つづきケアポケット
当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。
つづきケアポケット
[未来へのステップ ひとり親&離婚を共に考えるフェア]と題する活動。ひとり親・離婚を視野に入れている人へ、専門家に相談できる場・物理的に支援の受けられる場・将来を見据えたセミナーを受けられる場として、公共支援の手が届いていない方々へも貧困・格差社会の根本的な課題解決の支援を行っていきます。
所在地:横浜市都筑区
ホームページ:https://cototsukuri.com/tsuzuki-carepocket/
【訪問】
当日は、『未来へのステップ』と題したひとり親・離婚を視野に入れた方のためのサポートイベントを訪問させていただきました。センター北駅から徒歩圏内の建物の2階の会場は、「まちなかbizつづき」の会員が利用できるフリースペースで、カフェが併設されており、当イベントにも適した個室も複数あります。日差しが差し込み、木目調の床やテーブルやそれに馴染む調度品が温かく明るい雰囲気を作っていました。それだけでなく、当イベントの運営に関わる方やイベントの参加者の方たちもその温かな雰囲気を作っていたように感じます。
【イベントについて】
・食品配布(10組30名)
・軽食提供(30食)・・・おにぎり2個とおかず3品。調理の方が農家さんとのつながりがある方で、B級品を安く使っている。野菜やお米など。
・弁護士無料相談(4組、1組当たり30分)・・・まちなかbizあおばの会員木村俊樹氏による相談。相談の間、保育士の経験がある方がお子さんを見ていてくれる。
・親子のためのお菓子作り(10名)・・・人気がある。
・課題解決のためのセミナー・・・1時間×2回。開催日ごとに講演者は変わる。2月は女性と子どもの居場所フェリーチェ代表の穂志乃愛莉さん。今回は公認心理師のもりもとかおりさん。
イベントの広報について、今回初めて①都筑区役所の後援がついたこと、②「すぐーる」を使った小中学生の家庭へのイベントチラシデータの配信、がありました。②について校長会でイベントの内容の周知(具体的には、代表の方が作成したレポートの読み上げがされた。離婚してからは行政の支援を受けられるが、離婚を「視野に入れている」方が対象のイベントであるということや、ほかにはないさまざまなメニューがあるということを強調してレポートを作成した)を経て可能となりました。これらの広報の効果か、新規の方の反応や申し込みが増えたということです。
イベントに訪れていた方々はカフェスペースで軽食をとりながらおしゃべりしていたり、お子さんたちもプレイスペースで遊んでいました。私たちの滞在中にも何組もの参加者が訪れていました。みなさんにこやかで、不安などがあっても、明るく前向きな気持ちをもたせてくれるような空気がそこにはありました。また、近い境遇にある方同士が出会う場としても機能しています。さらに工夫として、会場掲示には「離婚」などの文言を使わず、お子さんたちに配慮しています。
会場は、まちなかbizの会員は安価で利用できるということです(応募時想定より安くすむということで、支援金使途の按分を変更するとのことでした)。当助成金があり、すべてのメニューを無料で提供することが可能になっています。
【活動について】
運営メンバーは15~16人程で、中心となってかかわっているのは4~5人程だということです。まちなかbizつづきという起業家の事業支援コミュニティの中の有志の方々です。年3回の当イベントのほかに「みなきたマルシェ」や横浜市歴史博物館が地域で活動されている方々といっしょに開催した「歴史未来フェス2025」にも出店をし、車いす体験などの福祉を体感してもらい、啓発することも行っています。活動資金として「まちなかbizつづき会員からの寄付金」を想定していましたが、思ったほど集まっていない状況です。
また、ひとり親や離婚を視野に入れている方を対象としたイベントを行っていることで、イベント開催時以外に相談などがあるかとうかがうと、ふだんの相談はないが、あるとしたらその分野に特化した弁護士や行政につなぐことが望ましいのではないかと考えられています。
【支援金、賛助金活用状況】
年3回のイベントの運営費に充てられています。(弁護士依頼料、セミナー講師料、スタッフ謝礼、会場費、食品・菓子調達費用など)
【今後について】
さまざまな福祉の融合という視点で活動をすすめていきたいとのことでした。
【訪問者の感想】
地域にあるさまざまな資源(場所、人、助成金なども含む資金)を融合させて、地域のなかで問題に直面している人たちの拠り所となる場を提供するということをされている団体であると思いました。また、行政(公共)などの支援の手が届いていないところへの支援というのは、市民活動が役割を果たし得るところだと思います。個人の問題は言ってしまえば個人の問題ですが、それを地域社会全体の課題として捉え、サポートをするという考え方も大切なのではないでしょうか。代表の方は、当団体のほかにも「さまざまなかたちの親子が特別視されることなく生きやすい社会をつくる」という目的をもった団体「ことさんち」も運営しており、地域社会が果たし得る「福祉」を幅広く実践されていて感銘を受けました。「つづきケアポケット」に関しては運営の形を思案されているということでしたが、活動が継続されていくことを期待します。

会場は建物の2階。温かな空間です

食品配布のトマト