パルシステム神奈川ゆめコープ
「JAいわて花巻 公開確認会」開催のご報告

8月5日~6日の2日間に渡り、岩手県花巻市のホテルグランシェール花巻・パレスまほろばにてJAいわて花巻公開確認会を開催し、JAいわて花巻、他パルシステムの米産地生産者・パルシステムグループの役職員、組合員の 約100名が参加し、『エコ・岩手ひとめぼれ』について監査を行いました。公開確認会とは、組合員自らが監査人となり生産者とともに産地での栽培管理や生産履歴を確認しあうパルシステム独自の取り組みです。

 

産地での取り組み報告
 

 

はじめにJAいわて花巻の組織概要や栽培管理、品質管理についてプレゼンテーションがありました。

 

JAいわて花巻は複数のJAが合併し平成20年に発足した農協で、東和町支店からパルシステムへお米が出荷されています。中山間地に位置する東和地区は棚田が多く畦畔(けいはん)の面積が大きいため、生産条件が不利な中、農薬削減率56%、化学肥料削減率90%と有機質主体の肥料を使用し、環境保全型農業に力をいれています。

 

会場へ向かう際に車窓から見学した棚田に対し、その景観に感動するとともに栽培の苦労を目で確認しました。また収穫から出荷までの管理や交流事業への取り組みの他、高齢化がすすむ中での後継者育成の課題が報告されました。

 

参加者からは農業の担い手育成支援、地域での水田管理、減反圃場の活用についてなど多くの質問、地域の景観を守り続けてほしいとの意見がありました。監査人は農協職員・生産者とともに帳票の監査を行いました。

 

 

プレゼンテーションの様子

帳票の確認作業

 

中山間地、棚田での米づくりや集荷、出荷に関わる各施設を視察

 

2日目のフィールドワークでは収穫後の米を乾燥、貯蔵する施設、カントリーエレベーターや出荷まで保管をする倉庫、実際の田んぼ(生産圃場)の視察を行いました。

 

JAいわて花巻の米生産者である花巻地域水稲生産部会東和支部小原支部長の田んぼの視察を行いました。田んぼには栽培方法や品種が記載された旗があり、栽培区分管理の様子を確認しました。

東和地区では昭和43年までに山を開田した棚田が多く、1つの面積が10aほどと小さい田が多くあります。畦畔(けいはん)は田の面積の5割を占め、耕作面積とほぼ同じとなります。 草刈りに大きな労力がかかることをうかがい、監査人が田の傾斜に立ち5kg程の除草機を持って、実際に体験しました。除草剤を極力使用せずにこのような作業をしてくださっていることに、参加者一同感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

田んぼ(生産圃場)の視察

 

棚田での草刈りの様子

 
 

JAいわて花巻東和町では3つのカントリーエレベーターがあり、化石燃料を使用せず、昔ながらの天日干しに近い形で空気と風を利用するダグ乾燥という方法で1カ月もの時間をかけて米を乾燥しています。

 

色彩選別機や検査員による検査など多くの検査を通して出荷されます。 カントリーエレベーター、倉庫ともに温度管理、品種の区分管理も徹底されていることを確認しました。

 

カントリーエレベーターの視察

 
 

監査人の所見が述べられます

 

所見を述べる監査人

 

2日間の公開確認会を通して最後に10名の監査人の所見が述べられました。

 

他の品種と混じることのがないように種子の履歴管理、生産者の栽培が確認できる生産履歴台帳など多くの帳票を確認し、農作業体験の交流会で築いた信頼関係がより深まりました。

中山間地のため圃場面積が小さく、重い除草機を使っての畦畔管理の苦労について知り、慣行栽培より少ない防除回数に安心するとともに安全・安心なお米を作ってくださることに感謝します。可能であれば有機栽培のお米も食べてみたいです。

 

以上の消費者からの所見に対し、産地の生産者、農協職員からは産地と消費地の信頼関係があったから20年の節目を迎えられ、今後も絆を深めていきたい。農業者が減っていくなか、地域農業を守り、農業を発展させていきたいと受け止めの言葉がありました。