平和・国際活動
2017年度〔平和・国際活動テーマ〕平和を学び、考え、伝えていく。
ミニ・ハートカフェ
ミニ・ハートカフェは、平和・国際活動がテーマの気軽に参加できる集いの場です。身近な地域で組合員が自主的に上映会や平和や国際活動に関する学習会、おしゃべり会などを行っています。当組合では今後も平和や国際活動のさまざまなテーマについての企画をみなさんといっしょに作っていきたいと考えています。
ミニ・ハートカフェ「バナナから世界を考えてみよう」(2017年4月28日開催)
ミニ・ハートカフェ「日常の言葉や表現から考えよう」(2017年5月26日開催)
ミニ・ハートカフェ「次世代に伝えたい横浜空襲体験談」(2017年12月19日開催)
空襲の体験談を話し合う様子
平和を願う心をピースリレーの一歩に
核兵器の廃絶、戦争のない平和な世界を呼びかけ、被爆地広島まで各地をリレーでつないで歩くピースリレー(平和行進)。2017年5月7日から13日間、神奈川県内27コースでピースリレーが開催され、5月19日に湯河原の地で無事に静岡側に引き継がれました。13日間合計で6250名が参加し、平和への想いは人から人に引き継がれ、最終目的地 広島まで続いていきます。
原爆慰霊碑に千羽鶴を奉納しました
「ヒバクシャ国際署名」の取り組み
「後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きている間に 何としても核兵器のない世界を実現したい」との思いから、平均年齢80歳を超えたヒロシマ・ナガサキの被爆者が、国際署名の呼びかけを行っています。当組合も賛同し、その推進のために神奈川県原爆被災者の会のみなさんと生協とで「ヒバクシャ国際署名生協推進委員会」をつくり、連携してすすめています。国内外の世界のすべての人が核兵器廃絶を求めることで、核兵器の廃絶を実現することを目的とし、核兵器禁止条約が議論されている国連総会に2020年まで毎年届けます。
「核兵器のない世界を実現するために~ヒバクシャ国際署名・私の行動~」学習会(2017年5月30日開催)
核兵器廃絶に向け、ヒバクシャ国際署名をお預かりしています(2017年8月3日集計)
ヒバクシャ国際署名~街頭署名を行いました~(2017年8月24日実施)
ヒバクシャ国際署名~約8万3千筆を神奈川県原爆被災者の会にお渡ししました(2017年10月5日開催)
ヒバクシャ国際署名~神奈川県内の中学・高校でも取り組んでいます~(2017年10月27日・28日実施)
署名引渡しの様子(左:中村会長、右:吉中理事長)
子どもピースカフェ
2017年6月4日、新横浜本部にて、平和について考える「子どもピースカフェ」を開催し、小学5年生から中学2年生までの子どもたち8名が参加しました。平和な世界を次世代に継承していくために、子どもたちが「平和」について知り、考え、学ぶための機会として、子どもたちに被爆地ヒロシマ・ナガサキでの出来事を伝え、子どもたちで意見交換をし「平和」について考えるワークショップを行いました。
ワークシートに感じたことを記入
「改正組織犯罪処罰法」の成立に意見
改正組織犯罪処罰法」が2017年6月15日、国会で可決・成立したことを受け、6月22日、安倍晋三首相に対し「1.民主的過程を経た国民的議論を求めます」「2.基本的人権を確実に担保してください」「3.社会萎縮を生む監視強化を防止してください」という内容の意見を提出しました。
核兵器禁止条約の採択を心より歓迎します
2ニューヨークの国連本部で開かれていた交渉会議で「核兵器禁止条約」が2017年7月7日に122カ国の賛成多数で採択されました。当組合は、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の願いである「核兵器のない世界の実現に向けて」の大きな一歩となることを心より歓迎します。
「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律 に基づく「公の施設」利用許可に関するガイドライン(案)」について意見を提出
2017年7月18日、川崎市の「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律 に基づく「公の施設」利用許可に関するガイドライン(案)」について、行政機関において人権被害が未然に防がれるようになることに賛成する意見書を提出しました。
