パルシステムの商品図鑑:YUMYUMベビーソープ

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『YUMYUMベビーソープ』

使いたいのは赤ちゃんの素肌に自然なものだけ そんな願いを「石けん」が実現

  化学的に合成された成分を含まないために、人の肌や環境への負荷が少ないといわれる石けん。パルシステムでは1977年発売の「水ばしょ う」以来、石けん商品の開発をすすめてきました。赤ちゃんをもつ組合員のみなさんに人気の 『YUMYUMベビーソープ』も のひとつ。人気の理由はどこから生まれるのか、お話をうかがいました。

『YUMYUMベビーソープ』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2012年3月時点)
株式会社コジット 松下真由子さん
玉の肌石鹸株式会社 芹川均さん、竹下智隼さん

パルシステムならではの赤ちゃん用石けんをめざして

 『YUMYUMベビーソープ』の製造を手がける玉の肌石鹸(株)は創業120年を誇る日本有数の石けん製造会社です。現在は自社ブランド品を製造、販売するほかミヨシ石鹸、ミツワ石鹸などをグループに抱え、生協の石けん商品にも実績のあるメーカーです。

 その玉の肌石鹸とパルシステムのおつきあいは、2004年発売 の『こんせんくん石けん』の商品開発から始まりました。当時パル システムでは「やっぱり石けん!」 シリーズに続きme・gu・ru[め ぐる]シリーズを新発売するなど、 石けんの利用を、組合員のみなさんに改めて呼びかけていた時期でした。

 「さまざまなシリーズが企画されるなかで私たちも『こんせんくん石けん』の開発に携わり、それに続いて、さらに新たな石けん商品の開発に参加することになったのです」(芹川さん)

 新たな商品コンセプトとしてパルシステムから提案があったのが、PB商品(※)としては初めての赤ちゃん用の石けん。その企画開発は、赤ちゃんをもつ組合員のみなさんの声を聞くところから始まりました。

※PB商品…独自開発商品

低刺激にこだわって原料を吟味

挙がった声はおもに2点。

 「おとながひとりで赤ちゃんをお風呂に入れたときに片手で使いやすいように、泡タイプのボトルを採用してほしいということ。何よりも、乾燥や炎症を起こしやすい赤ちゃんの肌にも刺激が少ないこと。希望はそこに集約されていきました」(松下さん)

 それは組合員のみなさんが、添加物の多い一般の洗浄剤に不安を感じていること、逆にいえば、無添加が基本のパルシステムの石けんなら、赤ちゃんにも安心では?という期待の表れでもありました。 「肌の汚れの原因となる汗や唾液、皮脂などは弱酸性です。この汚れを、弱アルカリ性の石けんで浮き立たせ、水で洗い流す。それが、石けんの基本的な洗浄作用です」(竹下さん)

 この石けんの働きを、赤ちゃんの肌にもっとも良いかたちで利用するためには、どのような原料や製法を用いればよいのか。玉の肌石鹸では試作品をとおして、組合員のみなさんに使用感を確認しながら開発をすすめていきました。

 「石けんは、牛などの動物やヤシやパームなど植物の油脂から不純物を取り除いた脂肪酸が原料となります。脂肪酸には、洗浄力は強いけれど肌への刺激が強いもの、その逆のものなどさまざまな種類があります。この脂肪酸の配合率を変えることで用途に合った製品ができ上がるのです」(竹下さん)

 『YUMYUMベビーソープ』には5種類の脂肪酸が使われていますが、その中でもっともこだわったのがオレイン酸です。それは、「刺激が少なくて人の肌になじみやすく、泡にしたときにモチモチする特徴がある」(竹下さん)ことが評価されたからでした。

高品質の原料で無添加を実現

 組合員のみなさんの声に応えようと何度も試作を繰り返した玉の肌石鹸ですが、一方でそれは矛盾ともいえる課題を克服する過程でもあったといいます。

 「パルシステムの商品は無添加が基本です。しかし無添加の石けんは、空気に触れると酸化しやすいために、一般的には酸化防止剤などが使われているのです。質の悪いものほど酸化しやすいので、酸化防止剤を使用しないで商品を作ろうとすると、純度の高い原料を使う必要があります」(竹下さん)

 こうして、無添加を実現するために選んだ脂肪酸は、食用にも使用される油から作られたグレードのものだといいます。しかし洗浄力にこだわりすぎれば、おとなの3分の1の厚さともいわれる赤ちゃんの皮膚には、過剰な負担を与えてしまいます。

 『YUMYUMベビーソープ』では、まず脂肪酸と苛性カリを混ぜ合わせて石けんベースを作り、さらにナトリウムの石けんチップを加えています」(竹下さん)この工程を加えることで、洗浄力は確保しながら、刺激を抑えた肌当たりのやさしい石けんが実現したのです。

石けんの役割は清潔にするためのお手伝い

 こうして赤ちゃんのための石けんであることに細心の注意を払って作られた『YUMYUMベビーソープ』。その結果、ボトルの成分表示は「水、カリ石けん素地、石けん素地」と、驚くほどシンプルなものになりました。当初のコンセプトは「赤ちゃん向け」のボディソープでしたが、いまでは刺激が少ないという点で、肌の弱い年配の方や、おとなが洗顔用に使っているという声も届いていると言います。

 最後に原料のひとつ「水」についてお聞きしました。

 「この場合の水は“超純水”といわれるもので、水道水から硬度成分のマグネシウムやカルシウムを取り除き、さらに逆浸透膜を通すことによって水の分子だけを取り出して作っています」(竹下さん)。

 じつは、『YUMYUMベビーソープ』の9割は、この水からできているのだとか。 「赤ちゃんには赤ちゃんにふさわしい洗い方があるはずです。私たちは、赤ちゃんの肌汚れは水だけで落ちるもの、石けんの成分は、そのお手伝いをするものと考えています」(芹川さん)

 現在、ボトルは年に3〜4回の製造に対し、詰替用は毎月製造しているという『YUMYUMベビーソープ』。詰替用の利用率が高いことは、赤ちゃんが大きくなっても、家族みんながずっと使い続けていることの表れと言えそうです。組合員のみなさんの声から生まれた『YUMYUMベビーソープ』は、組合員のみなさんとこれからもいっしょに育っていくことでしょう。

『YUMYUMベビーソープ』のできるまで

1

脂肪酸の準備をする

5種類の脂肪酸を混ぜ合わせ、蒸気で溶かして60℃くらいにする。

フレーク状の脂肪酸

2

「ヤムヤム石けんベース」を作る

水に苛性カリを溶かし、 (1)の工程の脂肪酸を加えて混ぜ合わせます。

基本は「ひとりひと釜」!料理を作るように目を配ります

3

ナトリウム石けんを加える

刺激をやわらげるために、ヤムヤム石けんベースにフレーク状にしたナトリウム石けんを加えます。

ナトリウム石けんを作る釜

4

充填

「ボトル」と「詰替用」のそれぞれに充填します。

5

検品

内容量に間違いはないか、包材の破損はないか、最後までチェックが続きます。

目と手でしっかりチェック!

6

出荷

「ボトル」は年に3〜4回、「詰替用」は月に1〜2回製造、出荷されます。

箱詰めされて出荷準備完了!

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『YUMYUMベビーソープ』250ml
※本ページの内容は2012年6月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。