パルシステムの商品図鑑:こんせん 72 牛乳

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『こんせん 72 牛乳』

北海道・根釧地区の良質な生乳を使用 生産者との絆から生まれた〝ほんもの〟の牛乳

『こんせん 72 牛乳』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2017年4月時点)
ホクレン農業協同組合連合会 東京支店 堀田 恭平さん
パルシステム連合会 産直開発課 吉村 裕美職員

組合員の願いから産地指定牛乳が誕生

 本品の前身である「こんせん牛乳」は1981年に登場した、パルシステムの食品としては初めてのPB商品(※)です。誕生の背景には、パルシステムと組合員のみなさんの「子どもたちに〝ほんもの〞の牛乳を飲ませたい」という強い思いがありました。

 本品が誕生する前の1970年代は、公害や食品添加物による健康被害が大きな社会問題となっていました。本来牛乳は、搾乳した生乳を工場で加熱殺菌して作るもの。しかし当時は、工業用の原料や脱脂粉乳を加えた加工乳が牛乳として売られていることもあったといいます。

広大な牧草地のある根釧地区

 「牛乳は、とくに育ちざかりの子どもたちにとって大切な飲み物です。不安をもった当時の組合員のみなさんは、子どもたちに安心して飲ませられる〝ほんもの〞の牛乳がほしいと考えるようになったのです」。パルシステム連合会商品開発本部の吉村職員はそう話します。

 その切実な思いに耳を傾けてくれたのが、首都圏から遠く離れた北海道・根釧地区の生産者たちでした。「根釧地区は夏場でも涼しく、暑さに弱いホルスタイン種の乳牛を飼育するのにとても適しており、酪農に特化した一大産地となっております」(ホクレン・牛乳課の堀田さん)。

 根釧地区では、北海道ならではの広大な土地を生かし牧草を主体とした自給飼料を与える酪農が行われていました。健康に育った牛から生まれる良質な生乳は、まさにパルシステムが求めていたもの。その生乳から初代『こんせん牛乳』が生まれ、幾度かの改良を経て今日まで35年間にわたって愛されてきたのです。

※PB商品:独自開発商品

HTST殺菌で生まれる“しぼりたて”の味わい

 生鮮品である牛乳は、搾乳から製造、お届けまですべての工程にわたる温度管 理がとても大切です。本品の商品名に含まれる「72」とは、生乳の殺菌温度である72℃のことです。

 そもそも生乳には一般生菌が存在します。そこで、温度変化などによる劣化や腐敗を防ぐために必要となるのが殺菌です。現在、日本の牛乳の9割以上は「120〜150℃で1〜3秒殺菌」のUHT殺菌という方法で製造されています。それに対して『こんせん72 牛乳』はHTST殺菌。「72℃で15秒殺菌」という低めの温度で殺菌されています。

良質な生乳は快適な環境から

 UHT殺菌は耐熱性菌もほとんど死滅させるため賞味期限はHTST殺菌の牛乳に比べて長くなります。一方で高い温度で殺菌することによる加熱臭が発生しやすくなります。「HTST殺菌も病原菌を含む非耐熱性菌は死滅させることができますが、その殺菌温度の低さにより一部の耐熱菌が残存するため、消費期限はどうしても短くなってしまいます。しかしこの殺菌温度の低さが、生乳本来のさらりとした口あたりや、ほのかな甘さを生かすことにつながっているのです」(堀田さん)。

 そんなしぼりたてに近い牛乳をめざし、産地パックでHTST殺菌の『こんせん72牛乳』が完成したのは1987年。初代が誕生してから6年後のことでした。「そこにたどり着くまでには、蓄冷剤の強化や、配達先の各班で組合員が自前の保冷箱を用意するなどの温度管理が行われていたそうです。〝こんせん72牛乳〞は、かかわる人すべての努力から生まれたもの。安心とおいしさを兼ね備えた牛乳であることを表しているんです」(吉村職員)。

将来にわたって飲み継がれる牛乳へ

 本品をよりよいものにするために、ともに努力を続けてきたパルシステムと根釧地区の生産者。そのつながりを示す取り組みのひとつに「タオルを贈る運動」があります。始まったのは1985年。きっかけは産地交流に参加した組合員のみなさんが、一日中、牛の世話に明けくれる生産者の苦労を目の当たりにしたこと。生産者の仕事に少しでも役に立てたらとの思いから、搾乳の前後に牛の乳房をきれいにふくための未使用タオルの提供を呼びかけたのが始まりでした。

 「牛はストレスのない環境でこそ、生乳を豊かに出してくれるものです。またHTST殺菌を実現するためには、もともとの細菌数が少ない生乳が欠かせません。良質な生乳をたっぷりとるためには、居住空間を清潔に保ち、快適な環境で飼育することが大切なんです」(堀田さん)。

組合員から届いたタオルが活躍!

 運動が始まってから30年余。集まったタオルは累計230万枚にのぼり、今ではパルシステムの牛乳の各産地にも贈られるように。タオルは生産者と組合員の思いをつなぐシンボルともいえる存在になっています。

 こうしてみなさんの手元に届けられる本品には、「子どもが大好きです」「元気でいられるのは長年飲み続けてきた〝こんせん牛乳〞のおかげ」「発売された当時から飲み続けています」といった声が寄せられ、幅広い年代の方に愛されている様子が伝わってきます。「北海道からの輸送に2日かかるため消費期限はお届け日含む4日となりますが、〝ほんもの〞の牛乳をお届けします」と吉村職員。生産者と組合員の絆があってこそ生まれた本品。これからもぜひ、ご家族みなさんでご利用ください。

『こんせん 72 牛乳』ができるまで

1

各産地にて、牧草を主体とした自給飼料で乳牛を飼育

2

集乳

搾乳した生乳は、根釧地区の各農場から、よつ葉乳業(株)根釧工場に運ばれます。

本品が生まれるよつ葉乳業(株)根釧工場

3

清浄化→殺菌

目に見えないほどの小さなゴミなどを完全に取り除いたあと、72℃で15秒間殺菌します。

4

冷却→充てん

熱い牛乳を急速冷却。その後、充てんします。

HTST殺菌牛乳は根釧工場でも本品だけ!

パッケージのキャラクター こんせんくんのルーツ

1986年より、「こんせん牛乳」のキャラクターとしてパックに登場しているこんせんくん。組合員の応募から選ばれたキャラクターです。
こんせんくんは北海道根釧地方で生まれた1歳の男の子。もちろん、大好きな飲み物は『こんせん72牛乳』です。

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サラッっとしたのみ口が特徴
『こんせん 72 牛乳』1000ml
※本ページの内容は2017年4月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。