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飲む国産野菜!(1日分)AB

7種類の国産野菜の濃縮汁を使用 すっきりとしたなかにも、野菜のコクや甘みを感じる味に

『飲む国産野菜!(1日分)AB』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】
カゴメ株式会社 東京支社 磯博之さん
      同      安藤康洋さん
パルシステム連合会 ドライ食品課 石川亮子職員

「野菜をおいしく、もっとたっぷり!」をめざして企画

商品を製造している栃木・那須工場

 野菜不足を感じることが多くなった現代。そんななか、2011年に登場した『飲む国産野菜!(1日分)AB』(以下「飲む国産野菜!」)は、厚生労働省が成人の一日当たりの野菜摂取量としてすすめる350g 分の野菜を使用した、パルシステムオリジナルの野菜飲料です。

 野菜飲料は近年、トマトジュースのようなおとな向けの商品に、りんごやバナナなどの果実を加えた子どもにも飲みやすい商品が加わり、多くの人が気軽に利用するようになりました。さらにここ数年の健康志向の高まりのなかで「野菜をしっかりとっている」ことが実感できる商品を求める声が増加。パルシステムでも、従来の『もっと野菜!赤128』や『「キャロっとさん」にんじんくだものジュース(AB)』などに加えて、「野菜を1日分たっぷり使用しながらも、毎日飲んでも飲み飽きない、おいしさを兼ね備えた商品」として、新たに本品の企画が始まったのです。

 長年、飲料の開発に携わってきたパルシステム連合会商品本部の石川亮子主任は、「市場には多くの類似商品がありますが、原料野菜を国産に限定した、パルシステムらしい価値をもった商品をお届けしたいと考えました」と、本品のコンセプトを語ります。

 製造元はカゴメ(株)。パルシステムとのつながりは、2006年の『もっと野菜!赤128』から始まりました。同社で営業を担当する磯さんは、取り引きのきっかけについて、「わたしたちにとって、自然や野菜を大切にしたものづくりは企業理念の根幹をなすものです。パルシステムさんとはその姿勢が共通しているところから共同作業が実現しました」と話します。両者が共有した思いは『もっと野菜!赤128』から「飲む国産野菜!」に引き継がれ、再び共同作業が始まりました。

生産者とともに栽培し 国産野菜の価値を守る

 

収獲したトマトはその場で検品

 市販の野菜飲料は、海外から濃縮汁を輸入し、国内で還元加工した製品が一般的です。それに対して「飲む国産野菜!」は、日本の気候風土のなかで育った7種類の生の野菜を搾汁して作られています。そのうちおもな原料であるトマトと人参には、契約農家が栽培したものを使用しています。

 カゴメで商品企画を担当する安藤さんは、「野菜飲料にとって、トマトと人参は味や風味を左右する大切な野菜です。そこでカゴメでは専門の技術者を畑に派遣し、土づくりから収穫まで、季節ごとに生産者の相談にのりながらいっしょに野菜を育てています」と話します。

 一方、国産野菜は数量が限られているために、使用するすべての野菜を確保するのはむずかしい面もあるといいます。

「たとえば加工用トマトは生食用トマトと違って畑の上をはわせて作りますが、その収穫期は7月末から9月末。炎天下での収穫作業は、高齢の生産者にとって苦労の多いものです。そのため生産から手を引く例が近年増えているのです」(安藤さん)

 それでも、「飲む国産野菜!」は「国産であること」が価値の原点です。カゴメでは国産野菜へのこだわりを守るために、より収穫量の多い品種を開発し、さらに次代の担い手を育てるなどの努力を続けているといいます。「私たちにとって、畑は“第一の工場”なんですよ」と安藤さん。その言葉からは「飲む国産野菜!」という商品が畑と畑で働く人に直結していることが強く感じられます。

できるだけ熱を加えずに フレッシュな味わいを実現

 

旬の人参は甘みがギュッ

野菜作りだけではなく、「飲む国産野菜!」のこだわりは、搾汁から濃縮まで、できるだけ熱を加えないカゴメ独自の製造方法にもあります。

「たとえばトマトは、一般的には破砕し搾汁したあと、高温で沸騰させて水分を飛ばして濃縮します。一方、本品では、熱ではなく圧力をかけることで水分だけを分離し、濃縮した状態にしていきます。人参もゆでてやわらかくし搾汁する方法が一般的ですが、私たちはゆでずに、生の人参に圧力をかけ、ゆっくりと搾っていきます」(安藤さん) 

 葉物野菜も種類ごとに最適な破砕方法や搾り方を調整。これらの工夫によって、加熱によるこげ臭や雑味のない、野菜そのもののフレッシュな味わいを引き出しているのです。

 野菜の加工には長年にわたる蓄積のあるカゴメですが、味については試行錯誤を繰り返したといいます。

「どのような味にするか、初めはまったく見えませんでした。トマト味を前面に押し出したり、セロリや葉物野菜の苦みを強調したり。まずは大きな違いをつけた試作品を作り、パルシステムのみなさんに飲んでいただきながら徐々に方向性をしぼっていきました」(安藤さん)

 野菜汁の配合率を変えながら作った試作品は、50種類以上にものぼったとか。こうしてできた本品は、トマトと人参の 甘さに、セロリやレタスのさわやかさが加わった複雑な味わいに。それぞれの野菜が本来の味を主張しながらも、飲み物としてのおいしさがバランスよく感じられます。

 朝食やお昼のお弁当に添えるだけでなく、本品は食塩や砂糖を加えていないので、スープなど料理の素材としても利用していただけます。野菜不足の手軽なサポート役として、ぜひ毎日の生活に取り入れてご利用ください。

『飲む国産野菜!(1日分)AB』ができるまで

  1. step01

    原料下処理→濃縮汁作り

    原料野菜を下処理し、それぞれの野菜に最も適切な搾汁、濃縮方法で濃縮汁を作ります。

    太陽の下で完熟した真っ赤なトマト

    実が詰まって丸々とした人参を使用。 旬の人参は甘みがギュッ

  2. step02

    調合→ろ過→殺菌

    7種類の濃縮した野菜汁を調合し、加熱殺菌します。

  3. step03

    冷却→充てん

    冷却したうえで紙パックに充てんし、でき上がり。

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※本ページの内容は2015年7月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

※本ページの内容は2015年7月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。