平和・国際フェスタ「ハートカフェ2017」
2017年7月22日、川崎市の新百合トウェンティワンホールにて平和・国際フェスタ「ハートカフェ2017」を開催し、300名を超える来場者でにぎわいました。 当組合では、地域で平和・国際活動について考える場を提供し、交流するために、平和・国際フェスタ「ハートカフェ」を、各地域のみなさんの協力を得ながら開催しています。平和の大切さや世界のさまざまな国のことを学び、感じとれる機会となっています。
出展者と来場者が展示をとおして交流します
核兵器禁止条約の批准を求める要請文を提出
国連本部で開かれていた核兵器禁止条約制定へ向けた交渉会議は2017年7月7日、129カ国が参加するなか、122カ国の賛成多数で条約が採択されました。しかし、日本政府は当初から、条約交渉に反対し、交渉も不参加のまま採決にも参加しませんでした。核兵器のない地球を次世代につなげていくために、、2017年7月26日、日本政府(内閣総理大臣、外務大臣、外務省)に対し、要請文を提出しました。
第五福竜丸見学&牛乳パック工作
2017年8月1日、東京都立第五福竜丸展示館にて「第五福竜丸見学&牛乳パック工作」を開催し、組合員、役職員を含む11名が参加しました。平和を求める原水爆禁止運動の原点として第五福竜丸展示館の存在意義は大きく、水爆被害の「生きる証人」であるといえます。参加したお子さんは小学校高学年から高校生まで、熱心にメモをとる姿もあり、親子で平和について思いをはせるひとときとなりました。
第五福竜丸の実物が展示されています
ヒロシマ子ども平和スタディツアー
2017年8月4日〜6日、平和の大切さについて考える「ヒロシマ子ども平和スタディツアー」(神奈川県生協連合会主催)が開催され、神奈川県内の45名(うち当組合15名)の子どもたちが参加しました。神奈川県の子どもたちが平和の大切さについて考えるために、毎年開催されている「ヒロシマ子ども平和スタディツアー」。次世代に戦争の残酷さ、平和の尊さを伝える取り組みとして、当組合も毎年参加し、小学生から大学生までの子どもたちを派遣しています。
原爆ドーム前にて集合写真
「共謀罪」のポイントと私たちのくらしに与える影響
2017年8月3日、神奈川県トラック総合会館にて学習会を開催しました。2017年7月11日、共謀罪が施行されました。学習会では、共謀罪について国会や政府の取材を重ねてきた金子元希氏(朝日新聞社会部記者)を迎え、そもそも共謀罪とは何か、また私たちは今後どのように向き合っていけばよいのかなどについて、考える機会をもちました。
講師の金子元希氏
2017原爆と人間展
2017年8月25日〜28日、神奈川県原爆被災者の会と県内生協が連携して取り組む「2017原爆と人間展」が横浜駅東口横浜そごう前「新都市プラザ」にて開催され、およそ1万1千人が来場しました。「原爆と人間展」は、若い世代の人に被爆の実態を伝え、核兵器廃絶・被爆者援護の輪を広げたいという気持ちから、神奈川県原爆被災者の会、神奈川県建設労働組合連合会、原水爆禁止神奈川県協議会と県下7生協とが実行委員会を作り、多くのみなさんの協力のもと、毎年開催しています。
展示に見入る来場者
核実験の実施に強く抗議します
当組合は、2017年9月3日、北朝鮮が核実験を実施したことに強く抗議します。当組合では、現在もヒバクシャ国際署名に取り組むなど、たくさんの方のご協力をいただきながら、世界の平和と核兵器廃絶に向けた取り組みを続けています。今回の核実験の実施は、核兵器廃絶を求めて世界中で高まる市民の声に逆行するものであり、何よりも被爆者の願いを踏みにじるもので、許すことはできません。北朝鮮に限らず、世界のすべての国が、核実験、核兵器開発計画・核兵器運搬手段の開発を放棄することを求めます。そして、日本政府が核兵器禁止条約に批准し、すべての核保有国に対して核兵器禁止条約の批准に向けた誠実な交渉を開始するよう、リードする役割を果たすことを求めます。
児童労働と闘うユニセフ指定募金報告会
2017年10月13日、ふらっとパル茅ヶ崎にて「児童労働と闘うユニセフ指定募金報告会」を開催し、組合員8名が参加しました。ネパールでは子どもの5人にひとりが“児童労働”に従事しています。 さらに、12%の子どもたちは親元から離れた場所で就労しています。報告会では、実際にネパールを訪れたユニセフのネパール人スタッフのマニタさん、ボランティアスタッフの外山さんから、現地の実情と集まった募金がどのように使われているかを報告していただきました。
