パルシステムの商品図鑑:鹿児島知覧有機栽培の緑茶

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』

生産者とメーカーの信頼関係が育てた「有機でおいしい」パルシステムならではのお茶

 おいしい茶葉を育てるほどに虫がついてしまうため、あまり肥料は与えない。だから雑味が多く、うまみがのらない と言われ続けてきた有機栽培茶。その一方、栽培に手間をかけることで、こうした常識を覆した生産者と、安心でおいしい有機 栽培茶を届けようとするメーカーがありました。彼らの努力と熱意が原動力となって生まれたお茶、それが『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』です。

『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】
株式会社水宗園 八木 誠さん(代表取締役社長)

お茶のプロをうならせた知覧の有機栽培茶

『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』の製造元は、1964年設立の㈱水宗園(すいそうえん)本舗/長野県安曇野市(以下、水宗園)。もともとお茶の販売のみを行っていた同社では、いずれは製茶も手がけたいと考えていました。長野県はお茶の一大消費地であり、気候的に湿度も低いことから、製茶には適した土地です。しかし、茶葉の名産地ではない長野県で生き残るには、産地とは異なる特徴が必要――そこで、長野県内の生協とも取引のあった水宗園が着目したのは、「安心、健康、おいしさ」に特化した製茶でした。

水宗園では、静岡、三重、京都などの名産地を訪れ、おいしい有機栽培茶を探しましたが、思うようなものはなかなか見つかりません。ところが「これからは静岡に追いつく大産地になる」と言われていた鹿児島で、大きな出会いが待ち受けていました。鹿児島県知覧町で十数年前から有機栽培に取り組むふたりの生産者のお茶を飲んだ八木さんは「これは、ほかの有機栽培茶とは違う」と直感。「これからは知覧の有機栽培茶を全国に広げていこうと決意し、農家の方との協働を始めました」

一方、水宗園とパルシステムとの付き合いは、1997年ころから。ギフトカタログ向けのお茶に始まり、商品カタログで扱った有機栽培茶も好評だったことから、2002年ころ、ほかではあまり見かけない「知覧の有機栽培茶」をPB商品※化する話が持ち上がりました。

※PB商品…独自開発商品

信頼と理解に支えられ「メーカー冥利に尽きます」

しかし、最初からPB商品化の話が順調にすすんだわけではありません。有機栽培には、化学合成農薬や化学肥料などを使わず、有機質肥料による土づくりを3年以上行うことが必要。生産者が長い年月をかけて有機栽培の茶畑を増やしても、次の年に「買わない」と言われれば、今の価格を下げて市場で売るしかないからです。「『本当に継続して買い取れるのか』と、鹿児島弁で言われました。信頼されていないのだと痛感しましたね」

八木さんは何度も産地に足を運び、話し合いを重ねて信頼を得るとともに、毎年一定量の有機栽培茶の買い取りを約束。2004年には一番茶と二番茶で2t、2005年は4・5tと倍々に買い取り量を増やし、ようやく2006年5月、PB商品『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』が誕生しました。なお、2010年の買い取り量は10tにもおよんでいます。

八木さんは今でも年に4〜5回は産地を訪れ、農家に泊まって、夜は焼酎を飲みながら今後の有機について生産者と語り合います。話はお茶のことにとどまらず、何でも言い合えるその関係は「身内のような感じ」だそうです。

「生産者は『水宗園に納得してもらえるお茶を必ずつくってみせる』とプライドをもって取り組んでいます。これだけの信頼関係を築けたのは、有機栽培茶に理解のある組合員や一生懸命おすすめしてくれているパルシステムのおかげです。生産者も喜んでくれていますし、まさにメーカー冥利に尽きます」

化学合成農薬、化学肥料を使わず飛散による農薬の検査も徹底

『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』の産地では、米ぬかや魚かすなどを使った自家製の有機質肥料をたっぷりと与えたフカフカの土で、うまみの濃い茶葉を育てています。さらに、草取りもこまめに行うなど、手間と時間をかけたていねいな仕事によって、一般にはむずかしいとされる「おいしい有機栽培茶」を実現しているのです。

そんな有機栽培茶にとっていちばん怖いのは、近郊茶畑からの農薬の飛散。産地では、有機栽培の茶畑を徐々に山手へ広げるなど、リスク回避に細心の注意を払うほか、収穫したすべての茶葉に関して250種類にもおよぶ農薬検査を行っています。

