パルシステムの商品図鑑:九州のほうれん草(カット・バラ凍結)

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『九州のほうれん草(カット・バラ凍結)』

旬のほうれん草ならではの甘みと味の濃さ 栽培から製造まで産直産地が一括管理

『九州のほうれん草(カット・バラ凍結)』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2016年7月時点)
丸紅食料株式会社 能川(のがわ)小太郎さん
パルシステム生活協同組合連合会 冷凍食品課 南翔児職員

産直野菜だけを使用した「顔が見える」冷凍野菜

 現在、外食店や量販店に並ぶ冷凍食品の多くには、外国産の野菜が使われています。また「冷凍野菜」というと、青果用には出荷できない野菜を利用したもの、というイメージをもつ方もいるのではないでしょうか。しかし、パルシステムのPB商品(※)『九州のほうれん草(カット・バラ凍結)』で使っているのは、この商品のために栽培し旬の時季に収穫したほうれん草だけ。組合員のみなさんから「使いたい量だけ使えるので便利」「国産なので安心」「肉厚で新鮮なほうれん草そのものの味わいが生きています」など、多くの好評の声をいただく人気の商品です。

宮崎県都城市のイシハラフーズ本社

 製造元のイシハラフーズ株式会社は、原料のほうれん草の産地でもあります。同社とパルシステムを仲介した丸紅食料(株)の能川さんは、「イシハラフーズの特徴は、 なんといっても商品の原料となるほうれん草をすべて自社農場で栽培していること。野菜作りにこだわる姿勢は、国産原料を大切にするパルシステムと共通すると考え、ご紹介したのが本品誕生のきっかけでした」と話します。

 宮崎県都城市に本社を置くイシハラフーズは、もともと野菜の卸業を営んでいました。しかし首都圏や京阪神といった大消費地からは遠いために、生鮮品としての野菜の販売ではなく、冷凍野菜の製造を事業化。大手量販店などに納入していました。2000年代に入り、食品の産地偽装などが社会問題に。「本当の安全・安心を追求するなら栽培から加工製造まで一貫して責任をもつべきと考え、そのこだわりを共有できる相手とだけ取り引きするようになったのです」(能川さん)

 同じころ、パルシステムでも冷凍野菜の安全性を徹底させようと考えていました。 「冷凍野菜は、リピーターの多い人気の商品です。だからこそ国産原料であることはもちろん、栽培履歴や製造工程が明らかなPB商品を作りたいと考えました」。パルシステム連合会商品開発本部の南職員はそう話します。両者の想いは一致し、産直契約を締結。2009年、本品が誕生しました。

※PB商品:独自開発商品

畑で時間をかけて育て 味の濃いほうれん草に

 イシハラフーズが管理する畑は現在約800カ所。東京ドーム80個分という広大さです。畑はいずれも地元の生産者が耕作していた土地。高齢化がすすむなかで後継者がいなければ耕作放棄地になってしまう畑を借り上げ、ほうれん草を中心に、小松菜、枝豆、里芋など、さまざまな野菜を年間をとおして栽培しています。

 野菜は、一日に工場で製造できる量に合わせて畑ごとに種まきから収穫までを計画。実際の生育状況をきめ細かく把握しながら収穫量を調整していきます。農場と工場を一括管理するこの仕組みは、円滑に生産するために欠かせません。さらに、将来の産地の担い手となる経験の少ない若い生産者をサポートし、就農をあと押しする役割も果たしているのだそうです。

加工用は大きく味よく育てます(写真・左)

 イシハラフーズで栽培する野菜はすべて加工用ですが、野菜作りでもっとも大切 なのは、青果用と同じく「土づくり」です。化学合成農薬や化学肥料は慣行栽培の2分の1以下と定め、有機質肥料については、近郊の畜産農家と契約し、家畜排泄物を堆肥化して使用しています。

  とはいえ、生産計画はパソコン上でたてることができても、野菜が自然の産物で あることに変わりはありません。「近年の集中豪雨や大型台風、温暖化によって、水害や病虫害による被害や不作は増えています」と能川さんは話します。

 そんななか、ほうれん草は青果用の約2倍の大きさ、重さにして約5倍になるまで畑でじっくりと育てます。「青果用のほうれん草は輸送や店頭に並べるのに都合のよいサイズで収穫したもの。それに対して本品では、通常の3倍の時間をかけて甘みや食感など食べていちばんおいしいと思えるピークまで育てています。肉厚な葉の甘みや味の濃さは、ここから生まれているんです」(能川さん)。

収穫後、そのまま工場へ洗浄から凍結まで20分!

 収穫したほうれん草は、その日のうちに工場に運ばれ、流水やロールブラシで洗 浄します。その後、色彩選別機に通し、緑色以外の石ころや枯れ葉など、畑でほうれん草の株の中に混ざってしまう異物を見分けて取り除きます。さらに機械ではとりきれなかったものがないかを職人が目視で確認。次に高温のお湯に通すブランチングを行います。

 「野菜には収穫後も生長しようとする力が残っていて、そのままにしておくと鮮度を 低下させてしまいます。その力を弱めるためにブランチングを行い、品質を安定させて いるのです」(能川さん)。

残留農薬検査をすべての畑ごとに実施

  その後、約4㎝にカットして急速凍結し、包装前の段階となりますが、洗浄からここまでにかかる時間は、わずか20分。収穫したその日の鮮度そのままに製品にできるの は、農場から工場まで一気通貫の体制をしいているからこそ可能といえるでしょう。

 現在、イシハラフーズの冷凍野菜は9割が生協向け、なかでもパルシステムの割合 が最も多いのだそうです。「おいしさと便利さ、そして安全・安心への信頼感から、本品は組合員のみなさんにとってなくてはならない商品になっています」と南職員。

 生鮮のほうれん草に劣らない甘みや味の濃さ、肉厚な葉や茎の食感のよさを、一年をとおして手軽に味わうことができる本品。お弁当や汁の実に、おひたしや付け合わせのソテーなど夕食の副菜に、食事作りのさまざまな場でぜひご利用ください。

『九州のほうれん草(カット・バラ凍結)』ができるまで

1

原料入荷→流水洗浄、ロールブラシ洗浄

野菜は1日に工場で製造できる量に合わせて収穫。株のまま流水で洗浄したあと、ロールブラシで洗浄する。

ていねいに育てたほうれん草を工場へ

2

色彩選別機、目視選別→ブランチング(湯通し)→冷却

異物を除去し、高温で短時間お湯に通し、冷却する。

異物除去には人の手と目が欠かせません

3

カット→凍結→色彩選別機、目視選別→包装

約4㎝にカット。脱水後、急速凍結し保管。注文に応じて袋詰めしてでき上がり。

【おいしい食べ方のコツ】

ブランチングで8割がた加熱してあるので、ご家庭では残り2割を解凍するつもりで加熱してください。ほうれん草らしいシャキッとした食感がよみがえります。

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バラ凍結だから使いたい分だけ取り出せる

『九州のほうれん草(カット・バラ凍結)』300g

※本ページの内容は2016年7月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。