パルシステムの商品図鑑:ポークウインナー

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『ポークウインナー』

国産豚肉を使用し発色剤や化学調味料は不使用、組合員の声から生まれた人気商品

『ポークウインナー』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2013年5月時点)
株式会社パル・ミート 阿部富子さん
     同      江川淳さん
パルシステム連合会 産直開発課 石井雅之職員

納得できる商品を作るために産地に工場を設立

 「今でこそ赤く着色したウインナーを見かけることは少なくなりましたが、「ポークウインナー」が誕生した今から30年前、業界では、結着剤や発色剤などの添加物の力を借りないでウインナーを作ることは、非常識なことでした」。当時を知る阿部さんは、そう語ります。

 ウインナーなどの畜産加工品は冷凍の輸入豚肉で製造されることが多かったそのころ。

 「肉は冷凍すると結着力が弱まり、粘り気が出にくくなるために、結着剤としてリン酸塩を使用する必要が出てきます。 また鮮やかな色でおいしそうに見せるために発色剤や着色料が使われることが主流だったのです」(阿部さん)

 そんな時代、子どもたちが安心して食べられるものを、という組合員のみなさんの声から、大手食品メーカーに製造を依頼したのです。しかし、産直豚肉を主体としたフレッシュな国産豚肉を使い、結着剤や発色剤不使用でウインナーを製造するというパルシステムの条件は、業界の技術者から「そんな邪道なものは作れない」と断られてしまいます。

 「そこで、自分たちで作ろうと。まったくの素人だったので、なぜ“邪道”なのかがわからなかったんですね。逆にそれが既成の方法にとらわれずに突き進む原動力 になったのでしょう」(阿部さん) まず最初に、パルシステムでは豚肉の産直契約を結ぶ「山形コープ豚産直協議会」がある山形に工場を設立します。地元生産者の豚肉を原料に自前の工場でウインナーを作るという、職員も工場の担当者も全員が素人の、前代未聞の挑戦は、こうして始まったのです。

自分たちのウインナーのため試行錯誤を繰り返した4年間

 産地と工場が、同じ地域でお互いの顔を見ながら仕事ができるという絶好のポジション。「原料がよければ添加物を使わなくてもおいしいものができるはず、と誰もが信じてスタートしました。産地と工場が近くにあれば輸送のために冷凍する必要がありませんし、常に新しい豚肉で作れるので、化学調味料でおいしさを補う必要もありません」(阿部さん)。

 しかし、いざ始めてみると、売りものと して成り立つ商品を作ることは生やさしいことではありませんでした。

(株)パル・ミート山形事業所

 「化学合成添加物に代わる原材料はどうするか、原料を混ぜ合わせるタイミング、順番、熱処理の時間と温度。前例がないので一つひとつ試してやっと製品と して出荷しても、身割れ、味、色が悪いなど、返品が山のようにありました。そのころは職員や理事のみなさんが頻繁に山形を訪れてくださり、どうしたら自分たちがめざす味や食感が出せるのか、スモークの香りも桜だけでなく地元名産のさくらんぼでも試してみたりと、何度も いっしょに試食を繰り返しました」(阿部 さん)

 また、生産者から飼育の話を聞いたり、 工場の製造現場の苦労を見聞きした理事のみなさんは、山形で続けられている努力について、他の多くの組合員のみなさんに伝えてくださったといいます。

 納得のいく商品ができるまでに、じつに4年。その間、作る側の努力が実るのを組合員のみなさんが待ち続けることができたのは、「“自分たちの工場で自分たちのウインナーを作る”という思いがあったからだと思います」(阿部さん)。

 そんな時期を経て、設立から16年後の1999年に新工場が完成。今では衛生管理のゆき届いた工場で、品質の安定した商品を組合員のみなさんにお届けする環境が整っています。

豚肉のおいしさが味わえるパルシステムの自信作

 こうして作られた「ポークウインナー」は、「プリッとした食感とお肉のおいしさが感じられます」「安心して食べられるウインナーがお手ごろ価格でうれしい」といった声が数多く寄せられる人気商品に成長。

 「パルシステムを代表する商品として、牛乳や卵と同じように、組合員のみなさんにとってなくてはならない商品となっ ています」(石井職員)

 豚肉のおいしさそのものに定評のある本品。その原料の主要産地「山形コープ豚産直協議会」の生産者は現在4名。「協議会の生産者全員が、パルシステムの畜産基準のもと、ストレスを与えない環境で薬剤に頼らない健康な豚の飼育に努めています。その豚肉を中心に使用して作るウインナーを、組合員のみなさんには誇りにしていただけると思いますよ」と、(株)パル・ミートの江川さんも語ります。

 現在、山形事業所では「ポークウインナー」のほかに、「ロースハム」「ボンレスハム」を加えた基本4品に商品ラインを集約。2003年からは、開発当時の理念を伝える「私が選ぶ」というシリーズ名を冠して展開しています。

 「商品を特化することは、品質の安定した商品を、お求めやすい価格でお届けできることにつながります。こうした工場の地道な取り組みや生産者の方の毎日の努力などを知っていただくことで、組合員のみなさんとの本当の絆が今後も続 いていくのではないかと思います」と阿部さん。その言葉からは、年月を経ても色あせない、“自分たちのウインナー”への思いが伝わってきました。

『ポークウインナー』ができるまで

1

混合

原料肉に塩とその他の副材料を混合します。

高速で練り上げます

2

充填(じゅうてん)

羊腸に練り生地を充てんします。

天然羊腸だからプリッとした食感

3

乾燥

スモークがよくかかるように、60℃で40分間、表面を乾燥させます。

はいよいよ加熱します

4

スモーク

桜のチップのスモークを60℃で20分間かけます。

5

ボイル→冷却

中心まで加熱するために78℃で20分間ボイルし、冷却します。その後、1本ずつにカットし、包装して完成です。

パルシステム神奈川ゆめコープ おすすめ商品

冷蔵肉を使用しているので、豚肉の味が楽しめます(脂肪は冷凍も使用)
『ポークウインナー』120g(ペアパック120g×2) 『あらびきポークウインナー』120g
※本ページは2013年5月公開し、2015年2月更新しました。
 商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。