また、鹿児島の茶畑では、収穫の2週間ほど前から、茶葉の上に黒い布で覆いをかけます。遮光することで、うまみと甘みが増え、水色(淹れたお茶の色)も鮮やかな緑色に。「一般的な有機栽培茶の色とは、格段に違います。しかも3煎目くらいまで色がよく出て、おいしく飲めるんですよ」

コクと甘みのある深蒸し茶毎日飲んでも飽きない味

摘み取った茶葉をそのまま放置すると、酸化酵素の働きで発酵が始まります。そのため、産地では収穫後、時間をおかずに茶葉を蒸して発酵を止めなければなりません。鹿児島のお茶は一般的に、普通の煎茶より蒸し時間が長い深蒸し茶。この蒸した茶葉に何度も熱を加えて揉み、乾燥させて荒茶にします。

荒茶は水宗園の工場へ運ばれ、選別ののち、火入れ工程へ。電子レンジと同じ原理で水分をとばすマイクロウエーブ乾燥を行い、次に遠赤焙煎をして内側からじっくりと香りをつけます。「こうすることで、外側の焦げ臭が緩和され、品質も長く保てます」。最後に合組機(ごうぐみき)で均一にブレンドして仕上げる、といういくつもの工程を経て、『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』は完成の時を迎えます。

「新茶の味わいや香りを残しながら、うまみが出るバランスを大切にしています」と、その完成度には八木さんも太鼓判を押す『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』。コクと甘みのある味わい、鮮やかな緑色の水色、さわやかな香りに魅了され、固定ファンになる組合員が多いのも同品の特徴です。

さらに、香ばしい『鹿児島有機栽培のほうじ茶』、茶葉も抹茶も玄米もすべて有機栽培の『有機栽培の抹茶入り玄米茶』と、オリジナル有機栽培茶のラインナップも充実しました。こちらも併せてご利用ください。

『鹿児島有機栽培のほうじ茶』

『有機栽培の抹茶入り玄米茶』

もっと知りたい 『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』

栽培

茶どころとして知られる知覧の茶畑。本品に使われるお茶の品種は、ゆたかみどり、やぶきた、あさつゆ、かなやみどりの 4種。一番茶を摘むのは4月中旬〜下旬(気候によって異なる)。収穫したらすぐ荒茶工場へ運ぶ。

荒茶製造(生産者自営の荒茶工場)

1

蒸し

茶葉を蒸気で60〜 90秒蒸す(普通煎茶は40〜 60秒)。

2

冷却

温風で茶葉表面の水分を取り除きながら冷やす。

3

粗揉(そじゅう)

茶葉を揉みながら熱風で乾かす。

4

揉捻(じゅうねん)

茶葉に力を加え、水分の均一化を図りながら揉む

5

中捻(ちゅうねん)

茶葉を再び揉みながら熱風で乾かす。

6

精揉(せいじゅう)

茶葉に熱と力を加え、形を整えながら乾かす。

7

乾燥

茶葉を充分に乾かす。

仕上げ茶製造(水宗園の安曇野工場)

1

冷凍保管

マイナス30℃以下(マイナス25℃以下で茶葉の酸化が完全に止まる)の冷凍庫で保管 し、品質を保つ。冷凍庫から出す場合は、1日ねかせて常温に戻す。

2

選別

荒茶を総合機に投入し、茎、粉、葉にふるい分けて形を整える。さらに色彩選別を行う。

3

マイクロウエーブ乾燥

長期間保存できるよう、水分をとばし乾燥させる。

4

遠赤焙煎

じっくりとお茶の香りをつける。「内側から火を入れて、香りをつけていくやり方がベストです」(八木さん)

5

合組

お茶を均一にブレンドする。

6

包装・チェック

組合員のクチコミ

有機栽培なのにお手頃価格!
味も香りもとっても好みです。有機栽培なので安心して飲めて、リラックス感も倍増です。 risagasuさん
安心でおいしいお茶。
④ 遠赤焙煎…じっくりとお茶の香りをつける。「内側から火を入れて、香りをつけていくやり方がベストです」(八木さん) ⑤ 合組…お茶を均一にブレンドする。 ⑥包装・チェック ■組合員のクチコミ ★有機栽培なのにお手頃価格! 味も香りもとっても好みです。有機栽培なので安心して飲めて、リラックス感も倍増です。 risagasuさん ★安心でおいしいお茶。 お茶って意外と栽培中の農薬使用量が多いんですよね。それを知ってから、できるだけ減農薬か有機のものを買うようにしています。毎日のように飲むものですしね。 RINAさん (パルシステム『商品クチコミ』より)

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『鹿児島知覧有機栽培の緑茶』
※本ページの内容は2011年2月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。