パルシステムの商品図鑑:国産粉ホットケーキミックス

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『国産粉ホットケーキミックス』

子どもが食べるものだからこそ確かなものを 品質にこだわり続けた20年のロングセラー

 パンや麺類、お菓子、冷凍総菜の衣まで。小麦粉は私たちの食を支える縁の下の力持ちです。その国内自給率は現在 9%(農水省発表・2010年度 概算)。パルシステムではこの状況を踏まえ、食べることで生産者を支え自給率を高めていきたいとの考えから国産の利用を進めてきました。その商品のひとつが 『国産粉ホットケーキミックス』。 1993年の発売以来、おいしさと国産原料への信頼感から不動の人気を誇っています

『国産粉ホットケーキミックス』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2012年5月時点)
日東富士製粉株式会社 砂岡隆志さん
パルシステム連合会 ドライ食品課 大格哲夫職員
       同         池田瑞穂職員

「国産小麦使用」はチャレンジだった

 ホットケーキはもちろん、蒸しパンに、ドーナツにと子どもが小さいうちは何かと出番が多いホットケーキミックス。よく利用するもの、子どもが口にするものだからこそ、おいしさとともに、安全性も大切にしたい商品のひとつです。とくにホットケーキミックスは“ミックス粉”。小麦粉だけでなく、そのほかの原料についても気になるところですね。

 パルシステムではそんな期待にこたえるために「国産を優先する」「余分な添加物には頼らない」などを含む「7つの約束」を掲げています。その理念に沿った商品は加工品に多く『国産粉ホットケーキミックス』もそのひとつです。製造を手がけるのは日東富士製粉(株)。業務用を中心に、パルシステムでも四半世紀にわたり、ともに商品開発に取り組んできた食品メーカーです。

「『国産粉ホットケーキミックス』の開発は、国産小麦を使うことを前提に企画が立てられました。20年ほど前、国産小麦を使ったホットケーキミックスは日本では初めての試みだったかもしれません」(砂岡さん)

 今日でこそ国産をうたう商品は珍しくありませんが、当時ホットケーキミックスを国産小麦で作ることは、パルシステムにとっても日東富士製粉にとっても、チャレンジだったといいます。

国産小麦を助けるのがそのほかの原料の役割

「もともと日本の風土から生まれる国産小麦は、ケーキやクッキーのようにサクッとした食感よりも、うどんのようにもちっとした食感の食品を作るのに適しているのです」(砂岡さん)

 この国産小麦特有の課題。それを解決するためには、小麦に加えるほかの原料の内容や量の吟味が重要でした。

「たとえば、数ある膨張剤のなかで、『国産粉ホットケーキミックス』にはどれがいちばん合っているのか。原料の配合率はどのぐらいか。さまざまに条件を変えて研究を繰り返しました」(砂岡さん)。さらにパルシステムの商品基準に照らし合わせて開発をすすめる必要もあります。

「『国産粉ホットケーキミックス』には、一般的には使用されている乳化剤と着色料を使用していません。乳化剤は水と油をなじませて生地をなめらかにするためのものですが、必須ではないのでこの商品のコンセプトからは不要です。着色料はきれいな焼き色を出すために使われますが、本品は基本的に卵を使いますから、卵の自然な色がいちばんと考えています」(砂岡さん)

 こうした模索から、一歩一歩、『国産粉ホットケーキミックス』らしさが作られていきました。

「再開発」によってさらによいものを

 その「らしさ」に、2010年10月試練がおとずれます。ミョウバンの摂取量についての新聞報道をきっかけに、組合員のみなさんからパルシステムに多くの問い合わせが寄せられたのです。

 「ミョウバンはナスの漬け物を色あざやかに仕上げるときやタコのぬめりとりなど、日本では古くから使われてきました。パルシステムの商品でもさまざまな用途で使われています。しかしお子さんをおもちの組合員のみなさんにとって、不安は自然なことです。そこでパルシステムでは、まず小さいお子さんが口にすることの多い『国産粉ホットケーキミックス』から、膨張剤をミョウバン不使用のものに切り替えることになりました」(大格職員)

