬(残りの9割)がフィードバックされる仕組みを構築中。販売ルートは、ワークショップ、イベント出店。福祉関連のイベントが多い。
・おしゃべりが上手な障がいのあるメンバーは売り子として、機織りや磨きが得意なメンバーは制作側として、それぞれの得意なことを活かし、活動している。
・川崎市の他団体とのコラボレーションで、カンナくずを織り込んだタペストリーやバッグなどを開発中 。カンナくずに霧吹きをかけると木の香りが戻りリラックス効果や防虫・殺菌作用の復活し、付加価値のある作品が生まれる。

②課題と想い
・現在は福祉関連のイベントが多く、どうしても安いのが前提。作品として評価してもらえる場所を新たに開拓し、作った人に報酬を還元できるようにしたい。
・材料費(糸代)の高騰が問題となっている。
・ホームページの活用やイベント時のやり方など、もっと販売について研究していきたい。

【パルシステム神奈川への期待】
パルシステム神奈川のイベントはあたたかい雰囲気。また、パルシステム神奈川の交流会を通じて、他団体との知り合える機会が持てたため、今後も他団体と連携し、横のつながりを広げていきたい。

【訪問者の感想】
支援者の方々がとても意欲的で、熱意が伝わってきました。機織機の導入によって、今まで活動に意欲的でなかった子どもたちが、自らやってみたいと思い行動に起こすようになったことは、団体自体への活動支援に加えて、子どもたちやその家族の支援に繋がっていると感じました。また、子どもたちの個性を引き出し、得意な部分を伸ばしてあげることは、教育・福祉の観点からとても重要なことだと思いました。社会で障害のあるひとがつくるものがもっと認められ、評価されるようなしくみができることが今後の課題と思います。

機織機で制作中の様子と整経台

機織機で作られたタペストリーやマフラーなど

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