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2020/02/28
イベントレポート
講演会レポート

前川喜平氏 語る「子どもたちの未来のために」を開催しました

2月24日、ビジョンセンター横浜(横浜市西区)にて、前川喜平氏 語る「子どもたちの未来のために」が開催されました。
この講演会は、パルシステム神奈川ゆめコープが設立した、(一財)神奈川ゆめ社会福祉財団が「子どもを社会全体で支援していく重要性の普及と啓発」を目的に主催した講演会です。

子どもの貧困、どうすればいい?

「子どもの貧困は、経済的な問題以外に子どもを取り巻く人間関係が問題である」と話すのは、元文部科学省事務次官の前川氏。

「地域、家庭、学校での居場所がない、生きる場所がない子どもたちがいる。子どもの自殺は前年度より33%増えている。子どもたちをちゃんと見守るおとながどのくらいいるのだろうか?」と日本の子どもの貧困の実態について話し始めました。

講演をする前川氏

親の経済的貧困により、子どもは教育や体験の機会がなく、地域や社会から孤立してしまう傾向にあります。「子ども食堂、フリースペースなどが日本中に広がっている。それは頼もしいことだが、地域の人の善意だけでは続かない。行政や政治の力が必要。教師や保育士や社会福祉士といった、子どもをケアする人を増やし、処遇することが大事」と前川氏は語ります。

支援が必要な子どもの把握だけではなく、さまざまな形で必要な人に必要なサービスと情報を届けることが大切です。具体的な例を交えて話される内容に、参加者は時折メモをとり、うなずきながら真剣に耳を傾けていました。

「貧困が引き起こす問題を知って、疑問に思うことから始めてください。そして周りの人に話してみましょう」。「貧困は自己責任」という考え方を見直していかない限り、子どもたちは救われません。最後に「一人ひとり学んでいくのが大事」と説得力のある主張で前川氏の講演が締めくくられました。

子どもたちの未来のために

前川喜平氏の講演会のあとは、子どもの不登校に11年かかわってきた「特定非営利活動法人子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽ」理事長の青島美千代氏を講師に迎え、不登校の子どもたちの現状、子ども権利、子どもの居場所、地域協働などについて、課題解決に向けた事例をお話しいただきました。

「向精神薬を服用する子どもが増加している。学校より学習より子どもの命が何より大切。安心して過ごせる場所がとても大事である。公的な支援が必要である」と、子どもたちが今、何を必要としているかをわかりやすく伝えてくれました。

軽快で情緒豊かな語り口で参加者の心を掴む青島氏

参加者の感想より

  • 子どもを今後いかに伸ばしていくか、いろいろ考えさせられた。(子どもの立場に立っておとなが見る)政治に絡む話(裏話的なもの)に大変興味をもった。もっとおとな一人ひとりがクールになって社会を健全にしていくのが政治・教育であり、今その必要性があらためて理解できた。(70代)
  • 子どもたちの就学の経済的環境や社会でできること(おとなの目の必要性)がよくわかりました。政治は生活につながっています。政治には常に関心をもたなければいけないと思いました。(40代)
  • 人類のいちばんの宝物である子どもたちを大切にしていくことが重要な課題だといつも感じています。しっかり子どもたちに向き合っておられる青島さん、そして日本を背負っておられる前川さん! とても勇気をいただきました。ありがとうございました。(50代)

   

講演会終了後は、神奈川ゆめ社会福祉財団の活動内容や、「神奈川ゆめ奨学金」の説明が行われました。財団では、高校生の奨学金給付や学習支援をはじめ、地域と連携し、奨学生一人ひとりの状況に合わせた寄り添い型の支援を行っています。

経済的に困難な状況におかれている高校生を支える「神奈川ゆめ奨学生サポーター」の登録も随時募集しています。みなさまのご支援を心よりお待ち申し上げます。

   

※(一財)神奈川ゆめ社会福祉財団のホームページはこちら⇒https://kanagawa-s.or.jp

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