パルシステムの商品図鑑:コア・フード有機野菜セット

パルシステム商品には、商品カタログの中だけでは語り尽くせない、組合員や生産者の思い、開発に携わったメーカーの開発秘話などがあります。『商品図鑑』 ではそのような思いや、こだわり、商品の歴史に光を当てていきます。ひとつの商品から、パルシステムの全体像が見えてきますよ!

おすすめ商品『コア・フード有機野菜セット』

野菜本来の味の濃さとみずみずしさ 産直産地から「旬」を詰め合わせてお届け

『コア・フード有機野菜セット』について詳しく知ろう!

【今回お話をうかがった方】(2016年5月時点)
株式会社ジーピーエス 鉢木正明さん

効率優先でない農業から生まれる「安心な野菜」

 『コア・フード有機野菜セット』とは、人参やごぼう、さつまいもなどの根菜や小松菜やほうれん草といった葉菜など、日々の料理で利用することの多い野菜を中心に詰め合わせた、いわば「有機野菜のバラエティボックス」。 〝この野菜を入れてほしい!〞といった指定はできませんが、生産者が丹精込めて育て、その時季にいちばん食べごろと自信をもっておすすめするものばかりをお届けします。8品と5品のセットがあり、5品のセットは少人数のご家庭や初めて有機野菜を注文する方にも手軽にご利用いただける量と品目になっています。

有機農法ギルド(茨城県)の若手生産者のみなさん

 そもそも、「コア・フード」とはパルシステムの農産物のトップブランドのこと。有機JAS認証を取得するか、それに準じると判断されたものをさし、種をまく前の2年以上と栽培期間中の畑に、化学合成農薬、化学肥料をいっさい使わず(※)に育てたものだけをこのように呼んでいます。

 産地は「有機農法ギルド」( 茨城県・栃木県)、「三里塚農法の会」(千葉県)、「ちば風土の会」(千葉県)の近郊産地が中心。

 パルシステムの青果の専門子会社(株)ジーピーエスの鉢木さんは、「この3産地はいずれも日本の有機農業の草分けともいえる存在です」と話します。
 「高度成長期の1970年代頃は、農薬や化学肥料を多用して見た目のよい野菜を効率よく生産する農業が主流でした。そんななか、自然も人の健康も損なわない野菜作りをしようと、農薬を使用しない栽培(※)を貫いてきたのがこれらの産地の生産者たちです。パルシステムではその想いから生まれた野菜を多くの方に利用していただきたいと考え、さまざまな種類の野菜を詰め合わせたセット商品の販売を始めたのです」。

※有機JAS認証での使用可能資材を除く。

人手と手間を惜しまず自然と向き合う有機農業

 「そもそも有機野菜は大量生産には向きません。少量多品目生産が基本です」と鉢木さん。「野菜は同じ種類を同じ畑で何シーズンも続けて作ると、土のミネラルバランスが崩れたり養分が不足してしまいます。そのような土壌では野菜は強く育たず、病気や害虫の被害を受けやすくなるのです。〝コア・フード〞の生産者たちは、多くの種類の野菜を、栽培のたびに場所を変えて少しずつ作り、多少の病気や害虫には負けない元気な野菜を育てることを大切にしているんです」。

栽培の基本は「土づくり」

 そのため、多い産地では1年に作る野菜は60種類にものぼります。生産者は培ってきた経験から、その一つひとつの特性に合わせて栽培計画を立てていきます。
 「たとえば、人参の葉は雑草とまぎれると見分けがつかなくなってしまいます。〝コア・フード〞では除草剤もいっさい使いませんから、人参が発芽したあと、どんな草の芽も見逃さないように何度でも人手をかけて取り除きます」。 

 努力の一方で、近年「作りにくい」「栽培から手を引くかもしれない」といった声が挙がっているのがごぼうです。ごぼうは一度作ると、少なくとも5年間はその畑では育たないといわれるデリケートな野菜。さらに打撃となっているのが、最近は冬でも暖かいことだといいます。「生産者が口をそろえるのは〝虫が増えた〞ということ。土の中には虫の幼虫や線虫が必ずいるものですが、冬が暖かい影響なのかその数も種類も増え、ごぼうをはじめ根菜の肌を食い荒らしてしまうんです」。

