パルシステムの商品図鑑:エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米)

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米)』

産地は、交流でもおなじみの「JAみどりの」(宮城県) 多様な生きものとともに育つ産直米

『エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米)』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2016年2月時点)
株式会社ジーピーエス 関根史人さん

安全にこだわって育てた米だけをお届け

 生産者の名前や写真が入った「コシヒカリ」「ササニシキ」などの銘柄米が当たり前のように手に入る今、“スーパーに並ぶお米とパルシステムのお米は何が違うの?”と思う方もいるかもしれません。

 パルシステムの産直米は、産直協定を結んだJAや生産者が、パルシステムと約束した栽培基準を守って作ったもの。組合員のみなさんはその米を利用することで、厳しい米作りに取り組む生産者を応援することもできる、お互いの顔が見えるしくみのうえに成り立っています。

広大なJAみどりのの水田

 「宮城ひとめぼれ」もそのひとつ。産地のJAみどりのは30年以上にわたって産直の歴史を重ねてきた、パルシステムを代表する産直産地です。とくにパルシステム神奈川ゆめコープでは、JAみどりの、パルシステム連合会とともに「宮城みどりの食と農に関する協定書」を締結。生産者と組合員のみなさんとの交流にも積極的に取り組んできました。

 パルシステム連合会と産直産地を結ぶ専門子会社(株)ジーピーエスの関根さんは、「パルシステムの米のなかでも“宮城ひとめぼれ”の取引量はトップクラス。パルシステム神奈川ゆめコープのみなさんの支えが、大きな力になっているのだと思います」と結びつきの強さを語ります。

 その関係を励みに、JAみどりのでは化学合成農薬、化学肥料の使用量を慣行栽培の2分の1以下とするエコ・チャレンジ栽培と、不使用とするコア・フード栽培を実現。「宮城ひとめぼれ」では、これらの栽培方法の米を出荷しています。

手間と労力を惜しまずおいしい米を作ります

 少し前まで宮城県では主に「ササニシキ」が作られていました。しかしこの品種は寒さに弱い傾向があるため、「コシヒカリ」と「初星」という品種をかけ合わせ、より安定した生産が可能な「ひとめぼれ」が誕生したのです。1991年にデビューした「ひとめぼれ」は、近年増えている天候不順にも比較的強く、また粒が大きいためにふっくらと炊き上がり、甘みやつややかな輝きがあるのが特徴です。

 そんな「宮城ひとめぼれ」の米作りは、まだ寒さの厳しい年明け、田んぼの土づくりから始まります。「JAみどりの管内では畜産も盛んです。この畜産排泄物を有機質肥料として田んぼに還元し、土づくりに活用しています」(関根さん)。

袋に詰めた種もみを湯に通します

 2月になると種もみの準備。育苗期の病気を予防するために温湯(おんとう)消毒をします。種もみは一般的には薬剤につけ込んで消毒しますが、「農薬の使用回数を1回でも減らすために、JAみどりのでは約60℃のお湯に5分ほどひたして殺菌しています」(関根さん)。

 ゴールデンウィークをピークに田植えを終えると、生産者にとって次に大仕事となるのが草とり・草刈りです。

 「水田の広大さを思えば、生産者にとってはいちばん苦労する仕事ではないでしょうか。とくに炎天下の草とりは過酷です」(関根さん)。しかし近年急増しているカメムシをはじめ、害虫は草地の中で繁殖します。できる限り化学合成農薬に頼らない米作りを行うJAみどりのの生産者たちは、シーズンをとおして草とりを続けなければならないのです。また、通常より稲と稲の株間を空け、風通しをよくすることで稲の病気を予防するなどさまざまな努力を重ねています。

「ふゆみずたんぼ」が蘇らせた田んぼの多様な生きものたち

 当組合では1996年から田植え、夏の草とり、秋の稲刈りと季節ごとに産地ツアーを呼びかけ、生産者の作業に加わり、生産の喜びや苦労の一端を体験することで信頼関係を深めてきました。もうひとつ、JAみどりのならではの体験ツアーとして人気を集めているのが、冬の蕪栗沼(かぶくりぬま)への訪問です。

 JAみどりの管内にある蕪栗沼は、真冬には数万羽ものマガンやハクチョウなどの渡り鳥が飛来する「地球環境に重要な湿地帯」として、周辺湿地と周辺水田とともにラムサール条約にも登録されています。この蕪栗沼と鳥たちは、JAみどりのの米作りにとって重要な役割を担っています。

多くの組合員が蕪栗沼を訪ねます

 JAみどりのの田んぼでは、収穫後の冬の間も深さ5cmぐらいまで水を入れ、そこにくず大豆や米ぬかをまく「ふゆみずたんぼ」農法が取り入れられています。栄養豊富な水の中では、メダカなどの小魚や多くの水生昆虫が生息。夜の間、沼で休んでいた鳥たちは、昼間はこの生き ものたちを捕食しに、「ふゆみずたんぼ」にやってきます。鳥のふんは収穫後に残っていた稲わらといっしょに天然の肥料となり、田んぼは次のシーズンに備えます。

 毎年1月に、こうした冬の田んぼや蕪栗沼へのツアーを行うことによって、JAみどりのの米作りが、まさに生きものたちのいのちの営みのなかで行われていることを、多くの組合員のみなさんが実感してきました。

 「生産者からはパルシステム神奈川ゆめコープのみなさんに対して、“ここを第2のふるさとだと思ってほしい”という声も聞こえてきます。それは顔が見える関係を大切にしてきたからこそ、生まれる言葉ではないでしょうか」(関根さん)。

 毎日のごはんを心からおいしいと思い安心して食べることができるのは、作る人への信頼感があればこそ。これからも、多くの生きものと生産者と組合員の環のなかで生まれる「宮城ひとめぼれ」をどうぞご利用ください。

『エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米)』ができるまで

1

種もみ準備→種まき・育苗(2月〜4月)

田んぼに有機質肥料を還元して土づくり。種もみ は温湯消毒後、ハウスで育苗します。

2

田植え(5月)→草とり(6月〜9月)

5月になると田植えのピーク。6月〜9月には害虫対策のため草とりを行います。

大切に育てた苗です!

3

稲刈り(9月〜10月)

いよいよ収穫のとき。品質のよい米に仕上げるには刈り上げのタイミングが重要です。

秋晴れの日を選んで収穫

JAみどりのパルシステム米栽培研究会

 JAみどりのは宮城県の大崎市、美里町、涌谷町の3地域にまたがっており、多くの自然に恵まれています。JAみどりのでは、パルシステム向けに米を作る生産者の集まり「パルシステム米栽培研究会」があります。当組合とは、交流がはじまった1996年以来のつながりとなり、季節ごとの産地交流だけでなく、「センターまつり」など神奈川県でのイベントにも多数参加。お互いの地域を行き来する信頼関係のもと、地域の発展や産地商品 の開発などに取り組んでいます。

パルシステム神奈川ゆめコープ おすすめ商品

つややかな光沢とふっくらした炊き上がり
『エコ・宮城ひとめぼれ(無洗米)』5kg
※本ページの内容は2016年2月時点の情報です。
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