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国産小麦もっちり食パン

「国産小麦の食パンを」との声にこたえて開発した食パンです。北海道産小麦3種とパルシステムの砂糖・塩のほか、自家製の湯種と発酵種を使うことでもっちりとした食感に仕上げました。生のままサンドイッチでそのおいしさを味わって。

『国産小麦もっちり食パン』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2024年5月時点)

株式会社パルブレッド 平田 耕一さん

国産小麦の食パンをという組合員の声にこたえたい

◆本品が誕生するまでの背景は

平田 「国産小麦の食パンが食べたい」という組合員の声は以前からありました。しかし国産小麦は収量が少なく量の確保がむずかしいうえに、収穫する年によって品質にばらつきが生じやすいのも実情です。また、グルテン(たんぱく質)の含有量が少ないため、膨らみにくいなど「国産小麦100%のパン」を実現させるには、いくつものハードルがありました。複数の製粉会社に相談したり、試作もしてみたものの、なかなか話がすすみませんでした。

◆商品化するきっかけは

平田 2019年に北海道で開催された「産直小麦会議」です。「国産小麦100%の食パンを作りたい」という当社の熱い思いを伝え、その思いに賛同してくれたのが北海道の横山製粉(株)でした。これをきっかけに、当社の20代若手の社員が中心となり「国産小麦100%の食パン」を商品化するプロジェクトを発足。めざしたのは、「焼かずにそのまま食べてもおいしく、毎日食べても飽きのこない食パン」です。長年愛され続けている『こだわり酵母食パン』は、2022年で誕生40周年を迎えましたが、それに次ぐ新たな看板商品を作りたかったのです。

独自のこだわり ブレンド粉や湯種と発酵種

◆国産小麦のパン作りのむずかしさは

平田 実際に試作を始めると、生地がやわらかすぎてつぶれたり、真ん中が腰折れしたり、スライスするときに機械の刃にからまって切れなかったりと、失敗の連続でした。そこで横山製粉(株)に相談し、国産小麦の品質を安定させるため、原料の小麦を1品種だけにするのではなく、混合することにしました。北海道産小麦の品種の配合量を変えたものを何度も試作した結果、専用のブレンド粉が誕生。発酵力の高い〝ゆめちから〟と、うどん粉にも使われる〝きたほなみ〟、さらにもっちりとした食感に仕上がる〝春よ恋〟の3種類を配合しました。ブレンドすることによりそれぞれの小麦の特徴が生かされて、味や風味がよいものに。小麦の配合などは、その年の品質により変更、調整しています。

◆製造工程でのこだわりは

平田 乳化剤や保存料などの食品添加物を使わずに、もっちり、しっとりとした食感を引き出していることです。さまざまな製法を模索し、その食感がもっとも出たのが「湯種製法」でした。「湯種」とは小麦粉に熱湯の蒸気をかけてのり状にしたもの。そのために、この商品専用の機械を導入しました。また発酵種も自社で作ることで商品の価格を抑えています。この自然発酵種は、生地に練り込むことで、食品添加物に頼らず日もち効果が得られ、風味のよさが持続します。

酵母や乳酸菌を発酵させた発酵種  

一つひとつ手作業で生地を型に詰めます 

職人技が光るこだわりのパンをサンドイッチで

◆組合員に伝えたいことは

平田 原料は国産小麦のほかにPB商品(※)の『花見糖』『海はいのち(長崎県産海水塩)』、さらにパルシステムと産直提携を結んだパーム油を使用しています。また生のイーストを使っているので、生地は非常にデリケート。その日の気温や湿度、生地の状態を見極めて、こねる時間や発酵の具合を調整するため、熟練の職人技が必要とされます。組合員より「小麦の風味がしっかりしながら、腹もちもいい」との声も。2022年9月からは、組合員の声にこたえて8枚切りもラインナップ。耳までやわらかく、もちもちの食感を、焼かずにそのままサンドイッチなどでご堪能ください。
※PB商品:独自開発商品

焼き上がった食パンの角に白い線が入るとおいしいパンといわれています 

パンの端材を再利用した 飼料で育つ『神奈川のすくすくパン豚』

工場で発生する余剰パンを乾燥・粉砕したものを飼料に配合して育てた豚肉。
パルシステム神奈川独自の資源循環の取り組みのひとつです。

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国産小麦の風味が豊か そのまま食べたい〝もっちり〟食感

『国産小麦もっちり食パン』1斤6枚

※本ページの内容は2024年4月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。