ネパール料理の試食をしながら話をうかがいました
「児童労働と闘う ネパール指定募金」(ユニセフ指定募金)にご協力ありがとうございました
ネパールでは子どもの5人にひとりが“児童労働”に従事しています。 さらに、12%の子どもたちは親元から離れた場所で就労しています。 この状況は地域社会への啓蒙と具体的支援の継続で変えられます。パルシステム神奈川ゆめコープでは、当組合の「平和活動の基本的な考え方」のもと、神奈川県ユニセフ協会と協力して2014年度から5年間 「児童労働と闘う ネパール指定募金」に取り組んでいます。2017年度は9月11日~10月13日の間、募金の呼びかけを行い、2,510名の組合員のみなさんより165万4,800円の募金をお預かりました。
みなさまのご理解、ご協力、ありがとうございました
「ともに生きる」大仏尊教(おさらぎそんぎょう)写真展
2017年11月7日~12月8日、横浜本部とふらっとパル茅ヶ崎にて、1960年代、70年代に茨城の閑居山願成寺で、30名ほどの脳性まひ者との共同生活を送った住職、大仏尊教(おさらぎそんぎょう)の写真展を開催しました。障がい児・者と健全児・者とがともに学び、ともに生活することにより相互理解をすすめ、尊重し合える社会を創造することが必要と考え、実践した尊教の姿から、「ともに生きる」とはどういうことかを考えました。
ふらっとパル茅ヶ崎での展示の様子
神奈川区の戦跡めぐりウォーキング~神奈川県内の戦跡めぐり隊!~
2017年12月2日、東神奈川駅から神奈川駅(京浜急行)の戦跡、史跡をめぐるツアーを開催し、18名の組合員が参加しました。ガイドしていただいたのは、横浜サイエンスフロンティア高校の鈴木晶教諭。神奈川小学校~東光寺~金蔵院~熊野神社~慶運寺~宗興寺~などをめぐり、最後は、子どもの甲状腺エコー検診にもご協力いただいている港町診療所の会議室をお借りして振り返りを行いました。
東光寺前 で説明を受ける様子
「エコプロダクツ2017」のトークセッションに参加
2017年12月9日、「エコプロダクツ2017」の日誠産業ブースで、当組合の理事がトークセッションに参加しました。エコプロダクツに出展した製紙メーカーの日誠産業では、世界中から広島平和記念公園に奉納された折り鶴を、”恩返紙”という再生紙に生まれ変わらせる取り組みをしています。トークセッションでは、当組合の理事が平和について学び・考え・伝える活動として「子どもピースカフェ」や「広島や戦跡を訪ねるツアー」「ヒバクシャ国際署名」「折り鶴ボランティア」などの活動を行っていること、組合員の代表である総代向けの封筒や、総代活動の記念品にも恩返紙を使った製品を使用していることなどを紹介しました。
折り鶴再生紙を使用した封筒や割り箸袋など
社会におけるマイノリティと人権~”多文化共生”の意味を考えよう
2018年1月10日、障害者スポーツ文化センター横浜ラポールにて学習会を開催しました。戦争や難民、沖縄の基地問題、性差別などのほか、私たちは数多くのさまざまな「人権」にかかわる問題に取り囲まれています。学習会では私たち一人ひとりにかかわる「人権」に気づき、考えることをテーマとし、国際人権法の研究者・阿部浩己先生から差別や暴力、人権についての基本的な考え方を学びました。
講師の阿部浩己氏
「ロヒンギャ難民緊急募金」にご協力ありがとうございました
ミャンマーのラカイン州北部で起きた暴力行為により、隣国バングラデシュに逃れるロヒンギャ(ミャンマーのイスラム系少数民族)の人々が急増しました。当組合では、この緊急事態に対して2018年1月1日~1月26日の間、募金への協力を呼びかけ、3,236名の組合員のみなさんより、188万9,969円の募金の申し込みが寄せられました。
みなさまのご理解、ご協力、ありがとうございました
沖縄戦跡・基地めぐりツアー
2018年3月28日~30日の間、全国から32生協、合計181名の参加で行われた今回の沖縄戦跡・基地めぐりツアー。神奈川県からもパルシステム神奈川ゆめコープから10名の組合員と職員が参加しました。沖縄スタディツアーは、沖縄の文化と自然の魅力を感じつつも、戦争の悲惨さと、そして、現在も沖縄の市民生活に大きな影響を及ぼし続けている米軍基地の問題を考えさせられます。
嘉数高台(かかずたかだい)に残る当時のトーチカ