パルシステムの商品図鑑:いわて奥中山高原の 低温殺菌牛乳

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品 『いわて奥中山高原の 低温殺菌牛乳』

さらっとした口あたりなのにコクがある。生乳本来の豊かな風味と上品な甘みが広がります

『いわて奥中山高原の 低温殺菌牛乳』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2021年9月時点)
奥中山高原農協乳業株式会社 五十嵐 万晴(ばんせい)さん
パルシステム連合会 産直事業本部 畜産課 鈴木 里那職員

生乳の風味を生かした安心して飲める牛乳を届けたい

◆奥中山高原農協乳業株式会社は酪農家たちが立ち上げた会社と聞きま した

五十嵐 今から22年前、「安心して飲める牛乳を」とおよそ100軒の酪農 家が共同出資して始めました。

鈴木 パルシステムで最初に取り扱ったのは2005年。組合員が安心して飲 める低い殺菌温度の牛乳ができないかとお願いしました。

五十嵐 「非遺伝子組換え飼料だけで育てた牛の低温殺菌牛乳を届けよう」という画期的な取り組みが始まったのはそれからです。私たちにとっても初めての取り組みなので、酪農家はもちろん、ほかの生乳との混入を防ぐため、工場のライン設備などがたいへんでした。2006年2月、約1年かけて自信をもってお届けできる本品が誕生しました。

「自分たちが搾った生乳を直接消費者へ届けたい」という思いから、地元の酪農家が共同出資して1999年に設立した奥中山高原農協乳業(株)

若い酪農家が高い志をもって取り組んでいます

◆牛の飼料について教えてください

五十嵐 健康で栄養状態のよい母牛でなければ、おいしい生乳は出せません。そのために飼料は、デントコーン(飼料用とうもろこし)や牧草などの粗飼料と、濃厚飼料をバランスよく与えます。奥中山は粗飼料の自給率が約7割と北海道並みの自給率です。本品は「非遺伝子組換え飼料を使用」ですから、濃厚飼料や粗飼料が非遺伝子組換えのものでなければなりません。購入飼料も非遺伝子組換えの証明ができるものに限定しています。

◆発売当時より生乳を生産する酪農家が減っていると聞きました

五十嵐 非遺伝子組換え飼料を使用する酪農家は13軒からスタートし、一時 は4軒にまで減りましたが、現在は5軒です。半分以下になったと心配されますが、じつは各酪農家が飼っている牛の数を増やし、規模を拡大しているので、生乳の生産量は増えているんですよ。

健康な母牛に乳房炎は厳禁。牛舎の清掃、乳房の清浄化、搾乳機の洗浄など衛生管理を徹底している。

鈴木 みなさん若く、とても前向きで意識が高い人たちばかり。新しいことに もどんどんチャレンジしています。省力化のため自動給餌機を導入したり、昨年は牛の飼料をバランスよく配合する施設(TMRセンター)も稼働させました。

◆本品を牛乳に加工するまでには、配慮することも多いそうですね

五十嵐 低温殺菌の牛乳は、生乳の鮮度が重要です。どの酪農家も工場から 半径10㎞以内にあります。距離が近いので、鮮度を保ったまま工場に運べます。また、非遺伝子組換え飼料を使用した生乳と、それ以外の生乳の混入は厳禁です。そのため生乳を運ぶタンクローリーや貯乳タンク、加熱殺菌するタンクなども本品用に専用化しています。

◆低温殺菌牛乳にこだわった理由は

五十嵐 低温殺菌牛乳は、どの製法よりも生乳の自然な風味を残すことがで きるからです。市販の牛乳は9割以上が超高温殺菌法(UHT)です。殺菌率が高く、日もちするので店舗で扱いやすいのですが、独特の焦げ臭が残ります。一方、低温殺菌牛乳は低温で30分間加熱するので手間はかかりますが、そのぶん生乳の自然な風味が生きています。

この牛乳でなくてはという組合員もいるほど

◆パルシステムの産直牛乳として、どのような声が届きますか

鈴木 「じゃがいもの味がしておいしい!」「「自然な甘さがある」「牛乳特有のくさみがなく、とても飲みやすい」などです。コロナ禍で予想以上に利用が伸び、代替品で対応した際には、「奥中山の牛乳でなければ」という声もあり、あらためて本品は替えのきかない商品だ と実感しました。

◆市販の低温殺菌牛乳との違いは

五十嵐 作り手や飼料内容が明らかなことです。しかも非遺伝子組換えの飼料だけを食べた牛の生乳を使用しているので、安心して飲んでもらえます。

鈴木 今年、全会員生協とオンラインで開催した「ほんもの実感講座」に本品 も参加し、たくさんの組合員と交流しました。このような交流をとおして、産地の取り組みをもっと知ってほしいです。

2019年に加わった生産者・川又紀元牧場の川又祥平さんと妻の友代さん。パルシステムの産地になり、飼料をすべて非遺伝子組換えに切り替えたことで、当初は牛が慣れない味に食べてくれない苦労もあったとか。

商品ができるまで

1

集乳

搾乳した生乳を「非遺伝子組換え飼料を使用」酪農家専用ルートのタンクローリーで集めて工場に運ぶ。

2

清浄化

生乳を遠心分離機にかけて異物を取り除く。

3

均質化

ホモジナイザー(均質機)で脂肪球を細かくし、分離しにくくする。

4

殺菌

殺菌タンクで30分間65℃を保持し殺菌。この加熱殺菌タンクは本品専用の設備。

5

充てん

紙パックに充てんして消費期限と製造年月日を印字。

写真奥が充てん機。消費期限が短いので、製造してからできるだけ早く鮮度を保って届けるため、どの牛乳よりも早い深夜0時から充てんをスタート。

牛乳の殺菌方法は大きく分けて3種類

パルシステム神奈川 おすすめ商品

生乳本来の風味豊かでさらっとした口あたり
『いわて奥中山高原の 低温殺菌牛乳』1000ml
※本ページの内容は2021年9月時点の情報です。
商品の規格変更などにより、最新の商品情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。