パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!
子どもの学校帰り、習い事の前などにもさっと出せるグラタンです
◆本品はホワイトソースの風味が好評の『産直米のクリーミードリア』の姉妹品として、昨年9月に登場しま した
川畑 製造している株式会社ニチレイフーズの白石工場(宮城県)は、近くの蔵王酪農センターから毎朝届く新鮮な牛乳を使ってホワイトソースを作っています。当時の担当者がこの工場とホワイトソースにほれ込み開発に乗り出しました。産直米の利用促進のため、発売が先になったのはドリアのほうでした。私たちも昨年工場を訪れましたが、空気も澄んでいてすばらしい場所でした。
蔵王酪農センターの広々とした牧場と、
牛舎でくつろぐ乳牛
◆ホワイトソースのおいしさはどうやって生まれるのでしょうか
岩本 蔵王酪農センターの乳牛は、蔵王連峰のふもとの恵まれた自然環境で牧草を食べ、のびのびと育っています。その牛乳を使っていることが、まず大きなポイントだと思います。また、工場では熟練の専任スタッフが直火釜を使って、洋食屋のシェフの技を再現したルウを作り、なめらかなホワイトソースに仕上げています。
◆どんなグラタンをめざしましたか
川畑 家族みんなで安心して食べることのできるよう、やさしい味わいにしました。開発段階では味が薄いという声 も出たのですが、市販品に多くあるような濃い味付けにせず、クリーミーなコクを出すことで、幅広い世代の方に受け入れていただける、やさしい家庭の味にできたと思います。
◆レシピ検索サイトなどで、家庭で作られているグラタンについても分析したそうですね
大野 弊社は、どんなグラタンが好まれているかという市場データなどを調査して商品づくりに生かしています。レシピ検索サイトのデータについても調べたら、チキングラタンを作る方が多いということがわかりました。
大きな直火釜を使ってホワイトソースを作る
専任スタッフ
◆産直や国産の具材が使われていますね
川畑 市販の冷凍グラタンを調べると、えびグラタンが大半を占めていました。でも、前述のとおり家庭では鶏肉を使う方が多いため、パルシステムならではの産直の鶏肉を使うことにしました。玉ねぎ、人参、ほうれん草を選んだのも、家庭でグラタンに使われることが多いからです。グラタンやドリアに関する組合員の口コミを見ると、具が少ないから野菜などを追加しているという声もありましたので、これひとつで、しっかり野菜もとれるグラタンをめざしました。
◆ほうれん草は、青果や冷凍ほうれん草でもおなじみの産直産地、和郷園(千葉県)から提供を受けています
川畑 組合員のみなさんにとって、なじみ深い和郷園のほうれん草をはじめ産直のつながりを生かした具材を使用し、さらに家庭で食べるようなやさしい味わいを再現したことで、パルシステムらしいグラタンができたと思います。
◆どのようなときに、利用してほしいですか
川畑 小腹がすいたとき、軽食として食べていただくのがおすすめです。お子さんの学校帰り、塾や習い事の前など にもぴったりです。
◆ひと手間加えるのも楽しそうです
岩本 パルシステムの組合員は手作りを好まれる人が多いのではないでしょうか。加工食品を使いつつもアレンジす るのが、これから先のご家庭の味のひとつになっていくと思います。
◆子育て世代以外の利用は
大野 塩分ひかえめの味付けなので、洋食がお好きな幅広い世代の方におすすめです。産直の具材を使った手軽な洋食として利用していただけるとうれしいですね。
『カットほうれん草(バラ凍結)』でも使われている、産直産地の和郷園のほうれん草
「産直米のおいしさを主役に」というコンセプトで、ひと足早く登場した姉妹品です。
蔵王産の牛乳で作ったホワイトソースが好評。
原料の米は産直米の「北海道きらら397」です。
『産直米のクリーミードリア』220gx2