パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

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「Zoomで生産者と楽しくトーク♪(第33回パルシステム生産者・消費者交流会)」を開催しました

3月4日、「Zoomで生産者と楽しくトーク♪(第33回パルシステム生産者・消費者交流会)」を開催し、全国から13産地23名の生産者と組合員14名、役職員21名が交流しました。 コロナ禍ということで、昨年に続きオンラインでの開催となった交流会。オンラインでの交流にも徐々に慣れきた参加者からは画面越しにいろいろな質問や感想が飛び出し、大いに盛り上がりました。

工夫を凝らした産地紹介

藤田理事長による「生産者と消費者がお互いの立場を理解し、その生産物をありがたくいただける関係が続くことを願っています」とのあいさつで始まった交流会。「現地のお天気は?」「みなさんの心のお天気は?」と、事前にお送りしたお天気カードを手にして緊張をほぐすアイスブレイクのあと、13の産地紹介が始まりました。1産地2分以内での紹介とのことでしたが、産地のみなさんの工夫を凝らした熱意ある紹介に2分では収まらず、どんどん時間が過ぎていきました。

はっぴの背中で場所を教えるJAおとふけ

コウノトリのぬいぐるみで産地をアピールするJAたじま

グループトークで生産者と楽しく交流

産地紹介のあとはZoomのブレイクアウトルーム機能を使ってのグループトークです。産地のみなさんが6つに分かれて組合員が好きなグループに入るしくみで、グループを変えて計3回行いました。

グループトークでは、長野県のりんごの産地「サンファーム」への「おすすめのりんごの食べ方は?」という質問には「生で食べるのがいちばんですが、皮をむくとごみが出るという方には『スターカット』(皮ごと横に切ると、芯が星のように見えることから名付けられました)するとごみも少なく皮まで食べられますよ」との答えが。また、当組合と長年交流している「JAいわて花巻」への「3月の田んぼの状態は?」の質問には「こちらは2月下旬から徐々に暖かくなってきます。3月20日頃から種子伝染性病害の発生を防ぐため、薬剤による消毒ではなく、種もみの温湯消毒(60℃のお湯に10分つける)をします」と説明。「しばらく直接の交流ができていませんでしたが、今年こそ交流したい、ぜひ、参加してください」との生産者の呼びかけに、組合員からは「ぜひ、現地に行きたいです」との言葉が寄せられました。

産地への質問が次々に出て1回15分のグループトークはあっという間に過ぎ、話し足りないという方も。楽しい時間が過ぎていきました。

グループトークの合間にも産地からの紹介がありました。 試食品として事前に組合員へお届けした人参の産地、千葉県香取市の「佐原農産物供給センター」は、人参の保存の仕方を説明。「土付きの人参は届いたら水でさっと洗い、新聞紙やペーパータオルでくるんで冷蔵庫の野菜室へ。その際、立てて保存してください」「ベータカロテンは皮や先端に多く含まれているので、全部食べてくださいね」とアドバイスがありました。また、「生産者カードの裏に書かれた組合員からのメッセージは、生産者にとって表彰状です。すごく励みになっています」と述べられ、司会者からも「みなさん、ぜひメッセージを書いて送ってくださいね」と呼びかけがありました。

同じく試食品の甘夏の産地、熊本県の「水俣不知火(みなまたしらぬい)ネットワーク」からも産地紹介があり、朝日新聞で紹介された動画を流しながら、産地の様子や栽培の苦労などを述べられ、「安全な柑橘をみなさんに届けるために、家族で力を合わせて取り組んでいきたい」と話されました。

6つのグループに分かれてトーク開始

試食品の人参の収穫を動画で紹介する佐原農産物供給センター

生産者の思いを共有しました

最後に、パルシステム生産者・消費者協議会生産者幹事の「ノーザンび~ふ産直協議会」(北海道北広島市)の宮北氏より「あっという間に時間が過ぎてしまいました。これを機に、もっともっと産地に興味をもっていただけたらと思います。コロナ禍でもやもやしている状況ですが、生産者と消費者がひとつになってこの苦難を乗り越えたいですね」との言葉が寄せられ、無事に交流会は終了しました。

なかなか状況の改善が見えないなか、オンラインで開催した今回の交流会。生産者と消費者(組合員)の関係が次に続く一歩、ますます産地のファンになるきっかけの時間となりました。

最後に「キャロっとさん」にんじんくだものジュースで乾杯!

参加してくださった産地(おもな取り扱い品目)

・伊豆鶏業(鶏卵)・JAいわて花巻(米)・JAおとふけ(玉ねぎ、人参、かぼちゃ)・紀ノ川農業協同組合(キウイフルーツ)・佐原農産物供給センター(野菜全般、いちご)・サンファーム(りんご)・JA新みやぎ(米、玉ねぎ)・JAたじま(米)・ノーザンび~ふ産直協議会(コア・フード牛、北海道産直牛)・葉菜野果産直(野菜全般、メロン)・パル・ミート(肉、ウインナー、ハム)・ポークランドグループ(豚肉)・水俣不知火ネットワーク(柑橘)