パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「すごいこだわり中山食茸のきのこ」を開催しました

3月19日、当組合新横浜本部にて、まいたけやきくらげなど菌床きのこの生産者、有限会社中山食茸を講師に迎えた「すごいこだわり中山食茸のきのこ」を開催し、組合員17名が参加しました。

当組合は「つくる人」と「たべる人」が直接交流できることを大切にし、組合員が直接産地に赴く「産地交流イベント」や生産者が組合員に向けた「商品学習会」を開催しています。生産者はこだわりや工夫、苦労を伝え、組合員はお気に入りの商品の背景などを知る機会として相互理解が深められています。

きのこの商品学習会は今回が初めてで、商品カタログでもおなじみの「まいたけ」や「きくらげ」をふんだんに使った試食や学習を通じて、(有)中山食茸のこだわりや思いを知る機会となりました。

きのこは「木の子」

開催にあたり、新潟県新潟市南区から中山食茸の松田淳さんにお越しいただきました。クイズや動画を交えながらの学習会では楽しく中山食茸のこだわりについて学ぶことができました。

新潟県のきのこの生産量は長野県に次いで2位。まいたけ、ひらたけ、エリンギ、ふなしめじなどのさまざまなきのこを生産し、県をあげて「きのこ王国」として取り組んでいるそうです。

中山食茸は森林組合と提携し、放射能検査や残留農薬検査などさまざまな検査がされた国産の広葉樹をおが粉に。中山食茸では4種類のおが粉を使うことでしっかりと菌糸が張って、立派なきのこに育つそうです。そのおが粉も屋根のある雨の当たらない場所で大切に保管・管理し、鮮度も意識して1週間で使い切れる量を仕入れているそうです。栽培施設も大規模なオートメーション化はしておらず、人が一つひとつきのこの成長の様子を確かめながら、均一に菌床の培養が進むように上下を入れ替えたり、向きを変えたりしているそうです。

中山食茸の生きくらげは成長がゆっくりで培養にとても手間のかかる種菌を採用。手間、暇がかかった分、臭みが少なくぷりぷりとした食感の生きくらげに育ちます。きくらげ、まいたけともに使い終わった菌床は、つぶして半年から一年間、熟させてから堆肥として地域の畑へ還元。環境保全・資源循環型農業に取り組んでいるとお話しいただきました。

中山食茸のこだわりを語る松田さん

クイズを交えた楽しい学習会

臭みのない生きくらげ

菌床のなかみも安全・安心 きのこの試食

中山食茸のこだわりについて知ったあとは、いよいよ試食タイムです。松田さんの軽快なトークときのこたっぷりの試食に参加者たちからは笑みがこぼれ、「保存方法を教えてください」「やりがいを教えてください」「きのこは生でも食べられますか」「苦労している点は」などさまざまな質問があり、生産者と組合員が交流深める、貴重な時間となったようです。

こだわりのきのこを使った料理の数々

おいしくいただきました

おしゃべりしながら楽しく交流

最後に講師の松田さんが「新潟で作る私たちが、神奈川で利用してくださる方と意見交換ができる、貴重な時間でした。栽培したものに対してご意見をいただけるのはとても励みになります。中山食茸はおかげさまで50周年を迎えました。これからもご意見をお聞かせください」と締めくくり、会は終了しました。

当組合では今後も、組合員のみなさんが生産者の方と顔の見える関係を築いていけるよう、交流活動に取り組んでまいります。

最後に笑顔で記念撮影「きのこで超えてく!」

中山食茸の商品

参加者アンケート

  • 季節やそのほかの状況に、休みなくきめ細やかに心を配り、作られているということを知ることができました。
  • おが粉のこだわりには、食を担ってる方たちの誠意を強く感じました。
  • (有)中山食茸さんの栽培のこだわりがよくわかりました。購入する参考になりました。
  • 菌床のおが粉も環境や安全に配慮した作り方をしていて、土壌作りから大切にしていることがわかりました。
  • おがくずではなく「おが粉」と言われていたのが印象に残りました。
  • 人の力で細やかに手間をかけて育てるこだわりや背景をうかがい、産地を身近に感じました。
  • 参加者から応援メッセージ

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