 また、昔は寒さの訪れとともに畑には虫は見られなくなりましたが、今は冬場でも畑に虫がいることもあります。農薬を使わない「コア・フード」は一度病虫害が広がるとその野菜は全滅することも。生産者は人参など長い時間をかけて土の中で育つ野菜を守るために、畑をマルチと呼ばれるビニールシートで覆い、太陽熱で土壌を消毒して病原菌、線虫やガ、ハエの幼虫を防除。自然や環境の変化に合わせた努力や工夫を重ねています。

「利用する人がいること」 それがいちばんの励みです!

 こうした病虫害などのリスクを避けるために、「コア・フード」では計画量の3〜4割増しの野菜を育てています。それでも虫食いの跡が多い野菜は商品として出荷できないことも多く、収穫量は計画を下回ることも。このような場合に備えて、『コア・フード有機野菜セット』は、豊富に収穫できた野菜を組み合わせることで思いがけず不作となった野菜をカバー。そのため、どんな野菜が届くかわからないといったちょっと不自由な面もありながらも、それでも注文してくださる組合員のみなさんがいることが、生産者にとっては有機農業を続ける大きな励みになっているのです。

親から子へ想いが引き継がれています

 苦労の多い半面、各産地とも、有機農業に情熱を傾ける親たちの姿を見てきた次代の担い手が育っていることが特色です。若手生産者たちはパルシステムの産地同士のつながりを生かして他県の産地に出向き、野菜の栽培方法の技術交流などにも意欲的だといいます。「親の代から引き継いだ農法から生まれる野菜だけでなく、バリエーションが増えていけば、組合員のみなさんにも、もっと楽しみにしていただけるセットが作れると思います」と鉢木さん。

 「産地のひとつ、有機農法ギルドでは、すぐに野菜を大きく生長させる化学肥料の代わりに、野菜くずや落ち葉、米ぬかなどの植物性堆肥をベースにした有機質肥料を利用します。効き目は緩やかですが、そのぶん土と野菜自体の力でじっくり育つためにやわらかく、うまみも凝縮するんです。より多くの方に利用していただくためにも、これからは単品でのお届けも増やしていきたいですね」。

 季節を感じながら、安全でおいしい野菜を楽しめる「有機野菜セット」。一度ご利用いただければ、そのよさをきっと実感していただけることでしょう。

『コア・フード有機野菜セット』に好評の声、届いています!

  • 有機野菜だからか、小松菜の虫食いは結構ありましたが、安心しておいしく食べられるので、気に入りました。( アトムさん)
  • どのお野菜も味が濃く、おいしいものでした。とくに人参は生のままいただくと甘みがしっかりしていておいしいです。( がらままさん)
  • 旬の野菜が5品入っていて、偏らずに野菜を摂取できるのが魅力です。珍しい野菜との出会いも楽しみな野菜セットです。 (食い意地女王さん)

産地の「旬レシピ」

キャロットマフィン(2人分)

【作り方】
  1. 人参(1本)は皮ごとすりおろしてボウルに入れ、卵(1個)、サラダ油(20g)、牛乳(50ml)、ホットケーキミックス(100g)、レーズン(適量)の順に入れて混ぜる。
  2. マフィン(カップケーキ)用のカップに①を流し入れ、180℃のオーブンで15分ほど焼き、竹串がすっととおるくらいまで加熱する。

小松菜とえびの煮びたし(2人分)

【作り方】
  1. むきえび(4尾)は背わたをとる。
  2. 小松菜(1/2束)はさっとゆでてざく切りにする。しょうが(少々)はせん切りにする。
  3. 鍋にだし汁(1/4カップ)を煮たてて、①と②を加えて煮る。

 

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※本ページの内容は2016年5月時点の情報です。
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