 要請を受けた日東富士製粉は、急きょミョウバンを含まず、なおかつそれまでと同じ効果があり、本品の風味も変えることのない膨張剤の開発に奔走することになりました。

「この『国産粉ホットケーキミックス』は日常的にご利用いただいている商品です。食べ慣れたものは原料の一部が変わることで生まれる、わずかな味や風味の違いがわかってしまうことがありますが、私たちの商品づくりでは、それはあってはならないことです」(砂岡さん)

 膨張剤のメーカーと検討を重ね、試食を繰り返し、翌2011年2月4回のお届けに間に合わせるまで約2カ月。その間の作業は「単なるリニューアルというよりも、再開発に近いものでした」と砂岡さんは振り返ります。

利用の継続が物語る品質への信頼

 発売以来約20年のあいだには、組合員のみなさんが使いやすいように常に改良をしてきました。 「粉自体の風味が味わえるように香料を控えめにしたり、2011年6月からは、小袋に賞味期限を印字しているので、より安心してご利用いただけるようになったと思います」(池田職員)

 この『国産粉ホットケーキミックス』に寄せられたクチコミ情報は、現在280件にも及びます。添えられた調理例や子どもの写真からは、『国産粉ホットケーキミックス』がいかに組合員のみなさんから愛され、信頼感に支えられているかを実感させられます。

「『国産粉ホットケーキミックス』はパルシステムにとって象徴的な商品です。利用を継続していただける商品であることを第一に、これからも細やかに目配りしていきたいですね」(大格職員)

 最後に砂岡さんは「業務用の商品と家庭用の商品との違いは、“卵1個”を基準にしていることなんですよ」と話してくれました。「レシピを作るとき、卵1個に対してミックス粉は200g、それなら牛乳は? と考えます。 “卵1個半”なんて書かれていたら、組合員のみなさんは困ってしまいますからね」(砂岡さん)

 ホットケーキを食べる子どもたちの笑顔を、これからも安心して見守ることができるように。『国産粉ホットケーキミックス』には、かかわる人すべてのそんな願いが詰まっています

『国産粉ホットケーキミックス』おすすめレシピ

白桃クレープ

【材料 2人分】
白桃缶1/2缶、ホットケーキミックス50g、牛乳1/2カップ、生クリーム1/2カップ、缶汁大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、ミント適宜、油適宜

  1. ボウルに牛乳とホットケーキミックスを合わせ、泡立て器でよく混ぜ合わせる。
  2. フライパンに油を薄くひいて熱し、(1)を流し入れて薄くのばす。両面を焼いて取り出し、ぬれ布巾をかぶせて冷ます。同様に計4枚作る。
  3. ボウルに生クリームと砂糖を入れて泡立てる。6分立てになったら缶汁を少しずつ加えながら泡立て、ゆるめのホイップクリームを作る。
  4. 器に(2)のクレープ、くし切りにした白桃、(3)を盛りつけ、好みでミントを添える。

白桃クレープ

白桃クレープ

小松菜の蒸しケーキ

【材料(18cmホール型1個分)】
A(小松菜100g、卵2個、油大さじ3、牛乳50cc、砂糖大さじ2、レモン汁少々)、ホットケーキミックス200g、油適宜、レーズン40g
※好みで用意してください。甘納豆でもおいしくできます。

【作り方】(ケーキ型に油を塗っておく)
  1. ミキサーにAを入れ、なめらかになるまでまわす。
  2. (1)をボウルにあけ、ホットケーキミックスを入れてさっくり混ぜる。
  3. (2)をケーキ型に流し入れ、レーズンをふり入れる。
  4. 蒸気の上がった蒸し器に(3)を入れ、強火で20分ほど蒸す。

※パルシステムHP「おいしい手づくりコミュニティ」より抜粋。

小松菜の蒸しケーキ

レシピ提供/ 農め〜くくらぶ

  
 

商品づくりの「7つの約束」

  1. 作り手と「顔の見える関係」を築き信頼から生み出された商品をお届けします。
  2. 食の基盤となる農を守るためにも国産を優先します。
  3. 環境に配慮し、持続できる食生産のあり方を追求します。
  4. 化学調味料不使用(※)で、豊かな味覚を育みます。
  5. 遺伝子組換えに「NO!」と言います。
  6. 厳選した素材を使い、余分な添加物には頼りません。
  7. 組合員の声を反映させた商品づくりを大切にします

※ 介護用品カタログ「ケア・さぽーと」掲載の一部の商品を除きます。

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※本ページの内容は2012年5月時点の情報です。
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